スバルのVTD-AWD

スバルの「VTD-AWD」は、Variable Torque Distributionの略です。
高出力AT車向けのAWDシステム。

プラネタリーギア式センターデフ＋電子制御LSD（油圧多板クラッチ）で構成されています。
基本的な前後トルク配分は前45：後55。
やや後輪寄りの駆動配分なんです。
フロントタイヤのグリップ負担を減らしてFR車のような回頭性を狙っています。

走行中は、スロットル開度・エンジン回転・車速・前後輪の回転差をセンシングしています。
走行状況に応じてトルク配分を制御。
前50：後50まで駆動を配分できます。

FRのような回答性と、直結AWDのような安定性。
この両面を、ハイパワーAT車で達成したシステムです。