風越 龍のブログ一覧

散歩中に偶然見つけた神社です。
ここに存在していることすら、知りませんでした。

周囲1キロ以内には人は居るので…。
炭砿無人地帯のような緊張感はなく見ることが出来ました。

何度も通っていても、知らない場所がある。
もう、先が見えてくるお年頃。
いつまで、見て歩き喜ぶもの、を続けられるのだろうか…。

美唄も夕張も、まだまだ知らない場所はあるし…。
未探検の昭和炭砿の課題も残ったままだし…。
羽幌の立坑管制室（多分、死地に行くと同異義語に近い状態でしょう…）も、もう１回は行きたい…。

と、考えると人間の寿命は短すぎますね…。
知りたい、という欲求を現地で体験して記録する。
それが楽しみで生きてきましたから…。
愛しい大地を踏みしめるのは、次はいつだろう…。

神社一つで、ここまでいろいろと話が出てくる私は、イカレているのか。
知りたい、見て感じたい、の欲求がそうさせるのか。

いや、どっちでも良いので…。
見て歩き喜ぶものさえ、続けられれば、ソレで良いのです。
来年から、また活動が再開出来るかなぁ…。
病と共存しながら体と相談が続きそうです。

綺麗な青空が広がります。
その青空は水鏡に映り込んだもの。
風のない日限定、ご褒美です。

でも、ちょっとだけ風が吹き、水面が揺れる…。
スナイパーのように不動は無理ですが、周囲の木の一部だ…。
自分に言い聞かせ、力を抜く。
待つこと、ほんの数十秒の事なのですが…。
風が止む、一瞬をついて青空を切り取りました。

茨城は都内と違って、とても冷えます。
う～…、寒いなぁ…。
なんて思いながら…。
ふと、渦巻模様の氷を見つける。

こんな他愛ないことに喜ぶ自分が居る。
この余裕がいつまで保てるのか…。

考えても仕方のない事なので、ケセラセラ。
と、笑ってしまえる強さが欲しいものですね。

訪問は１１月も半ばの頃。
虹がかかる仙娥滝(せんがたき)。
このあと、僅か数秒で虹は消えてしまいました…。

とはいえ、刹那の景色を楽しめたこと。
それが私の糧となる。




闇と光が溢れる…。
無人空間が広がります。




闇に浮かぶ紅(くれない)。




刹那に輝いた、大地に還りし者たち。




逆光でこそ輝く景色がある。




輝く事は死に往くこと。
そんな事を恐れずに、ただ輝く…。
そういうもの達に、思わず畏怖の念を抱く。
そして思う。
余計な事を考えすぎなのだ…、と。




ただ、頃合いを見て色づき…。
そして散る。
摂理に従い、ただ役割を果たす…。
そんなシンプルな生き方って出来ないものですかねぇ…。

歴史的な建物の内部に入れる機会を得ました。
内部は…、贅を尽くしたものでした…。
いかに明治～昭和初期に栄えた事が分かる、貴重な建物であることを改めて認識させられました。
→ご厚意で見せていただいたので内部写真は出せません

満足しきって、庭に出る。
そして驚く。
こんなにも贅沢な景色が、目の前に現れたことに…。

もう年の瀬。
でも、燃えるような秋が、ここにあった…。

私自身が激震に見舞われていて、こんな呑気な事をしている場合ではない。
…けど、思う。
助からないと分かったとしたら、慌てても仕方ない。
そんな心境です。
まあ、なるようにしかならない。

色々ある前に、こんな綺麗な景色を見られたのだから幸運な人だと思います。
目の保養が出来た一日でした。