こはる日和

毎年5月の連休では近くで落語会が開かれ、激安の木戸銭で２～3席聞けるのですが、今年は10連休だからなのか、開催の情報が入ってきません。
そこで今年は自分からアクティブに足を延ばしてきました。
聴きに行ったのは立川談春師匠の弟子、「立川こはる」の独演会。
彼女が前座のころ、一度「牛褒め」を聴いたことがありますが、
そんな彼女も2012年には二つ目に上がり、結構活躍しているらしいのです。

私は真打＝プロとして聴きにいき、二つ目は応援のスタンスですので、
木戸銭はその日の出来に見合わなくても、許せる範囲ならＯＫとしています。
今回の木戸銭はその上限ギリギリレベル（笑）
果たして彼女の成長は如何に？

今回はの箱（会場）はちゃんとしたホールで200席級の広さ。
自由席という事で、会場前に入ったのですが、
整理番号順の整列入場でしたので、狙った位置取りはできませんでしたが、
3つとなりに座った女の子がメチャ可愛かったので良しとしましょう（爆）
この箱がほぼ一杯となっていましたので、彼女はなかなかの人気者の様です。

今回のお噺は、ダメな若旦那の妄想爆発の湯屋番。
へぼな碁を打つ二人が「待った」「待たない」から仲たがいする笠碁。
中入りを挟んで最後に掛けたのが大工調べの序。

先日談春師匠の大工調べを聴いているだけに、その差が如実に判ってしまい、
「まだまだ修行」って思いましたが、噺を始める前の枕は良かった。
所謂一人芝居としての落語は、登場人物のしぐさや口調の使い分けがキモ。
噺の流れが判っている人は、上下の振りが無くても誰のセリフか判りますが、
初めて落語を体験する人や、初めての噺では混乱しちゃう事が多々あります。
噺に入って、勝手に登場人物が降りて動き回ることがあるそうですが、
演者が熱くなって、どっちがどっち？になってしまうと聴いてる方はたまらない。
これが巧い、上手い、が名人への道って事なんでしょう。
こはるが真打になれるのは何時なのか？
ノンビリ見守ってあげたいと思います。