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2023年04月02日 イイね!

メーカーのリコールの分かれ道

メーカーのリコールの分かれ道〈 道路運送車両の保安基準 〉
道路運送車両法において、自動車の構造・装置について、安全確保及び環境保全上の技術基準が定められています。これを「道路運送車両の保安基準」といいます。

これに適合しない場合はメーカーが国土交通省に届をだしてリコールを申請します。その場合は車両のオーナーに連絡をして無償で修理・交換または設定変更などを行います。

ところがこの保安基準に当たらないばあいはどうなるでしょうか。メーカーは公に発表することもなくオーナーからのクレームによって対応します。なぜならリコールではないからです。

私は世界最大の日本メーカーの直営ディーラーに数年間お世話になったことがあります。ここで驚いたことがありました。2400cc4気筒のエンジンのオイル消費が異常に多く、専門誌やSNSでもかなり話題になっていました。それでエンジンン載せ替えの車両がたまにはいってきました。原因はメーカーとしては負圧が大きすぎてブローバイガスにオイルミストがはいり燃焼してオイルが減るとか説明をしていたみたいですが中国工場のピストンのオイルリングが異常摩耗してオイルが燃焼するというのが噂では原因の本命になっていましたが日本製でもオイルの異常な消費がなかったわけではありませんでした。メーカーも最後には認めて9年間に年数を限って無償対応しました。このようにオイルを異常消費してもリコールの義務はありません。オイルが減ってエンジンがへたっても、パワーが落ちてもそれが直接事故や安全に問題が生じるわけではないからです。
これと同じようなことはF1で有名なメーカーのオープン2000ccスポーツカーでもありました。9000回転まで回るハイパーエンジンで有名なこの車両はサーキットの走行会でエンジンブローする姿をよく目にしました。仲間内でいろいろ情報交換していると一つの事実は判明しました。このエンジンには9000回転に対応するため鍛造の高強度ピストンが採用されてました。そしてこのピストンは同じメーカーのハイスペックエンジンのピストンに比べて1個100g重かったのです。9000回転で回るピストンが30%近く重くなる時の質量がどれぐらいかは想像もできませんがピストンの高さもないため首振りをしてブローするというのが原因と考えられてます。但しこの場合もメーカーのリコールはありません。それどころかなんの対応もありませんでした。但しこの後メーカーはモデルチェンジで排気量を200ccアップしてレブリミットを落としました。
リコールの裏でこういう事例があちこちあるのも事実です。最近ではSNSで一瞬の間に噂は拡散されるのでメーカーが不良個所を隠匿するのもむつかしくなりましたが我々も不用意な書き込みは注意が必要です。
Posted at 2023/04/02 07:34:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | リコール | クルマ

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