
さて、
前回投稿でスフェリカルベアリングの挿入作業時にサークリップをひとつ破損させてしまったので、国産品を注文したのだが、結局 納品に1週間を要してしまった。

着荷品(*)は、穴部分の形状が異なる。(写真右は破損品)
*TRUSCO トラスコ中山 TRUSCO スナップリング穴用呼び径R−25 B91-0025(ワンセット8個)
この製品は錆びにくい「ステンレス」とのことなのでついでに他の箇所もこれに取り換えようかと思ったが挿入するとベアリングとの接触状況が結構ギリギリである。
念のため、一旦外して接触しそうな「山」の部分をやすりで削って入れることにした。
さて、次の課題は装着時のスペーサー製作だ。
ショックを固定していたウレタンブッシュの両端部分がベアリングにすることで無くなっているのでこの隙間に入れるスペーサーが必要なのだ。
事前に用意したアルミパイプをカットして製作するも同じ幅にカットすることが困難なうえに、カット後のパイプの内径が12.7mmあったのが11.5mm前後と収縮してボルトが貫通しないのだ。
歪んでいるのだろうと矯正を試みるもボルトは貫通しない。
後日、Sekiai氏に確認するとアルミのような柔らかい材質のパイプをパイプカッターでカットすると外側からの力で小さくなることがあるからグラインダーでカットするとよいとのことだった。

やむを得ず寸法の近いスペーサーを研磨してスペーサーとすることにした。
選んだのはモノタロウの商品だ。

この厚みは6mmなので計算上は、これを5.75mm相当に研磨すればいいはずだ。
また、
前回投稿時に
73seven氏からいただいた「ベアリング部分の傾きでパイプがベアリングの外周と干渉しないかチェックされた方が良いですよ。」というコメントについても気になっていた。
普通の?ベアリングでもそうだがスフェリカルベアリングは、上下・左右なんなら360度回転するベアリングなので、スペーサーが可動部に接触するとベアリングが固定されて回転しなくなるのだ。
73seven氏は特注部品で対応されていたようだが、残念ながら当方にはハードルが高い、、
理想は、外径25mm 内径12.7mm(1/2インチ)高さ7.75~8.5mm位のカラーがあるといいんだが、、
ネットで専用部品があるのでは?と探すが見当たらない。

結局、考えたのがベアリング装着部分は少し凹んでいるのでワッシャーで蓋をするように挟めばベアリン回転域を確保できるのではと思い付く。

これなら回っている、、、

セットするとこん感じ、、、

32.0.mmがベストなのだが、、、
仮付けする、、、

寸法はこんな感じだ。

最後は、ウレタン塗装だ。
鉄製のスフェリカルベアリングのリスクは「錆」だ。
走行時に接触している部分は摩耗こそすれ、錆がつくことはないだろう。
しかし、マイセブンはガレージ保管とは言え、湿気の多い環境で鉄製品はやはり錆が付く。
特に、接触しない部分(例えばサークリック部分)は錆るだろう。
一応、
ハブのベアリング交換時時に購入した「
Omega(オメガ) 57 ハブベアリング用 極圧グリス 100gチューブ 」を塗布した。

ロックシートの位置は確か40mm、、、
取り付け時の難関は、ショック上部の固定だ。

取り付け時のコツは先ず、ボルトを通してからナットを車体の下から手探りで回して付ける。

下部は簡単に付いた。

付きました。ヤレヤレ、、、
早速、試運転したが、特に異音等不具合はかんじられなかったがしばらく走行してみないとわからない。
さて、AVOのウレタンブッシュ交換時にスフェリカルベアリングを選択した場合の最大の山場はスペーサーをどうするかだ。
今回、市販のワッシャーやカラーで凌いだが一度ちゃんと旋盤で制作していただいたら交換したいものだ。
助言いただきました
Sekiaiさん、73sevenさん、さすらいのエンジニアさん、
油圧プレスの利用を便宜いただいたsichiri7さん
ありがとうございました。
この投稿は誤った作業内容であるとみんカラ先輩より指摘受けましたので後日、番外編として正しい作業内容の投稿をさせていただきます。 2025.09.13 19:05
Posted at 2025/09/13 01:25:24 | |
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