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2017年06月08日 イイね!

ガレージ三河屋 作業日誌 C11 サスペンション交換編 後半。

ガレージ三河屋 作業日誌 C11 サスペンション交換編 後半。さて、後半は実作業編です。



極々オーソドックスな フロント:独立懸架ストラット式、リヤ:トーションビーム式 の FFサスペンションですので特に難しいコトはありません。


外すトコを外しもと通りに組めば良いだけですが、時々もと通りになってないクルマもありますケドね。(笑)





まずはフロント側から。

ストラット上部の取付ネジですが、従来のナットではなく今風にボルトで留める方式になっています。これ、アッパーマウントを引っ掛ける時に見えづらいので個人的にはあまり好きではありません。しかも3本の内の1本が隔壁の裏にいる為カウルトップまで外さないとイケナイという面倒くささ。何気に 『もうっ!!』 って気分にさせてくれます。(笑)



ストラット上部 12㎜
この掛かりの浅いボルトもナメそうで嫌い。(笑)



ホイールアーチ内の作業はごくフツーです。
ナックル側取付部分のネジを外し、スタビのリンクを切っておきます。ナックル側のボルト&ナットサイズは 21㎜と意外に大きなサイズなんですね。



ナックル側 21㎜
スタビリンク 14㎜



ついでにブレーキホースと、ABSセンサーの線を外しておきます。





そして、『三河屋オリジナル 強化アッパーマウント』 組込み済みのフロントストラット。(笑)





先にストラット上部にネジを咥せ引っ掛けておくのですが、ちゃんとセンターが出るようにマーキングをしておきます。だってここの穴結構大きな長穴になってるんですモン。ナットではなくボルトで留めるようになっているので取付しやすくするためですかね。





ホイールアーチ内、ナックル側の取付をする際はローター上部を押し付けながら締め付けます。このクルマの場合まだ少なめでしたが、ボルトを通す穴に余裕が大きい場合何も考えずに組んでしまうと左右でキャンバー角が大幅にズレてしまう可能性があります。












リヤサスペンションはこんな感じ。
これまた ごくフツーのトーションビーム式で、ショックとスプリングが別々に取り付けられています。





室内側の作業はショックのアタマだけ。
ロッド先端の切欠きをモンキーで咥えロックしナットを緩めてやります。



ショック頭部 14㎜



ショック下側も1本のボルトで留まってるだけです。ボルトを抜き取れば簡単にショックの取り外しが出来ます。ボディ側ジャッキポイント等トーションビームの動きを干渉しない部分にウマをかけトーションビームに掛けたジャッキをゆっくり下げてやるとスプリングの取り外しが出来ます。この時にブレーキホースも引っ張られる方向になるので無理をしないように気を付けないとイケマセン。ホントはなるべくブレーキラインをフリーにしてやってから作業した方がいいのですが、横着してそのままの作業です。何かあるとイケナイのでおススメは致しません。特に自由長の長い純正スプリングだと少しトーションビームを押し下げてやらないと外せないので要注意です。



ショック下部 17㎜



組み上がった状態はこんな感じ。
リヤショックがだいぶ太くなり容量アップしていて、スプリング上部には H.A.S.という車高を調整する部品が乗っかっています。





H.A.S.はシートを回転させることで車高を変化させるのですが、スプリング縮んでしまうと調整ネジ部にテンションが掛って調整しづらくなるので車高調整時はトーションビームでジャッキアップせずジャッキポイントで上げてやるといいと思います。












こんな感じでのんびりやってもそんなに時間は掛かりません。実際自分もオーナーがお仕事に行ってる間にコソコソッと済ませちゃいましたから。ただ重要な部分ですから間違いがないように何度も確認しながらやってますけどね。歳を重ねるたび心配性になってきたんですヨ。あれ、ちゃんと締めたかな? って。物忘れが酷いお年頃です。(笑)

さてさて肝心な効果ですが、アッパーマウントに関しては想像以上にいい感じです。突き上げ感も異音も無く、こういうことをしたクルマに興味が無い人でもフツーに乗れそうです。アッパーマウントとベアリングはセットで交換しましたが予想通り無加工のボルトオンで流用出来ました。
ただ、アッパーマウントのショック取付位置とスプリングのセット位置が上方へオフセットされるため同じロアシート位置で調整位置を合わせるとノーマルと比べストラット長が短くなり車高が下がってしまいます。そんなに車高を落としたくなかったので結果的にスプリングを締め上げることとなってしまい、気にするほどではないのですが 『きもーち』 跳ね感が出てしまいました。三河弁で言うと 『ちーと』 ですね。(笑)

このクルマには 『へー、言われてみればこのクルマって古くなってもしっかり感があるんだね~』 という改造感を感じさせない、というコンセプトがあるんです。自分的にある意味究極のストリートユースカーというか。(笑) ノーマルの良いところは極力犠牲にせず、フツーの人が フツーに乗って フツーに気持ちのいいクルマ。オーナーがそんな風に思ってくれたら嬉しいな、と。





因みに自分の好みだとこんな感じですかね。





やっぱそうなりますよね。(笑)


Posted at 2017/06/08 21:32:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | ガレージライフ | クルマ

プロフィール

「20年以上ともに闘ってきたエキマニとエクステンションが熱害でもう素材として再生不能の状態に。スペアで持っていたものに交換しエンジン始動したら… オイルラインからオイル漏れ。そうね、これも同じだけ使ってるからね。でも、タービン自体は全く問題ないのはエラいもんだ。」
何シテル?   10/01 18:35
三河屋ワークスと申します。 とにかく走るのが好きで気付くと30年超…  未だに悪い病気は治る気配はなさそうです。 峠、草レース、タイムアタック...
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