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2022年11月08日

室屋さんファンミーティング テックセッション空力編

室屋さんファンミーティング テックセッション空力編 今日は福島での室屋さんファンミーティングの、
テックセッションの内容が素晴らしかったので紹介です!

レクサスパスファインダーエアレーシング、室屋さんの
チームですが、名前の通りレクサスがスポンサーです。
経済的なサポートだけでは無く、テクニカルなサポートも。

その1つの成果がLC500 AVIATIONです!

こちらは専用エアロが装備され、50台限定で即完売!まるで私の、なおみのようですw
まあ、こんな高額な車を買うからには、タイミングが合えば限定車が欲しいですもんねーw

ということで、テックセッションの内容です!
6つのテーマから1つ選ぶ方式でした。5つはレクサス主催、1つはブライトリング主催です。
ブライトリングのセッションは、以前参加した機械式時計の組み立て教室でだったので、
私はレクサスの空力を立ち見、ものづくりに参加して来ました!

というわけで、空力編です!

まずこれ!
室屋さんの本番機の風洞モデルです!本気の開発モデルなので、見せたくないって言ってたw


航空機の開発でいうと、空気の力という部分では2つに分かれるらしいです。

エアレースの機体は、370km/hぐらいがメインの速度らしい。
空気力学で飛行機をどう飛ばすのかというのが、1つのテーマであり・・・


エンジンからの熱を冷却する、これが2つめのテーマです。


2つをまとめると、空気抵抗の低減と、形状、飛行方法の開発、そして冷却効率の向上との両立。

形状と、冷却効率は、まあそうだよねって思いましたが・・・
飛行方法まで科学の力なのかと予想以上でした。まあ、自動車の運動性能も解析と実機で、
開発は進めますし、エアレースも飛行機にとってのベストな姿勢はパイロットの五感に加えて、
科学の力を取り入れてるのも、考えてみれば当然ですね。

開発のプロセスで注目すべきは、仮説立案&机上検討→シミュレーション→風洞なんですね。
シミュレーションでは答えは出せない、あくまでも答え合わせは実機、風洞試験なんです。


ここでシミュレーションと風洞実験の紹介です。


翼の空気の流れアニメーションで違いがありますが、違いは何だったかな。速度かな?


で、形状の開発の紹介です。
最近の旅客機も翼端にウィングレットが付いてますね。過流で翼の上面と下面を区切ってる。
そうする事で、翼の高圧と低圧を、しっかりと区切る事で効率が良くなる。


というのが一般的なウィングレットの効果だと思いますが、その渦をさらに深く使うらしい。
その開発の中で生まれた形状が、LC500 AVIATIONのリアウィングにも使われてるんですね!


そして、次は私が今回なるほど!って思った飛行方法の開発です。
まあ、当たり前なんですが飛行機の姿勢で翼の気流は変わり、それは効率に関わってきます。
という事で、最も効率的なターン姿勢もCFDで求めて、それをパイロットにフィードバックしてる。
解析で求めた姿勢をパイロットが正確に再現する。いやぁ、まじで空のF1というのも納得!
でもこの技術支援って、トヨタのスポンサーの効果が本当に大きいですねー!


そして、空気抵抗と冷却効率の両立です。
エンジンの冷却だけ考えればバカ穴を開けたいけど、そうばかりも言ってられないと。
そんな効率の良い冷却穴としてNACA、NASAダクトなんてのも有名ですよね。
R34のGTRからボンネットの穴に、R35ではフラットボトムのカバーにも開いてます。


そして・・・最初の風洞モデルに戻るのですが・・・
このカーボンでできた風洞モデル、カウルの中にはエンジンの形状も再現してあるらしいです!
いやぁ、まじでF1テクノロジーですよねー!!!


というのも・・・
なんと、TMGでF1開発していたトヨタのエンジニアの方が、日本に戻りレクサスのスポンサードで、
室屋さんのチームで航空機の開発をしてるらしいです!!!
左は、モチのロンで室屋さん。右の方がトヨタの方でTMGでF1やってた方です!


TMGでF1・・・これですよねー、可夢偉がデビューしたTF109です!!!


こちらのテックセッションは講義後、簡易風洞で空気抵抗が低い形状を作ろうというテーマでした。
ブロアで送ったエアを模型に当てて・・・


赤い秤で、引く力を測定。その力が低い方が空気抵抗が低いという事です。
秤に模型をセットする、元F1エンジニア!!!


もちろん簡易的な測定ですが、差は出るのかなーって思って観てましたが・・・
設計図通り組み立てた方は、意外と同じ数字が出てましたし、オリジナルで個性を出した方の
模型は、設計図通りの形状とは差が出るんですよ、これが。
で、クルマって揚力が出るのがしょうがない形をしてますね。
市販車の場合はゼロリフトって目標にしてます。それが、本当に良く分かりました!
上面が低圧になる形状をしてるので、この筒の中で車が浮いてしまうのです。

それが、この写ってる2台で形状が違いますが・・・これで手前の形状は浮かなくなるんですよ!
ということで、クルマにとってゼロリフトってやっぱり重要なんだなーって実感と、
意外と、こんな模型でも、それを目視する事が出来るんだなーって驚きを感じました!
さすが、監修LEXUSです!!!


という事で、私にとって非常に面白い講座を聞くことが出来ました!
まあ、正直言って、私レベルのオタクが楽しめる内容であるという事は、万人受けよりも、
若干ヤバいレベルの、なかなか聞く事の出来ない有意義な時間でした♪

そんな講義を聞くと・・・LC500 AVIATIONが欲しくなっちゃいますよねw
もう1つ参加した講座があるので、もう1本、福島ネタ書きますw
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Posted at 2022/11/08 22:58:51

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この記事へのコメント

2022年11月8日 23:53
うひゃー面白そう(・∀・)
とりあえずエンジンとタイヤ付いてりゃどうにか動くクルマと違い飛行機は空気力学で飛ばないと墜落するからそりゃ必死になるというかw
エアレースが370㌔近辺ってことは速度も比較的近いしトヨタ側も逆に飛行機から得られるものがありそうです。
ホンダF1もホンダジェットのノウハウが無ければPU開発で詰んでたかもしれませんしね。
おらが街にもイベントで室屋さん来てくれた事あるけどあのデモフライトは圧巻です。
コロナ明けたらまた飛びに来て欲しいですねー
コメントへの返答
2022年11月9日 0:41
私が観ていて、おもしれー!って釘付けになってしまうレベルだったので、果たしてあそこで聞いてた人がどれだけ理解できたのかと心配になるレベルの講義でしたw

クルマの開発も正面から風を当てるだけじゃなく、旋回中の少しヨーが出た状態を再現して開発してるなんて記事も見ますが、航空機の場合360°自由自在に動けるモノなので、感性だけでなく定量的な実験や解析の効果も大きそうですよね。

室屋さんのデモフライトは圧巻ですよね!
今回の、ふくしまスカイパークは山の頂上という立地を生かして、急降下で谷に降りて視界から消えて、正面から飛び出てきたり、これが飛行機の動きか!?という機動もあったり凄かったですw
これは、生で見てしまうと、また見たくなりますね!!!
2022年11月9日 0:55
内容が結構マニアックですね。
飛行機は観てるだけで気持ち良いし大好きです。
コメントへの返答
2022年11月9日 19:10
本当に面白い内容で福島まで行って良かったですw

飛行機は3次元的に動くって、こういう事なのかーってアクロの凄さを実感しました。空を自由に飛べるって羨ましいですねw
2022年11月9日 20:40
私はRC飛行機の設計やってましたが、舵を動かすと如実に空気抵抗が増すし翼型が狂って飛行性能が著しく悪化するので、特に競技グライダーの操縦ではかなりの集中力が必要です。

レッドブルエアレースを見てもパイロンとパイロンの間は空気抵抗を増やさないように、出来るだけ小さい舵角でゆっくりゆっくりロールさせているのが分かりますね。(^ω^)
コメントへの返答
2022年11月9日 22:25
飛行機は地面から離れられないクルマと違い、3次元で自由自在に動けるかと思いましたが、揚力を得る為には完全に翼の状況を無視して・・・というわけには行かないんですね。

エアレースの飛行姿勢にしても、やはり同じ動きを見ても、知識の有無で見え方が変わるんですよねー。
来年は国際的な新シリーズ、それが無理でも国内戦だけでもという事なので、舵に注目して見たいと思います!
2022年11月9日 22:34
中々興味深いブログありがとうございます。
空力パーツは最近のはやりですよね、ホンダアクセスの「実行空力」とか、GRも空力パーツやってるし、それを通じて飛行機の設計なんてのも頷けます。
コペンGRスポーツなんか軽ですがGRの空力パーツが沢山使われてて、高速に乗ると100km/hでもビシッとしてて”ほんまに軽かいな?”と思う事もよくあります。

チョット久しぶりに調べてみたら最近はエアロバティックって関西にはほとんど来た事無いですよね、関東以北の人がうらやましい限りです。

昔は兵庫県の但馬空港がエアロスポーツで有名(ブライトリングワールドカップも但馬空港から!)でしたが最近はめっきり聞かなくなりました、ロック岩崎氏のホームでもありましたし、毎年スカイスポーツ祭りみたいなのをやっててよく行きました。

空力性能が良い飛行機も良いですが、スホーイのアクロ機みたいにパワーでねじ伏せる飛行機も単純に凄いと思います。
もてぎでユルギス・カイリス氏のスホーイが裏返しでホバリングしてた時は度肝を抜かれました。
チョット昔話に浸りってしまってスイマセン。
でも久しぶりにレシプロのアクロが見たいですね。
コメントへの返答
2022年11月10日 22:53
リアウィングなんか付いてたって効かないよ!なんて言われてた時代もありましたけど、最近はもっと小さな空力部品でも、実は低い速度域から効くんじゃないかって言われるようになりましたよね。
それだけ、闇雲に付けていた時代から、感度の高い位置が分かってきた、という事もあるんでしょうね。それも、今回のブログに書いたような解析で、ある程度まで見れるようになったのも大きいのかな、なんて思います。

やっぱりアクロバットって、もてぎとかで開催されてるんですかね?
親戚がカメラが好きで、よくアクロバットも撮りに行くって話を聞いたよなーって思い出してるところです。
私は、飛行機でもアクロバットより、米軍の戦闘機が好きで、矢のような速さで轟音を立てて離陸するスーパーホーネットがメインだったので、今回のアクロバットの、木の葉のように舞う、それこそ事故か!?って思うような、飛行機とは思えない動きに感動しました!w

ロック岩崎氏も、例の飛行機を手で、アクロの飛行のイメトレの姿が、マクロスプラスというアニメの中で主人公が動きを取り入れていた、という程度の知識ですが、今回のファンミーティングでアクロバットも非常に興味が増しました!
2022年11月10日 19:28
こんばんは♪

LC500アビエーション、前に河口学さんのユーチューブで見ましたが、凝ったエアロパーツを付けた限定車でそれだけでお値段かなりUPだけど、レクサスのLCだからねw。と思ってましたが、こういうお互いの知見を生かしたハイレベルなコラボだったんですね。(^^)/

20年以上前にT社がマリン事業に参入して部品供給で苦労しましたが今でも順調?に継続されていますw、今度はレクサスで航空事業にも参画してくるのかな?w
コメントへの返答
2022年11月10日 23:00
こんばんは!

LC500のAVIATIONは、発売したタイミングでは、変わった形のリアウィングだなーって程度でしたが、室屋さんの機体で開発した翼の形状を、上下逆転して装着したようなイメージなんですね!

50台即完売だったらしいのですが、即完売はトヨタも想定外だったらしく、本当は室屋さんとイベントを計画していたのに、イベントの開催予定日には完売していて中止になったらしいですw

ウーブンシティもありますし、空に進出もありそうですね、これだけの規模で室屋さんの機体の開発してるのは、ただのスポンサーって規模じゃないなって感じましたw
2022年11月12日 0:45
こんばんは!
私、実は学生時代に車モデル用ではありませんが風洞用の極小流速測定熱線プローブを自作し乱流境界層速度分布や微小渦分布の測定とかを約3年やってました。自分の実測データを流体シュミレーション部隊に展開するですが35年以上も昔だから計算機能力は今のスマモ以下、単純モデルの計算に丸1日以上かかる有様で計算が発散してオジャンになることも数多し。当時から見たら今は高性能スパコンで実機モデル3Dシュミレーションもあっという間に片づけてしまうのですから随分進歩したもんです。
ジェット機と違いレシプロ機はパワーUpに限界があるのでより一層効率的な空力設計が求められますよね。F1は空力以外にタイヤ負担とか色々な要素がありますがエアレースはセッテングで大きく変わる要素は少ないからね。
エンジンカウル内冷却も考え様によっては低圧縮空気にシリンダーから仕事をする(熱を入れている)ので低出力ジェットエンジンを使っているようなもの。WW2の傑作戦闘機P51ムスタングは層流翼で有名ですがそれ以外にラジエータ部の空力処理が画期的でこれも高性能戦闘機が誕生した理由と言われています。
コメントへの返答
2022年11月12日 22:33
こんばんは!
熱線プローブを自作しての実験とシミュレーションとの相関を取る作業は聞くだけでワクワクしますね!
PCの性能は、私が会社に入った20年前と今の比較でも、とてつもない性能差ですもんね。入社当時はスパコンで計算していた内容以上の事を今は自席の端末で完結するわけで・・・35年前と比べると・・・!

レシプロ機の方が効率的な設計が求められる・・・確かにそうですね!パワーが無いので、無いなりに何とかなるように捉えてましたが、逆なんですね!
エアレースの機体は、今は、ある程度の開発が認められてるようで、レクサスの開発への参加で、かなり機体の形状も変わりつつあるようです。
そんな開発の中で生まれた翼端の形状が、LC500の限定車のリアウィングでも使われたと聞くと、なかなか興味がそそられますw

エンジン冷却の話、P51ムスタングの性能が優れている話、ちょっと検索しただけでも、いろんな考察が出てきて、しばらく楽しめる読み物をゲットしましたw
ちょっと勉強しますので、また伊豆スカ等でお会いした時には飛行機の話を聞かせて下さい!w

プロフィール

「ちなみに、私がNurburgringを走った時にレンタカー屋で案内してくれたドライバーが今年も、このマシンで走ってました。フランクフルトへ帰るのにナビのセットの仕方が分からなくてセットしてもらったりお世話になったので活躍が見れて嬉しいですw」
何シテル?   06/22 23:26
車は純正がイチバンと思っています。 ですが、ナゼだか残念な事に、愛車スカイラインはノーマルとは、 程遠い姿になってしまっています・・・w ブログは、も...
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