二度目のみちのく訪問から、ひと月経ちました。
またしても、フォトギャラUPが一ヶ月後になってしまった(^^;
画像点数が多く、まとめる時間がないというのもあるのですが、
今回は、ちょっと自分の気持ちが落ち着くのに時間がかかったということもありました。
昨年行けなかった海方面を訪れ、被災地といわれる場所を目の当たりにしたことで、
実際にその場に立ち自分の目で見るさまに愕然とし、
言いようの無い気持ちでいっぱいになってしまったからです。
いったい、この気持ちはなんなのだろう?
肌で感じた被災地の様子に大きく心を揺さぶられているのに、
いざ言葉にしようとすると、
どんな単語も陳腐で空回りしてしまうようで、文章にできないのですよ。
時間を経て、少しずつ気持ちが整理されて行く中で、残った気持ちがひとつ。
「悔しい」
2年という月日が経っているのに、なお遅々として進まない復興。
さまざまな問題が山積みのまま、時間だけがどんどん過ぎて行くような。
義援金も支援も行き渡っているはずなのに、有効に使われないまま持ち越されている。
それが見えていながら、指をくわえて行く末を案じることしかできない自分。
この状態を目の当たりにしながら、私には、できることがなにひとつ無い。
悔しいです。
きっと、被災された方々も悔しいでしょう。
不自由なまま2年が経ち、なのに先行きの見通しすらたたず。
大きな会社や、国にとって重要なモノがある場所は、
強力なバックアップのもと着々と復興している。
だけど、これといった産業もない小さな町は
後ろ盾の無いまま取り残されて行く。
おかしな話です。
こうやって、
たかだか私くんだりがblogを上げたところで、何も解決にはならないけれど。
彼らは、知って欲しいのだと思う。
そして「何度でも」訪れて、見てほしいのだと思う。
どこを見て回っても、
みなさん「また来て下さいね、また、来てください」と重ねておっしゃるのですよ。
「人が来ない町」になることが、きっといちばん辛いんだな。。。と、
行く先々で感じました。
震災で多くを失い、
心にはかりしれない傷を負い、
それでもたくさんの励ましや支援に支えられて
頑張ってきたはず。
でも、時が経つにつれ、
押しかけていたマスコミも
手を差し伸べてくれたボランティアも
潮が引くように去ってゆく。
このまま、震災も自分たちの悲しみも、
忘れさられてしまうかも?
自立の努力はしても、なお立ちゆかない暮らし。
行政も行き詰まり
元の暮らしに戻れない人が溢れたまま。
このまま風化してしまわないだろうか?という
焦燥感のような不安が、
繰り返し「また来てくださいね」という言葉を
生んでいるように感じるのです。
人が行き交い、触れ合うことで、
生きている実感や
そのあたたかさにホッと安堵しているのかも。
それは、生死の狭間を身近に垣間見た者でなければ
理解し難い感覚ではないだろうか。
彼らの言う「また来てください」には、
観光地の「決まりきったお愛想」ではない響きを感じました。
だから。
ほかに何もできないから。
また、みちのくへ行こうと思います。
年に一回でも、毎年行ければ。
その美しい自然も、
見事なまでの観光地も、
未だ残る震災の爪痕も、
すべてが「今」であることから目をそらしたくないです。
お時間ありましたら、フォトギャラリーもご覧くださいm(_ _)m
2013/04/20-21 行くぜ!東北。2013<大船渡>
2013/04/20-21 行くぜ!東北。2013<大船渡~陸前高田>
2013/04/20-21 行くぜ!東北。2013<陸前高田~遠野近辺>
2013/04/20-21 行くぜ!東北。2013<遠野近辺~盛岡>
2013/04/20-21 行くぜ!東北。2013<平泉>
2013/04/20-21 行くぜ!東北。2013<毛越寺>
ちなみに、こんなイベントも開催されます。
東日本復興支援サイクリング CYCLE AID JAPAN 2013
ツール・ド・東北2013
応援に行くだけでもいい。
参加することで、できる何かがあるはず。
Posted at 2013/05/23 23:20:54 | |
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気象・災害に関する話題 | 日記