1985年6月、スバルはアルシオーネを販売開始しました。
2ドアクーペのフラッグシップモデル。
強烈なウェッジシェイプスタイリングでした。
CD値=0.29を、CD×A(空気抵抗係数×前面投影面積)=0.53、CLF(揚力係数(前))=0.10、CLR(揚力係数(後))=0
いずれも当時とししては驚異的な空力数値でした。
他に採用された技術
フロント、リヤウィンドウの傾斜角を同じ28度に設定
複雑な三次元成形のリヤウィンドウ採用
フラッシュサーフェス・ラップラウンド・キャビン
コンシールドタイプ・シングルブレードワイパー
スペースドアミラー
エアプレーンタイプドアハンドル
アンダーフロアのフラットボトム化
サイドエアフラップ
リヤアンダースポイラー
ハイデッキ、ダックテール形状
スバルはアルシオーネで空力性能を徹底的に追求しました。
基本コンポーネントは3代目レオーネと同一です。
アルシオーネのホイールベース2465 mmはレオーネと同一。
さらに、エンジンもレオーネと同一でした。
エンジン
EA82T型 水平対向4気筒OHC
排気量:1791cc
最高出力: 135PS/5600 rpm(グロス値)
最大トルク:20.0 kg·m/2800rpm(グロス値)
EA82T型は、インタークーラーが装着できない搭載方法でした。
そのため、DOHCインタークーラー付きターボのライバルより圧倒的にアンダーパワーだったんです。
アルシオーネはこのエンジンがネックとなりました。
最新メカニズムが採用されました。
前後駆動トルク配分を自動制御する「ACT-4」
車速感応式パワーステアリング「CYBRID」
電子制御4速AT
アルシオーネで採用された技術は他のスバル車へ搭載されていきました。
他に採用されたのは、電子制御エアスプリングのハイドロニューマチックサスペンション」、2段設定「ハイトコントロール」、4輪「オートレベリング」。
ボディサイズ
全長4450×全幅1690×全高1335mm
大きく見えますが5ナンバーサイズだったんです。
内装では、オプションで「エレクトロニック・インストルメントパネル」がありました。
全面が液晶のデジタルメーター。
日本で全面液晶デジタルメーターは、スバルが初です。
スバルの技術を集めたと言って良いアルシオーネでしたが、あまりにレオーネに近いこと、価格が高いこと、アンダーパワーなことがあって販売開始から販売不振でした。
Posted at 2024/04/29 18:49:09 | |
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