5/4 山おじさん第3弾>
連休帰省のメインイベントでもあり、
半年前の歩完計画失敗で足を踏み入れられなかった区間を歩完しようというのが今回の目的。
今回は、前回とは逆に田辺市側木守の分断区間入口から登山を開始した。
登山サイトや
酷道ラリーでもこの入口は紹介されている。
4駆軽トラでコンクリート路を登りはじめてすぐに沢を横切る、2日前の大雨で水量があったと思われるが、普段は干上がっているはず。
その先は一部崩壊区間があるが舗装路終点まではたどり着くことが出来た。
こここがR371分断区間の田辺側の実質終着点であるはず。まともな酷道トライアラーであればここで引き返すのだろうけれども・・・
ここで軽トラを停めると、山道入口がすぐみつかった。プリントアウトしておいた国土地理院地形図で確認したところ間違いなさそうだ。
今回はタブレットPCもコンツァも頼りないので、ガーミンを装備、
とはいって地形図ソフトが入っていないので軌跡追尾と北緯東経の表示が目的。
入口から数十メートルして沢を渡り、植林地帯の中の山道を登ってゆく
途中分岐があるが高尾山方向ではなくコケ沢方面へと向きを変えて登ってゆく
と程なく伐採区間となり、枯れススキの間に山道を見つけることができた。
伐採区間の後半に山道は崩れているが草木を掴みながらその先へと進む。
次に雑木林区間となりコケ沢の始まりとなる。
ここからは山道もなく沢そのものがR371と思っていたので、沢に降りて登頂を目指していたが、実はルートを外れていたのだった。
下山時にわかったのだが、沢に沿って30mほど上方に山道があったのだった。
とも知らずモノノケ姫の世界のようなコケの沢を登ってゆくと、ひし形の人工物が現れた。保安林の表示でありこれがR371としての目印となった。
その先は山道が現れ正規R371に戻ったと思われ、高尾山側の斜面をコケ沢沿って上流へ。
途中でいくつか交差する沢部では山道が流され崩壊していたり、大きな倒木でルートを見落としそうになったが、そのたびに山道の残骸と思われる石積みや保安林の表示を頼りに進むことができた。
やがて眼下のコケ沢も緩やかになり上空の光も近くなってきたところで尾根部へ到着
境界クイの先は南側の視界が開けた。
境界クイから数メートル、石積みがあると思ったら山神様が祀られていてルートが間違っていないことを確信した。
ここで、ガーミンのアラームが、電池が!新品と思って入れた単三は実は中古だったようで1時間ほどで軌跡ロギングは終了となった。まだ少し電池が残っているようなのでもしものために電源は切っておいた。
ここからは前回間違って激下りしてしまった谷の上空を横伝いに山道が続いている。
谷側は伐採されているのでしばらくは明るい道となっていた。
やがて谷沢と山道がの交差するがその手前で一部崩れていたが木枝を掴んでクリア
ガラ岩の先に短い植林地帯を抜けて少し登ったところで、背の低い雑木の中へと山道は続く
枝葉をかき分けながら進むこと10メートルほど、見覚えのあるススキの伐採盆地が現れた。
前回通った所よりは低いと思われ、植林地帯がすぐ脇にあった。
30mほどで再び背の低い雑木の中へ、トンネルのようになっていてわかりやすい。
このトンネルも10mほどで終了となり、植林地帯と枯れススキ地帯の境目を高度を上げることなく山道が続いて行く。
植林地帯はやがて伐採区間となり100mほどここも高度をあまり上げることなく尾根部というか鞍部へとたどり着いてしまった。
ここで再びガーミンの電源をON、事前に773高地の北緯東経をメモっていたので、正確にその位置をトレースする。
鞍部に到着した位置より10mほど南側の低雑木の中がそのポイントであったが、三角点があるわけでもなかった。
今日の予定は前回のロスト区間の歩完であったが、1時間ほどで終了、予定の昼過ぎまではまだ時間があるので古座川側の植林地帯の直滑降区間を覗いてみることにした。
見るからに谷底へまっしぐら、これが200m下まで続いているとは。
しばらく773高地付近の斜面をうろうろしていると、獣道と間違えるほどうっすらと直滑降区間を横走りしている山道跡を見つけた。
大森山方面の尾根から下ってきて一方は高尾山方面へ、もう一方は徐々に高度を下げて谷下っているようだった。
時間もあるので行けるところまで行ってみることに。
地形図のR371破線ではこの区間は直線ではあるがこの山道跡は何度もつづら折れに確実に直滑降区間を谷底へと向かってゆく。
途中で人の手による石積み跡が何箇所か現れ、これが山道であることを確信した。
途中で崖崩れにより寸断されていたが、その先にも石積みが確認でき、そのあたりではR371破線もジグザグとなり、地形図の等高線とあたりの地形からしてR371をトレースしていると思われた。
つづら折れも十数回繰り返しついに谷底へとたどり着いた。
このあたりは石積みによる山道がはっきり残っていて周りにも炭焼き窯跡の石積み跡がいくつか確認できた。
地形図では成井谷北岸にR371の破線があり、目の前の石積み山道も谷底から30mほど上空を併走して行く。
その先は途中で倒木と崖崩れで山道が寸断
一部山道をロストしてしまい成井谷底を歩いたが、石積みを確認するたびに高尾山側の斜面をよじ登り石積みまでルート修正を行いながら谷下流へと向っていった。
ようやく退屈な植林地帯が終ろうとするころ古座川では唯一の標識を見つけた。
その先に見覚えのある伐採木の枝葉林道が見えてきた。
さらに下って、伐採木の荷積み場まで下って遂にR371分断区間歩完が完了した。
773高地を下り始めて約1時間経過していた。
この日は連休中だからなのか、伐採作業はしていないようで道路脇の木の切り株に座ってパンとお茶で休憩。
さて、帰るか!前回は古座川からのルートの直滑降区間の激登りに閉口したが、今回は元来た道を戻るだけでミスコースの不安もなし、なおかつ激登りではなくつづら折れに登るとなると気分は楽だった。
来るときに山道をロストした区間も逆方向であれば見えていた石積みもありより正確にR371のトレースできたのだった。とはいってもガーミンの電池は無いので自己満足。この補完計画自体が自己満足なのだが。
休憩してからつづら折れを十数回、773高地まで再登頂した時点で40分経過
伐採区間、山の神、コケ沢と下ってゆく、登りでコケ沢のミスコースした区間もしっかり山道を確認し、773高地から軽トラまで40分で下りきったのだった。
最新版の国土地理院の地形図では分断区間の破線は消えているようで、
消え行くR371分断区間をこのブログに記録できてひとまず満足。
いつも参考にしている登山サイトでも直滑降区間と沢合流部は特定されていないようで、そのうえ
国土地理院の古い地形図でも古座川側の直滑降区間は調査員が道をロストして適当に破線を引いたのではと思ってしまった。それだけに今回のつづら折れ石積み山道こそR371と思っている。
ガーミンさえ動いていればその軌跡こそがR371となったはずなのに残念。
もう一度、ガーミンを万全にして来ようと3度目の歩完を決意したのであった。