うちのFDは前期型のため、ドアの鍵を差す部分のシャッターは耐久性のない樹脂製だったりします。
で、それは遥か昔に割れてしまって、壊れかけのRadio(何)
幸いなことにその樹脂の破片は中に入り込まずに留まっていたため、すぐにピンセットで取り出すことに成功。
しかし、それから20年もの間、うちのFDはキーシャッターのない鍵穴丸出し状態が続くことになってしまいました。
数ヶ月前、純正部品のデミオ用金属製キーシャッターがFDに流用可能という情報をゲット。
しかし、キーシャッターを閉じるスプリングが、助手席側はまだ残っているのに、運転席側はどこかに飛んでいってしまってナッシングな状態。
シャッターだけ付けても機能しなければ意味ないじゃん。
作業したい気持ちはそのまま保留状態に(-_-)南無ぅ
それからまた数ヶ月後、ある情報筋から、新潟のRSファクトリーSTAGEさんで、NAロードスター用のキーシャッタースプリングを販売してるという情報をゲット。
前期FDとNAロードスターはある意味兄弟みたいなモノだから、もしかしたらスプリングは全く同じ部品だったり(?_?)
早速ショップにメールで確認すると、FDにも流用可能で、在庫もありますヨとのこと。
だったらイケるゼ!ってコトで、マツダディーラーとSTAGEさんに部品を注文。
■キャップ キーシリンダー(デミオ用)
B25D-58-49X @税込434円×2個=868円
■
RSファクトリーSTAGE
NA用キーシリンダー蓋スプリング2個セット
@1,200円+送料+消費税
デミオの純正キーシリンダーキャップを分解して、金属製シャッター部分を取り出します。
あと、金属製の丸いキャップも使います。
一番左が新品スプリングですね。
作業は片方のドアごとに行うことにしました。
運転席側と助手席側の両方とも取っ手部分を外して、万一ドアを閉め込んじゃったりしたら、車内に入れなくなりそうですからね(爆死)
この作業で自分が使った道具は以下の通り。
■ラチェットハンドル+10mmソケット
■金属製内張り剥がし
■マイナスの精密ドライバー
■ショップタオル
キーシャッタースプリングがどんな感じで設置されているのかを確認したかったので、うちのFDの場合はスプリングがまだ残っている助手席側から行いました。
まずはドア内側にあるプラスチックカバーを外します。
矢印の部分を金属製内張り剥がしでコジると、中の留め具が緩んできて、カバーを外すことが出来ます。
次に10mmナットを外すと、ドアの取っ手部分が外側から取り外せるようになります。
2本の金属製ロッドが見えます。
上側がキーシリンダー、下側がドアハンドルにつながってます。
まずは上側のロッドから。
プラスチックの留め具をヨコに外してから回すと、ロッドが抜けるようになります。
留め具は金属製内張り剥がしでちょっと押してから外しましたが、指でも普通に外せました。
下側も同じく、留め具をヨコに外して、ロッドを抜きます。
L字型の2本のロッドが見えます。
ドアの取っ手部分を丸ごと持ち出して家の中へ。
ドアは閉めたら中からちゃんと開けることが出来るのかわからなかったので、ストライカーにかけないまま半開き状態にしておきました。
まぁ自宅敷地内の駐車場なので、ヘンなコトをする人はいないだろうということで。
細かい部品を無くさないように、気を付けて作業を進めていきます。
まずはキーシリンダーを留めている針金のピンを外します。
自分は金属製内張り剥がしを使いました。
キーシリンダーを引っ張って取り出していきます。
しかし、うちのFDの場合は、雨水と一緒に吹き込んで隙間に蓄積した泥が邪魔をしていて、ビクともしません。
ただ、ここで力づくでやっても無理なので、まずはタテタテヨコヨコと細かく動かし続けて様子を見てみました。
そしたら、微妙に数ミリずつ動き出したので、それを引っ張りながら続けたところ、なんとか取り出すことが出来ました。
次にキーシリンダーの先に付いている金属製の丸いキャップを外していきます。
これも泥が邪魔をして固かったので、金属製内張り剥がしでコジりました。
次にキー差込口のフタを外していきます。
フタはマイナスの精密ドライバーを差し込んだら普通に外れました。
キーシャッターのスプリングが残っているのが見えます。
新品スプリングはこれと同じような位置に入れればOKってコトですね。
キーシリンダー内にかなりの泥が溜まっていたので、次の作業へと移る前に、マイナスの精密ドライバーで掻き出したり&ショップタオルで拭いたりして掃除をしました。
今回の作業の中で一番時間がかかったのが、この泥の除去でした(笑)
キーシャッターがない分、定期的に鍵穴からCRC潤滑油をスプレーしていたので、油付きの泥が蓄積されてました。
それらを気が済むまで掃除できるのもDIY作業のいいところ(^o^)
出来る範囲内でキレイにしたら、新品スプリング・金属製キーシャッター・キー差込口のフタの順に組んでいきます。
普通にやるとスプリングがキーシャッターを押し出してしまうので、キー差込口のフタをうまくハメることが出来ません。
なので、先にキー差込口のフタに精密ドライバーを通して、そのドライバーの先でシャッターを押さえた状態にしてから、フタを下げてハメ込みました。
上から金属製の丸いキャップを被せていきます。
FD用は内側の丸が大きく、デミオ用は径が小さいのですが、鍵を差す分には支障がありません。
自分はせっかくなので、デミオ用の新品キャップを使いました。
キャップの固定用ツメがパチンと鳴るまで、しっかりと奥にハメ込みます。
試しに鍵を差して回してみて、各部の動きに支障がないかチェック。
鍵を回していたら隠れていた泥が出てきたので、お掃除追加^_^;
あとは外した時と反対の作業をしていきます。
ドアの取っ手部分にキーシリンダーを入れて、針金のピンで固定。
↓
FDのドア外側のところで、2本のロッドを差してから、プラスチックの留め具で固定。
↓
ドア内側から10mmボルトで固定。
↓
プラスチックカバーの取付。
運転席側も同じように取り外し→取付をして作業完了。
ククク、うちのFDにもようやく金属製キーシャッターが付いたゾ。
鍵を抜くと、うをを!シャッターがサッと閉まる!閉まるぅ!
普通のコトだけど、こんなに嬉しいことはない!
これで、やっと「鍵穴丸出し」仕様から卒業することができました(^o^)ヤッター!