
先日 『アニキ』 と出たときに少し想うことがありました。
『アニキ』 が 『カーツ』 さんトコに伺った時に話してたことらしいんですけどね、『仕事に余裕出来たら 自分の理想通りにマシンを仕上げて アイツにドライブさせてみたい。』 そんなことを仰っていたらしいんです。
実はね、少し前に話してたんですよ、この話題。ひと作業終らせたあと、事務所でダラダラとしながら 『あのさぁ、もし宝くじ当たったらさぁ~ なにしてみたい? あ、その前にまず買えってか!? ははは、そりゃそうだ!』 なんて軽い感じで。夢のお話し。そんなことが出来たらいいよね、ってくらいの。
オヤジ結構、嫌なヤツでしてね、走ることに関して誰かに認めてもらおうなんても思ってなかったんですよ。実はこれ、いまでも半分は本当の気持ち。別にホメられるようなことでもないので、ハナから自分のやってることを正当化しようとも思わない。
自由、責任、権利、義務… 生きてりゃいろいろありまさな。それから逃れることなんて出来やしない。それならば あるがままを受け止め、受け入れよう。楽しいことばかりじゃ済まされない。好き勝手やってるんですからね、いろいろ言われてしまうこともありますわ。あはは、そらしょうがないでしょ。好き勝手やって認めてもらおうなんてサ、虫が良すぎると思いますしね。だけどね、口出しもさせない。だって俺のことでしょ? 口出ししたヤツがケツ拭いてくれるんかい? ま、キレイに拭いてくれるって言われてもこっちからゴメンですけどね。それじゃあ、やってることに意味がなくなってしまう。
昔からこんなんだったわけじゃあないと思うんですけどね。悪ガキではありましたけど、田舎の子だしそれなりに純粋な少年時代を過ごしていたような記憶がありますので。大人になっていろんな世界が広がりますと、いいことも そうじゃないことも見えてきたりする。見えなきゃ良かった裏の顔とか本性とかね。
自分ね、面倒くさいヤツなんですよ。効率のいい人間関係って無理なんです。いったん受け入れてしまうとね、きっと鬱陶しいですヨ。ドライな関係じゃいられなくなってしまう。だからハマってしまうんです。
あのね、ひとの心を潰すのなんてわけないんですよ。潰した方なんて気付いてもいやしねぇし。自分はねいいんです。いい加減なヤツだから。逃げ道なら幾らでも持っている。でもそういう人ばかりじゃないでしょ。分かっていても逃げられない人も居るんですよ。心が弱いせいと言う人もいますが、その人の性質だもんそこを否定しちゃいけない。なんだかね、身近でそんなことが何度かありますとね、自分のこころもネジ曲がってしまったんです。
それからですかね、簡単には受け入れなくなったのは。表面上穏やかに付き合うことは得意なんですよ。争い事も基本的には好まないし。でもね、幾重にも予防線を張り巡らせてね自分の中を見せないんですヨ。深く信じれば信じるほど、残念な本性を見てしまったときのショックが大きいのでね。弱虫なんです。だってさ、面倒くさくなったら離れて行くじゃない。いきなり棄てられてしまうくらいなら、ハナからツルまず野良の方がいいやって。
だけど、勘違いしていたことにも最近気付いてきました。ここ数年のことですけどね。自分で何でもやってきた気になっていたんです。結果が出たのも自分の努力の成果。自分で決めて、自分でやって。誰にも文句は言わないけど、口出しもさせない。それは今でも変わってないんですけどね。ええ、もちろんこれからもそうですよ。だけどね、自分のことを認めてくれた人たちにずっと支えられてきたから走り続けてこれたんだなと。そんな大事なことを忘れておりました。
いったん閉じてしまったこころはなかなか開くことは難しいし、未だに黒いモンは奥底に渦巻いています。きっと自分のそんなところをまわりの人たちは気付いている。それを感じ大半の人は離れていったり、距離を置いている。それはそれでいいんです。自分も面倒くさくないですしね。無理してまで付き合おうとは思わない。誰だって自分がかわいいのでね、そこを責めるのはヤメにしよう。
だけどね、やっぱりひとりじゃ生きられないんですヨ。誰でも誰かを必要としている。そうでしょ? どれだけ多くの人に認めてもらえるか。そんなことには興味はないんですよ。自分にとっては誰に認めてもらえるか。それにこそ意味があります。
『カーツ』 さんトコの社長とはね、もう20年以上のお付き合い。本格的には21,2の頃に瑞浪モーターランドでシリーズ開催されていた 『 ISI 4時間耐久レース 』 にハチロクで参戦するのにドライバーとして誘われてから。以降、アライメントショップのデータ取り車&ドライバーとして声を掛けてもらったり、自分の車両のセットアップに付き合ってもらったり。でもね、ほとんどほめられたことないんです。意見が食い違ってやり合ってしまったり。
そんなひとにそう思ってもらえてるってのはね、やっぱり素直に嬉しいですよ。少しは認めてもらえたのかなぁって。自分ね、乗るだけなんですヨ。だってチューナーじゃないんだもん。それに自分は走ることの中に意味があるんです。だから走ることで自分以外の誰かになにかを感じてもらえてたのって嬉しかったですね。自分が好きでやってだけのコトなんですけどね。
そうそう、『カーツ』 さんトコの社長、むちゃくちゃ こだわり屋さんなんですよ。仕事と離れて時間無制限に仕上げるマシンっていったらどんなんだろ。それまでもっともっと走り込みですわな。Aドラ指名を外されちゃわないように。
そん時がきたら…
へへっ、容赦なく踏ませてもらいますよ!
期待を裏切っちゃあイケないでしょ。
Posted at 2011/11/02 00:28:11 | |
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