
いまのF1を楽しむ上で、重要な単語は数多いですが、
個人的に戦略上で最も重要な単語、
それは『アンダーカット』かなって思います。
中継でも必ず出てくるコノ単語、これを理解すると、
F1テレビ観戦の楽しさが 倍増しちゃうかも!?
では、まずアンダーカットの前に、レースに優勝するって、
どういう状態でしょうか。
『いちばん最初に最終周のフィニッシュラインを通過する事』
定義としてはコレなのかなって思います。
これを実現する為には、総走行距離(1周の距離×周回数)を
最速で走り抜ける必要があり、それはレースのリザルトを見ると、
Total Timeと平均速度で表示されていますね。
レース中継を見ていると、あの周のバトルが・・・とか、ファーステストラップは・・・に注目が
いってしまいがちですが、誰がレースの勝者かというのを決めるのはTotal Timeです。
ここ重要ですからね!覚えといてください!ブログの最後にテストは無いですがw
では、実際のレースと仮定して話をしてみましょう。
あたりまえですが、タイヤ交換も給油も無ければ、とにかくトラックポジションだけを見てれば、
誰が1位なのか一目瞭然ですよね。スプリントレース、昔のJTCCなんかはそうでした。
ですが、いまのF1は順位変動のアレンジとして、タイヤ交換という要素がありますね。
その事で、単純に見かけ上の1位だけを注目していると、あれ?なぜ2位に下がってる!?
なんていう事になってしまうんですねw
タイヤ交換すると、
・コースからピットレーンに向かう時間
・速度制限のピットレーンの走行
・実際に静止してタイヤ交換する作業時間
・ピットレーンからコースに戻る時間
・(ピット)アウトラップを冷えたタイヤで走るタイムロス
これらが必要になり、コースによりけりですが、30秒ぐらいのロスタイムが必要になります。
その事で、例えば2位のベッテルに対して20秒リードしていた1位のアロンソが先に
タイヤ交換した場合、 コースに残るベッテルが見かけ上の1位になり、タイヤ交換した
アロンソはベッテルの10秒遅れで、 実質的な1位というように、
1位が2人になってしまう事があります。
2位なのに、なぜアロンソが実質1位なのかというと、ベッテルもタイヤ交換をする
義務があり、 必ず30秒のタイヤ交換のタイムロスが必要になる為、ベッテルが
10秒リードのままでタイヤ交換を行うと、アロンソの20秒後ろでコースに戻る事になり、
アロンソのタイヤ交換前の位置関係に 戻る事になり、見かけ上も実質的にも
アロンソが1位という事になります。
ここで、2位のベッテルが1位になったタイミングでスパートしたとしても、燃料満タンで
スタートしてアロンソがタイヤ交換が必要になるぐらいの距離を走ったタイヤは磨耗も
進んでいるでしょうから、 タイムの向上代も期待できる程じゃないでしょうから、
30秒を逆転するのは非常に難しいです。
なので、順位の変動も起こらないですね。何の驚きも無い順当なルーティンワークですw
長くなりそうなので、前後編に分けたいと思いますw
次は、いよいよアンダーカットの登場です!
でもグラフとか用意する予定なので、いつになるかは・・・w
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F1_2013 | 日記
Posted at
2013/05/14 23:45:24