相変わらずスローペースのレストア作業ですが、クランクケースの塗装の下地づくりに暫く注力していました。
黒だ赤だに塗られたクランクケースの塗料を剥離剤とワイヤーブラシ、リューターで落とそうとしましたが、エンジンの熱で焼き付いているためか簡単には落ちません。最後の手段としてスクレーバーでガリガリとこそぎ落としました。この作業に何だかんだで10時間以上掛かりました。
続いてひたすら古いガスケット剥がしです。これも熱によって焼き付いており削り落とすしかありませんでした。レストア作業の中で最もやりたくない作業です。
概ね塗料が落ちたので、ウエットブラストをしました。
ウエットブラストをした後、中性洗剤とお湯で洗浄し、これが仕上がりの画です。ウエットブラストでも落ちないしつこい塗料や液体ガスケットを剥がすのに気付けば4時間ぐらい格闘していました。この後クランクケースをバラす際に中折れした2本のボルトを取り除いたあとクランクケースをマスキングして塗装作業に移ります。
続いて最近購入した部品をご紹介します。
エンジンカバーボルト類です。全て錆びにくいステンレス製のキャップボルトで揃えました。
1台分のガスケットとオイルシール類です。ドレミコレクションのエンジン用のガスケットセット(写真下)はバルブステムシールまで付いて1万円ととてもお買い得でした。
ステムテーパーベアリングとカムチェーンです。
MK2の角ヘッドエンジンのカムチェーンは124リンクなのですが、LTDは角ヘッドでも何故かZ1以降の丸ヘッドエンジンと同じ122リンクです。キャブレターもそうでしたが、角ヘッドでも細かい部分が微妙に違うため要注意です・・。
以前にメインハーネスを購入した時、メーカー欠品となっていたヒューズボックスです。届いてから気付きましたが、間違ってZ1R用を買ってしまった様です。MK2用とZ1R用では4Pカプラーの形状が異なるため、カプラーの交換が必要となります。余計な仕事を増やしてしまいました。下はエンジンの組立時に使用する液体ガスケットです。厚塗り用と薄塗り用を購入しました。
これまでは油汚れや古い塗料、頑固にこびりついたガスケット類との戦いなど、寒いガレージでの忍耐の作業でしたが、徐々に組み立てに向けた準備作業に移行して行きます。
一連の作業はプロがやれば道具を使ってもっと素早く綺麗に仕上げるのだと思いますが、それでも相応の時間が掛かるものと思われ、人件費、技術料、部品代等で旧車のレストア費用が高額になるのは充分に頷けます・・。
Posted at 2023/01/29 00:26:17 | |
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