
まだまだ知らないことが多い最新のBMWの小ネタ、久しぶりにネタを見つけたので(笑) 今回はエアコンなんですけども。
もともとBMWのフルオートエアコンって日本車のオートエアコンとはちょっと違った概念が入っているというか、なんだこれ? っていうところがあって最初は戸惑いました(^_^;)
というのは、フルオートエアコンだから、オートモードにしてあると当然、吹き出し口とか風量なんかも自動で制御してくれるハズなんですけども、なぜかオートモードでも風量の変更ができちゃうのです(爆)
え? なんで?? BMWのオートエアコンって風量だけは手動なの?? と思ったらそうではなく・・・
エアコンをオートモードではなく、マニュアルモードにしているときには風量調整ボタンっていうのは文字通り
「風量を調整する」ためのボタンになるわけなのですが、オートモードにしたときには、この風量調整ボタンは
「風量ゲイン調整ボタン」になるんだそうです(^_^;)
このゲインっていうのがなにやら物理用語っぽくて分からなかったのですが、つまりはオートモードの時にも、ブロアの音がやかましいのは好ましくないとか、そんなに暑くないからそれほど風量はなくてもいいや、っていうときにはゲインを下げることで、風量少なめの状態で温度調整をしてくれるんですね(風量は小さい状態だけども、ちゃんと変化します)
逆に、作動音はやかましくてもいいから早く冷やして欲しい、っていうような場合にはゲインを上げておくと、風量を高めにして温度調整をしてくれる、というわけ。 と、文字で書いてもなかなか伝わりにくいですよね(^_^;)
表示もよく見ると、手動モードとオートモードでは変化してるので、風量調整状態なのか風量ゲイン調整状態なのかは分かるようにはなってますけども・・コレも説明書を見てもイマイチ分かりにくいです(苦笑)
と、今回はこのゲインのお話がメインではなく・・・もっと実用的というか面白いエアコンのTIPSをひとつ。ちなみにこれ、ディーラーの担当セールスさんも全然知りませんでした(^_^;) こういう実用的でスゴいことを特にPRすることもなく、さらっとしてしまうのがBMWなんですよ、とセールスさんには逆に威張られてしまいましたが(笑)
さて本題。
ワタシはあんまりエアコンを使いません。これは単に燃費を気にしてるだけ、つまりケチなだけです(笑)なので涼しかったら窓を開けて乗るほうなんですけども、さすがに最近は暑い(汗) なので、日中にゆうさくクン号に乗るときにはたいていエアコンを入れるようになってきました。納車されたのが去年の11月末なので、エアコンを本格的に使うようになったのはホントに最近になってですね。
エアコンの効きじたいは今のところまったく問題なし。かつては輸入車のエアコンってのは効きが悪くて当たり前なんていうこともありましたが、今やそんなことはありません。というか、ガンガンに効きすぎて寒いなんてこともあるぐらいでして。
さてそんな感じで日中が暑くてエアコンを使って運転し、帰宅してまた翌日の出勤のときのこと。
ワタシの出勤時間は午前2時過ぎなので、今ぐらいの季節だとまだまだ涼しいですから当然エアコンは切っております。エアコンは切ってるけれども風は回しているので、オート状態のエアコンのACボタンを押してコンプレッサーをOFFに。つまり「送風状態」で走ってるわけです。
窓を開けて外の空気を取り込みながら走るのも気持ちいいのでワタシは好きなのですが・・・ふとあるとき気がつきました。
エアコンが効いてる??(汗)
はい、エアコンを切った送風状態で窓を開けて走ってるはずなのに、車内の空調の吹き出し口から出てきているエアは明らかに外気よりも冷たいのです。
最初はガレージの中である程度冷えた空気がエアコン内に残っていて、それが出てるからかな? と思ったのですが、ほんの一瞬そういう空気が出てくるのではなく、延々と冷たい空気は出続けています。
あれ? これって絶対にエアコンが入ってるよな?
ホントにそれ以外には考えられないぐらいに冷たい空気が出てくるのです。
ひょっとしてエアコンが勝手に入ってる? エアコンのオンオフスイッチが壊れてるのか?? と思って、ACボタンを再度押してみると、
ぶぃ〜ん♪とコンプレッサーが作動する音が。
つまり、ボタンを押す前の状態では冷気が出てきてるんだけども、エアコンはOFF、つまりコンプレッサーは回ってないのです。
エアコンは入ってないのに冷気が出る・・・いくら夏だとはいってもそんなオカルトな!?(笑)
しかもこんな現象、最近までなかったことです。この現象、最初は「何かの間違いかな」と思ったのですが(思うなよ!)たびたびそういうことがあるんですね、この春を過ぎた時ぐらいから。
毎日ではないんですよ、冷気が出てくるのって。
そこで、冷静に考えてみました。この冷気が出てくるのって、どういうことをしたときだろう? ってね。そこで行き当たったのが、この冷気が出てくるときっていうのは
前日にエアコンを使って走った
ということなんですね。つまり、前の日にエアコンを使って走ってると翌日に走るときにエアコンを切っていても、まるでエアコンを入れてるかのような冷気が吹き出し口からは出てくる、ってことなのです。
ってことで、だいたいどれぐらいこの冷気が出るモノなのか、先日の出勤時にテストしてみました。
ワタシの出勤コース、だいたい時間にして10分程度で、行程にして6キロ〜7キロていど。すると驚いたことに、ほとんど職場に到着する直前ぐらいまで冷気が出続けたんですよ(汗)
だいたい5分ぐらいは冷気が出てる状態が持続する感じです。5分ぐらいすると、段々と冷気がぬるくなってきて、普通の送風状態になる感じですね。
前日にエアコンを使ってた、より厳密に言うと、前日にエアコンを使った状態で走って帰宅してガレージにゆうさくクン号を入れ、だいたい10時間以内にガレージからゆうさくクン号を出庫してエアコンOFFの送風状態で走ると、エアコンを入れていないにもかかわらず冷気が5分程度持続して送風口から出てくる、ということですね。
コレが分かってからというもの、朝の出勤時にはエアコンを入れずに送風状態にして、しかも窓は閉じた状態で通勤するようになりました。エアコンを入れてないのに冷気が出てくる魔法のようなエアコンのおかげで朝からエコで快適な通勤ができます(笑)
これ・・・ワタシなりになぜそういうことになるのか考えてみました。
ワタシの予想はというと・・・アイドリングストップにそのヒントがあるのではないかと考えました。
つまりアイドリングストップをすると、普通はで電力を喰うしバッテリーに負担をかけるエアコンのコンプレッサーはOFFになりますよね。当然、こうなるとエアコンは効かずに送風状態となり、ぬるい風が出てくるのみとなります。
でもゆうさくクン号はアイドリングストップしているときでもけっこう冷たい風が出続けるんです。風量自体はエンジンが止まるとちょっとユルくはなるのですが。
ずっと前にホンダのインサイトとかCR-Zなんかに試乗したとき、あれは暑い夏の試乗だったのでエアコンは入れた状態で乗ったのですが、信号でアイドリングストップするととたんにエアコンからの風はヌルくなってしまうので「あ〜これはイヤかも〜」って思ったものでした(^_^;)
なのに、BMWではそうはならない。ってことは・・・
エアコンに蓄冷材とか入ってるんじゃないか?
つまり、エアコンが作動しているときにはこの蓄冷材が冷やされて冷気を蓄えて、エアコンが作動しなくなったときにはこの蓄冷材から冷気を供給してるのでは? と思ったわけですな。
というのも、ちょっと前に新型アルトが出たときに新技術として発表された「エコクール」っていうエアコンがまさしくそういう仕組みを取り入れたものだったので、それを思い出したわけですよ。
最近だと日産のセレナハイブリッドでも採用されたとか。
ひょっとしたら、BMWのアイドリングストップ機構のついたクルマにも同じようなモノが付いてるんじゃないか? って思ったわけです。
そこでネットで調べてみたところ・・・
おそらくビンゴ!
だということが分かりました(^^)/ おそらく、と書いたのは、ドンピシャにそれを書いたサイトを見つけることができなかったので(苦笑)
BMW 、エアコン、蓄冷材 といったキーワードで調べてみたところ、ヒットしたページはアルトやセレナの新車リリースなどに関連したものでした。
ただ、そこには
一部のBMWには、エアコン内に蓄冷材を採用している
という記述があるんですね(^^) 具体的にどういう車種にどういう仕組みが採用されているのかは分かりませんでしたけども、おそらくはアイドリングストップでコンプレッサーを切ったときにもエアコンから冷気を出せるようにということで、しれっとこういう仕組みを採用しているのではないかと思われます(^o^)
というわけで、この蓄冷材のせいでエアコンを切っていてもエアコンからは冷気が一定の時間だけ出てくる、というわけなのでしょうね(^^)
おそらくはアイドリングストップの付いている車両ではこの蓄冷材が採用されているのではないかと思います。
逆に、BMWで採用されていて、最近ではアルトやセレナに採用されたことがニュースになるっていうぐらいですから、それ以外でアイドリングストップが付いているクルマには蓄冷材って付いてない、ってことなのかな??(汗)
今度我が家にやってくるポルテにもアイドリングストップはついているので(もちろんハイブリッドではないです)、ポルテはどうなのか、実験してみようと思います(^^)
こういうエアコンのひと工夫についてはBMWではまったくといっていいほど、PRはしてないんですよね〜(^_^;)
エアコンなんだからエンジンが一時的にストップしてても効いてて当たり前ですから、なんて涼しい顔してスゴい技術を盛り込んでる、そういう奥ゆかしいところがなんともいいじゃないですか(笑)
でも、ニホンの夏は暑いんですからねぇ こういうこともしっかりとPRしてもいいような気もしますが(^_^;)
あ、ちなみにエアコンを使って走ったあとでも、炎天下に駐車してクルマがチンチンに暑くなってしまったりしてるとさすがに冷気は出てこないですけどね(^_^;)(^_^;)(^_^;) あくまでエアコンを入れて走ってて蓄冷材が冷えた状態を維持できる環境で駐車していないとダメなので(汗)
ってなわけで、アイドリングストップのついているBMWにお乗りの皆さん、エアコンを使って走った翌日、エアコンのコンプレッサーをOFFにして走ってみてください。きっとビックリすると思いますよ(笑)
うまく条件が合わないとダメなのかも知れないですが(^_^;)