
さてさて、前回のお話の続きです。
エアコン付きの13の記憶などもう軽くひと廻りほど前になりますので、正直なところどれくらいだったかんて覚えてないんです。それに冷却系は何度も何度も手探り状態で仕様変更をしてましたので結構記憶が曖昧だったりするんですよね。
白のターボの方は真夏の街乗りでも理想的な温度でピタッと安定してますし、なにより下げたい時にスーっと下がってくれるようにしてあります。何度も何度も小細工を繰り返しましたケド。SR、アルミブロックですから熱がこもるのはあまり… ですよね。
そんな感じでここ暫く水温に関してはアタマを悩ますような事がなかったんですよね。クローズド専用の頃の銀も真夏の連続走行でも全く問題なかったですし。なのでコンデンサーファンが付いていると言えど走行風が思うように当たらない街乗りエアコンONの状態って結構ツラかったんだっけな~ なんて思って水温計を見ていたんですが遠慮無しに上がっていく針を見ていると イヤイヤ、これは違うぞ、と。(笑)
最初に疑ったのはサーモ。固着気味かなと思ったんです。ハウジングを見ても新車時のグレーのフルードガスケットだったので交換歴は無さそうだし、去年の夏は良かったと言っても、基本放置なクルマだったので可能性は充分にあるかな、と。違ったとしても予防メンテの意味で交換です。
せっかくならローテンプの物に交換しようと思ったのですが納期は5月中旬ということ。ちょっと待ってられないですね。部品が届く前にオーバーヒートしちゃいます。(笑) どーしよっかなー と、考えること2秒。そうだ、あれがあるじゃん!
その昔に師匠に教えてもらって細工した純正サーモです。ジグル弁を撤去し、3mm穴を 3つ開けてあります。ローテンプと同じように水温が上昇しきる前からラジエター側に冷却水を回せるのと、流せる絶対水量を増やすことが出来ます。ただ、ローテンプどころか冷間時から冷却水をラジエター側に回すので冬場なんかはオーバークールでヒーターがほんのり仕様になるのは確定です。(笑)
使用期間は短かったものの、放置期間はかなり長めの純正改サーモ。組み付ける前に作動確認をしておきます。実は固着してたなんて悲しいですから。
確認方法は簡単です。サーモがしっかり浸るまで水を入れた鍋を火にかけます。
グラグラと煮込み… (笑)
ハイ、ちゃんと開いてくれました。
全く立派なモンですね。
サーモが正常に作動してくれるのが確認できましたので、安心して交換作業に入れます。SRは比較的手の届きやすいところにあるので作業的には大して難しくはありませんが、真下にオルタがありますので外す前にビニール等を被せて保護してやるといいでしょう。若いころはあまり何も考えずザブザブかけてましたが、いま考えると結構コワイもんです。
と、ここであることに気付きました。サーモハウジングを外すため工具を入れようとしたらカップリングファンに当ってしまいました。スペースを確保するためにカップリングファンを回そうとすると… 回そうと… 回りません。(涙)
どうやらシュラウドにファンの羽が食い込んでしまっているようです。そりゃ水温も上昇するってモンですね。
原因として考えられるのは先に交換したエンジンマウント。三河屋号たちに使われているカップリングファンはR33の物なのですが、羽の形状がしっかり考えられており 効率よくエアを引き込み、しかもボルトオン装着が可能なため愛用しています。中古だと安いですしね。ただ外径が大きいのでシュラウドに収まるかどうかギリギリのサイズなんです。そういえば遥か昔の記憶にニスモの強化品はほんの少し搭載位置が高くなると聞いたことがあるようなないような… ギリで収まっていたファンがマウントを交換したことによってシュラウドと干渉するようになり、風量を稼げなくなった。と、いうのが水温上昇の経緯っぽいです。
と、いうことでファンの外周を干渉しない程度にカットしてやります。切り過ぎてしまうとエアが逃げてしまいますので見極めながら少しづつカットします。今回は10㎜程度カットしてやりました。
せっかくラジエターを車外に出しましたので前から気になっていたやり掛けの部分も手直ししてやります。ラジエターとシュラウドの間の隙間埋めです。
なんてコトはないです。ラジエターとシュラウドの間にスポンジテープを貼るだけです。でも入ってきたエアを逃がさないように抜いてやると水温は結構安定してくれるんですよね。
さてやっとサーモの組み付けに入れます。と、言っても特に難しいことはないです。2、3回に分けてフツーに均等に締めればいいだけです。ここはガスケットがありませんのでシール材、フルードガスケットを散布します。
三河屋さんのお気に入りは 『ベンガラ』 です。
冷却水を入れ、エア抜きをし、もう一週間ほど走っていますが、エアコンONの状態でも水温は低めの状態でバッチリ安定してます。これなら真夏の渋滞もコワくなさそうです。
なにもスペシャルなパーツを組むのだけが偉いんじゃないんです。名前ばかりの高価なパーツを組むくらいなら純正パーツをひと手間かけてやるだけで意外にやってくれたりすることもあるんです。
たぶん… (笑)
ってガレージ三河屋を片付けしていたらこんなモノが…
うん…
確かどっかにあった気がしたんだよ。(涙)
Posted at 2015/04/16 20:27:14 | |
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