前回シリンダーブロックが完成したので、空のクランクケースの上にシリンダーブロックとシリンダーヘッドを載せてみました。エンジンが完成したらこんな感じになるのでしょうね。
さて、やるやると言いつつ中々始まらなかった腰下の組み立てに取り掛かります、とは言っても加工に出しているメインフレームが戻ってくるまで、まだ2ヶ月もあるので、まずは腰下を仮組みしてギヤチェンジがスムーズにできるかなどを確認したいと思います。よってガスケット類やクランクシャフトのホルダー等は装着せずに組み立ててみます。
まずはクランクケースの上部をひっくり返して台に置きます。
カムチェーンを潜らせたクランクシャフトを装着します。この時、6個のベアリングを各々の定位置に収めるのに少々苦労しました。
ギヤ類とキックシャフトを装着します。
クラッチハウジングを装着します。
下の2枚の写真を見るとエンジンの仕組みがよく分かります。ピストンの上下運動がクランクシャフトの回転運動に換わり、それがギヤを介してクラッチハウジングを回し、クラッチ機構を介してドライブシャフトを回し、シフトチェンジ機構を介して最後にスプロケットを装着するアウトプットシャフトを回す、という感じで僅か3本のシャフトで構成されているシンプルな造りですね。
シフトドラムを仮装着したクランクケースの下部を被せます。
上下のクランクケースが隙間なくピッタリと閉じたので、ここまでは問題なさそうです。
エンジンの下側からクランクシャフトやギヤ類を眺めた感じです。この面はフレームに載せた後にオイルポンプを装着してオイルパンで蓋をします。
今回の作業はここまで。
エンジンはその気になれば1〜2日で組み立てできますが、後学の為にゆっくり丁寧に進めて行きます。次回はギヤチェンジに必要な部品を装着して実際に動かしてみたいと思います。
さて、話題は変わりますが、5月21日(日)に千葉県にある袖ヶ浦フォレスト・レースウェイにてバイク王主催の「カスタムパーツライド2023」のイベントが開催されたので、近所に住むBMW R9T 乗りの友人とツーリングがてら参加してきました。これが思いの外良かったのでご紹介させて頂きます。
各カスタムパーツメーカーのブースが多数出展していましたが、このイベントのキモは各カスタムパーツメーカーが自社のカスタムパーツを装着した原付から大型まで計55台のバイクを提供し、2000円を払って試乗会に参加した人は、それらのバイクに乗ってサーキットでの試乗ができること!それも乗りたいバイクに何度でも乗れるという最高の内容でした。サーキットとは言っても先導車が付くため出せる速度はせいぜい80km/h程度でしたが、最新のバイクから旧車の中でも極め付けの名車と呼ばれるバイクが何台もあり、久々に心が踊りました。まさに「大人の遊園地」でした。
私が試乗したお宝バイク達をご紹介しましょう。
まずはBITO R&D ブースのCBX1000 。
6気筒エンジンのコイツに乗れる日が来るとは思いませんでした、感無量です・・。牛を操る様なイメージを持っていましたが、同社のマグタンホイールを始めとした軽量化されたパーツとしっかりチューニングされたエンジンにより想像以上に軽い乗り味で、6気筒の甲高い排気音が最高でした。
次に同ブースのGPZ900R。初代ニンジャでトップガンでトムクルーズが乗り大人気となったバイクですね。
同ブースのZ1000R。エディ・ローソンがAMAスーパーバイクで優勝したのを記念して発売された限定モデルでカワサキのライムグリーンを象徴するバイクです。保有する同じく80年台前半のCB750Fと車格や各部のデザインで共通するものを感じました。
バイク王ブースのZ1。これは言うまでもなく、名車中の名車。しかも4本出しマフラーを装着したフルノーマル車です。これに乗れる機会も貴重なので2回試乗させて頂きました。このエンジンのフィーリングや乗り味を心に焼き付けて後継のKZ1000を組み立てて行きたいと思います。
同ブースのRZV500。これは過去にRZ250に乗っていた友人の勧めで乗りましたが、2ストエンジンの大排気量車に乗るのは初めてでした。ポジションも排気音も1980年台のレース車そのものですね。走行中、エンジンとチャンバーからの熱で脚がヤケドしそうでした・・。
最後にモリワキブースのZ900RS。
これが同じバイクか?と思うほど軽くてパワフルな走りでした。モリワキモナカ管の音も最高でした。
この日はZ900RSだけで各パーツメーカーから9台が試乗用に提供されており、マフラーやバックステップ、ハンドル等のカスタムを検討している人には実際に乗って比較するのに絶好の機会だったと思います。あとヨシムラのフルカスタムのZ900RSに乗りたかったのですが、残念ながら時間切れとなりました・・。
他にもスズキのGSX1100カタナや隼、最新のバイクの数々など、試乗したいバイクは沢山ありました。
バイク王の公式You Tube チャンネルでバイクの試乗レポートをされている元ホンダワークスレーサーの宮城光さんも参加されており、閉会の挨拶をされました。
今回ヨシムラの試乗車には乗れませんでしたが、ステッカーを購入しました。キャブレターに貼ってステッカーチューンでもしてみますか。
天気にも恵まれ、1日中楽しむ事ができました。次回開催時もぜひ参加したいと思います。
Posted at 2023/05/22 10:08:49 | |
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