本日、2本目のブログです。
3連休ですけど残暑が厳しすぎて出掛ける気にならず、
リーフも土日で気合入れて洗車したので、やる事ないw
というわけで、昨日のSGTで発生したクラッシュを、
久々のコマ送りのスクショを使って私見を書いてみます。
動画は公式では無く、決定的瞬間を抑えた現地観戦者の、
有名になっている動画から、切り取らせてもらいました。
今回どんなクラッシュだったかと言えば、最終コーナーからGT300の1台がピットに入ろうとした、
そのGT300のマシンを、速度差のあるGT500の2台がオーバーテイク。
運の悪いタイミングでラインが交錯して追い抜いた側のGT500がバラバラになったという事故です。
それぞれの視点で見方が変わりますし、GT300のマシンが100%悪い判定でピットスルーも出た。
そんな背景があり、GT500は木っ端みじん、そしてインパクトの瞬間を見ると後方不注意に見える、
という接触だったので、GT300のドライバーの名取選手にヘイトが向いてます。
GT300がGTRだから、日産寄りで書いてんでしょって思われるかもしれないですけど、
そこまで偏ってないと思っている私見としては、典型的な混走があるSGTのクラッシュに見えます。
というのを、コマ送りのスクショを使いながら解説を書いて行きます。
例の動画、YouTubeで見るのとTwitterで切り取られたのを見るのでは、印象が変わります。
というのは、あの接触の瞬間に至るには、SUGOならではのライン取りも影響しています。
というわけで超重要なのが、この1枚。最終コーナーを4台の1列縦隊になってますね。
前からGT300のリアライズ、GT300のポノス、GT500のエネオス、GT500スタンレーの順です。
結果的にリアライズとスタンレーが接触したのですが、この1台目と4台目の位置関係が重要です。
前提として1周1分そこそこのサーキットで、ラップ当たり10秒差があるGT300とGT500というのも、
押さえておくべき情報になります。
なので、ポノスに後ろを塞がれているリアライズには、その後ろに何台のGT500がいるか、
そこまでは後方視界からは認識出来てないと思います。
コーナー2つも回れば、あっという間に後ろに張り付かれたってなるのがSGTのGT300です。
で、次はどんなにスローにしても、カメラを振る都合、この画角になります。
4台縦列の3台目のエネオスが前のGT300の2台をインから抜こうとインベタで立ち上がり、
4台目のスタンレーは、この時点でレコードラインを走行しています。
またスローで送ると、今度は4台のマシンがワンショットに収まる画角です。
このショットで何が分かるかというと、先頭を走るリアライズは既にレコードラインに乗ってない。
そして、真後ろをポノスに塞がれているリアライズから、スタンレーは認識出来てないですね。
これで通常のピットインと何が違うかというと、真後ろのポノスの後ろにGT500のエネオスが居て、
リアライズからすると2台後ろのエネオスがインベタでオーバーテイクしようとしていた。
ちなみに、参考に最終コーナーから馬の背に至るレコードラインは、これです。
そして、さらにイン側に寄るリアライズです。
計測ポイント?のコースに直行する白線の位置で、レコードラインの中継画面のスクショと、
見比べて欲しいのですが、給油しようとする先頭のリアライズに引っ張られて2台目のポノスも
比較的、レコードラインよりも1台分、内側を走ってるように見えますね。
ヘイトでインベタじゃないリアライズが悪いという声もありますが、そもそもピットインするのに、
周囲に危険を伝える意味でインベタで走るマシンなんて見た事ない。
2~3台のGT500に囲まれた単走のGT300がインベタで譲りながらピットインはあると思うけど。
そして、レコードラインから外れてSGT的なピットインの意思表示してるように見えます。
この時点で、ポノスはレコードラインに戻り、リアライズの真後ろが開けてスタンレーを、
もしかしたら左ハンドルのリアライズからも認識したかもしれないのですが・・・
ここから時間が重要になるので、シークバーのカウンターを覚えておいてください。
カウンター 0:03
次の瞬間、リアライズはインベタでエネオスがオーバーテイクに来てるのに気が付いた。
エネオスはイン側の芝生に乗りかけてるし、リアライズもブレーキランプが点灯してます。
中央寄りに左にステアリング切りエネオスを避けるリアライズ、減速してエネオスを先に行かせて、
自分はピットに・・・というアクションに見えます。
リアライズが減速しているのは後ろにいたポノスと並んでる所からも分かります。
そして、その事で3ワイドになり前方を塞がれて、正面にはブレーキを踏むリアライズ。
そんな前を塞がれたけどフルスロットルで馬の背を駆け上がるGT500のスタンレーという状況です。
Twitterで切り取られて、多くの人が見てるのは、ここから先になります。
なので、リアライズの真後ろに居るスタンレーを認識してるだろうって思ってしまいます。
そしてYouTubeで見ても、スロー再生のリピートはこの辺りからになるんですよね
次の瞬間スタンレーは、正面にブレーキ踏んで減速するリアライズ、左にはGT300のポノス、
右にはGT500のエネオスという事で、追突を避ける為にもエネオスについて行く。
そんな判断をした瞬間に見えます。ピット入り口があるというのは、考えて無いかな。
カウンター 0:05
というわけで、リアライズの真後ろにスタンレーが現れ、リアライズに並び掛けるまで、
おおよそで2秒しかないのです。そして、その2秒の中にはエネオスとの接触回避で、
ステアリング切って減速というアクションの中で、スタンレーを認識できるのかという事です。
エネオスを先に行かせたので自分のピットに向かい右にステアリング切るリアライズ。
エネオスに続いてオーバーテイクしようと並んだタイミングで、リアライズに寄せられて、
ホワイトラインのピット側まで回避するスタンレーという状況。
カウンター 0:05
後方のマシンがポノスからスタンレーに変わって、ここでもまだ2秒しか経ってない。
そして、接触の瞬間です。
この1列縦隊で最終コーナーを駆け上がって来た4台と、その後ろにいたリテラ、赤黒の3号車の
ラインを見比べても、リアライズに引かれてレコードラインよりイン側を走っていたのが、
この連続のスクショからも見えて来るかなって思います。
そんな接触だったわけです。
スクショの部分にも書いた通り、これは元動画のスロー部分から見るのと、本当の最初から
見るのとでは、全く印象が変わってくると思います。
1列縦隊の4台で馬の背を駆け上がる所が、非常に重要になって来ると思うんです。
そして、個人的には今回の接触は3台目のエネオスが引き金を引いてるように感じます。
とは言え、エネオスのオーバーテイクのラインもGT300の処理としては一般的。
これも違う年のレース中継からのスクショですが、エネオスと同じラインで処理してます。
なので、決定的な原因では無いですね。
というわけで、今回のクラッシュの前、鈴鹿での松田次生選手のクラッシュを振り返ると・・・
3ワイドを作った、3台目の松田のオーバーテイクが無謀だったという事になってます。
今回のクラッシュでバラバラになったスタンレーの山本選手も、松田選手は自分に追われて、
焦ってラフなドライビングに見えたって言ってましたが・・・
今回の山本選手も3号車のリテラに追われて、無理なオーバーテイクになっていたのではないか。
そのように見えてしまうんですよね。
GT300を処理するには、仕掛けるのが遅いです。
ピットの入り口までオーバーテイクが済んでなかったというのも、事故の要因かなと。
SGTはどうせお遊びレースって感じで、ちゃんと見てない時期もありましたw
でも、自分がGTRを購入して、やっぱ自分の車がレースを走っている姿はカッコ良い!
ってことで、ここ数年ちゃんと見るようになりましたが・・・
誰がってわけじゃなく、そこで処理する!?っていう、GT500のオーバーテイクが本当に多い。
これは見ていて、スリル満点ですが、レース慣れした私でも怖いです。
そして、今回のクラッシュを避ける為には何ができたか・・・
これも難しくて、最初はピット入り口のホワイトラインの延長って考えたんですけど、
じゃあ、どこまで延長するかってなると、だいぶ手前の2輪用シケインまで伸ばす!?
それはそれでSUGOの魅力が無くなるよね・・・
そして、国内レースのトップカテゴリでありながら、意思表示が下手なんですw
本気で意思表示する為には・・・コレしかないのかもw
というわけで、本当に大きなクラッシュでしたがドライバーが無事で良かった。
ここ2年で、モノコックが全損のクラッシュは3回目ですからね。
マシンの安全性に甘えてちゃいけないと思う。
そして、今回はリアライズの名取が100%悪いという裁定でしたが、違和感ある。
同じ接触で、結果がリアライズが吹っ飛んでバラバラになった場合も、100%リアライズの
過失で処理されたのか?という疑問が残るなって感じました。
GT500の2台の処理も、結構な強引さがあったのかなと。
という事で、今回名取選手は非常に良い走りをしていたので、萎縮せずに頑張って欲しいですね!