
さてさて、一昨日のBlogに引き続きとなりますが、昨日はフォレスターに乗ってディーラーさんに検査入院の終わったGRBろくむし号を引き取りに逝ってきました。
もちろん、原因の特定が目的の入院でしたので、今回は症状の改善はないはずでしたが、それでも・・たった一日とはいえやっぱりなんだか
「久しぶりぃ~」っていう感じがしちゃいますよね(^^;)
フォレスターとは兄弟車ということもあり、乗っている分には内装がよく似ているからあんまり違和感ってものがないんですよね。
ただ、GRBろくむし号よりも車高があり、乗り込みやすかったりとかシートの形状もリラックスできるものだったり、またサスペンションも柔らかめなので走らせた雰囲気はだいぶ違ってましたけどもね。
フォレスターから乗り換えたGRBろくむし号は適度にタイトでしっかりとしたホールドのレカロシート、引き締まった足回りと相まって、やっぱり「スポーツカーなんだなぁ~」と嬉しくなってしまいましたよ(^^)
ところで本題。
今回一日預けてみて、果たしてディーラーメカニックさんがテスト走行をしたときに例の「しゃっくり」は再現されたのかどうか?? これなんですが・・・
嬉しそうに(っていうのも何ですけど)メカニックさんが
症状、出たんですよっ!(^^)
って言ってくれました(苦笑)もちろんロギングするためのパソコンを接続した状態で走っていたらしいのですが、ステージは某お山のワインディング。私もよく走っていた峠ですけども、ここのヘアピンカーブ。私が前日に自分で乗って症状の出やすい状況を伝えていたので、テスト走行してくれたメカニックさんもそれを再現して走ってくれたようです。
峠の上りで、このヘアピンカーブを時速10キロ+α、二速ギアで走っていて、ヘアピンをクリアしてストレートにさしかかり、ぐぐぐっとゆっくり加速していこうとしたときに、
「ガッガッガッガッ」と、例のしゃっくりが明確に出たそうです。
もちろん、ロギングにも成功(^^)/
ディーラーに戻ってからデータを確認してみたところ、直接の原因が分かったそうです。 何が悪かったのかというと・・・
電子制御スロットル
のようだ、とのこと。GRBのアクセルは言うまでもなくイマドキのクルマに装備されている電子制御スロットル。いわゆる「ドライブバイワイヤー」っていう方式ですね。
アクセルペダルとエンジンのスロットルが直接ケーブルで接続れているわけではなく、アクセル部分に取り付けられているアクセル開度を関知するセンサーの電気信号がエンジンのスロットル部分に取り付けられているアクチュエーターに「情報」として伝達され、アクチュエーターを電気的に作動させる、っていうものですよね。
この電制スロットルでないと、SIドライブも機構的にあり得ないものですから、GRBには必要不可欠なシステムです。
メカさんによると、アクセルペダルを踏むか踏まないかっていう微妙なポジションから、ゆるーく踏み込んでいったときに、普通なら踏み込む量に比例する形で緩やかに電圧が立ち上がっていかなければならないのに、その微妙な踏み込みの領域で、ある条件が揃った場合にだけ、スロットル側の電圧が乱れてスロットルバタフライがギザギザの電圧に呼応する形でバタバタと閉じたり開いたりしてしまうんだそうです。
これによって、エンジンが失火したような症状となるみたいなんですね。
実際には失火しているのではなく、緩くアクセルを踏んでゆったりと加速しようとしている状況にもかかわらず、アクセルが全閉になったり開いたりを素早く繰り返すようなことになっているようなんですね。
だからガクガクする、というわけです。
直接の原因はこのように判明したのですが・・・では果たして、なぜその限られた条件の場合にのみ、そのような誤作動に近い動きをスロットルがしてしまうのか・・・これについてはまだ分からないみたいです。
電制スロットルは、アクセルの踏み込み量を単純にそのまま電気信号に変換してスロットルバタフライに伝達しているわけではなく、エンジンや車体のいろんなところに取り付けられた様々なセンサーからのフィードバックデータを受け取って微妙な制御をかけています。
同じようにアクセルを開けたとしても、SIドライブのモードの違いはもちろん、気温や車速、ヨーレートなどなど、様々なセンサーからのデータをフィードバックすることで、結果としてスロットルの開き方は変化するってわけ。
なので、このセンサーのフィードバックに何らかの不具合があって、妙なフィードバックがかかっているからこのような動きになるのか、はたまたセンサーは正常だけども、その信号を受けとったアクチュエータが誤動作や不具合を抱えているのか、はたまた機械的にスロットルバタフライがおかしいのか、そのへんはまだよく分からないみたいです。
このへんについてはロギングしたデータをスバル本社に送って解析してもらうことになる、というわけですね。
実際に運転してみたメカさんによると、センサー類のデータは特におかしなところはないそうです。
スロットルバタフライの機械的な不具合なら、もっといろんなシチュエーションでも症状がでそうですし、個人的にはアクチュエータ周辺の不具合かなぁ? なんて思ってますけども、このへんは本社の解析によって結果は分かってくる・・・と思いたいですね(^^;)
なにはともあれ、直接の原因は分かっただけでも大きな収穫ですね。あとはこの不具合を起こしている大元を探っていくことになりますが、これについては本社の解析を待ちたいと思います。
これが判明しただけでも収穫だったな~と気をよくしてディーラーさんでお礼を言って帰宅したんですが・・・
クルマを降りたときに事件は起こりました(ちゅど~んっ!)
車を降りて、何気なくGRBろくむし号を眺めていたんですね。はぁ~まだまだ洗車しなくてもキレイだと思ってたけど、雨が降らないなら降らないで、けっこう埃が乗って汚れちゃってるなぁ~ なんて思いながらボディを見てみると・・・
クルマのサイド一面にひっかき傷が無数にっ(>_<)
なっなっなんじゃこりゃぁぁっ!! ってのはこのことですよジーパン刑事さん(核爆)
ビックリ仰天して反対側のボディサイドも確認してみたら、こちらも一面のひっかき傷(T_T)(T_T)(T_T)へたり込みそうになりながらも考えてみたんですが・・・昨日、クルマを預ける前にディーラーの●川さんがクルマの傷についてはチェックしてくれています。 そのときには「きれいなボディで傷はドコにもありませんね」とおっしゃってたので、間違いなくディーラーにクルマを預けてからの傷です。
ついにこんなことまでされちまったのかよ(-_-) と、しゃっくり病の原因が分かったことに気をよくしていたさっきまでとは気分が逆転、一気にダークになってしまいました。。。とりあえずはディーラーさんに電話するしかありません。
我が家からディーラーさんまでは10分ほどの距離ですから、またディーラーさんまで戻り、クルマの状況を見てもらいました。
預ける前に傷がなかったことはディーラーさんの立ち会いのもとで確認済みです。今までどこにも傷を付けてなかったのに、よりにもよってディーラーさんにクルマを預けてこんな左右傷まみれになってしまうとは。。。再塗装せんとあかんのだろうか。。。
まぁもちろんディーラーさんで保証はしてくれるにしても、気分がいいものでは決してありません。
傷の付き方からして、対向車や自転車に擦られたものではなさそうです。なんせ左右両面に同じような感じで擦った痕がありますから。これはどう見ても狭い場所を無理矢理に通り抜けようとしたときにできた擦り傷です。
作業を担当してくれているメカニックさんも驚いてボディを確認してくれたんですが・・・そんな狭い場所は走っていないし、ましてやテスト走行以外には外は走っていない。ディーラーのガレージやピットでも、もちろん他のクルマなどに接触しないように注意はしてくれていたと言います。そりゃもちろんですよね。言わずもがなです。
でも現に傷はある。。。逆上して怒鳴り込んでいってもいい状況だったのかも知れませんが、メカニックさんはほんとに親身になって作業をしてくれるし、そんなアホなミスをするとは思えません。ましてや嘘を言うような人ではないですし。
ほんとに「身に覚えがない」ようなんですよね。。
そこまでGRBろくむし号のヨコで話をしていてふと思いついたことがありました。。
ひょっとして、昨日メカさんを隣に乗せて私が走ったときに、両脇に雑草が生い茂った狭い土手の道を上がったんですよね。。そのときに付いた傷じゃないだろうか??
でもこれだと、傷を付けたのは私自身ってことになりますから、ディーラーさんにはいわば責任はないですよね(^^;)
だとしたら・・ヤベぇ(滝汗) これは言わない方がいいかも・・って一瞬思ったのですが、親身になってGRBろくむし号の不具合の面倒を見てくれているディーラーの人たちに嘘は言えませんでした(^^;)
ひょっとして、昨日のあの狭い土手で付いたのかも。。
と言うと、メカさんは「でも草が擦ったぐらいでこんだけの傷が入るものかなぁ?」とおっしゃいます。
いろいろとディーラーさんも交えてあーでもないこーでもないと5分ぐらい話をしていたんですが、実際に昨日から今日の作業内容や走行の状況からしても、それらしい原因はないようで・・・だとしたらやっぱり、あの土手が原因かなぁ(>_<) と、自分の愚かさに恥ずかしくなってきました(涙)
よくよく考えてみたんですけども、○川さんがGRBろくむし号のボディチェックをしたあと、ロギングの準備が整って、メカさんを乗せてテスト走行に出ていったんだよな・・だからそのときに傷が入ったとしてもチェックの時にはボディに傷はないわけだ・・・理屈は合います(^^;)
とりあえず洗車してみます、とU村さんと担当メカさんがおっしゃってくれたので、しばらくショウルームの中で待っていました。
ほどなくしてキレイに洗車されたGRBろくむし号が車庫に出てきたので出て行ってみると・・・
手洗い洗車して汚れを落としてみたら、ひっかき傷の6割ぐらいは消えました、どうやらコーティングの表面に擦れた相手の材質がこびりついてたのがだいぶあったみたいですね、とのこと。
確かにボディを見ると大まかな傷はかなり目立たなくなっています。
でも、まだ全体的にたくさんの傷が見えます。
そこで今度は、市販されているコンパウンドよりもずっと目の細かい、コーティング施工車用の微細コンパウンドでボディの表面を撫でてみることに。これ、おそらくGRBろくむし号購入直後に知人に施工してもらったコーティング作業の際に、
知人が使っていたのと同じ、業務用のコンパウンドだと思われます。
これで撫でるように軽く擦ってやると、みるみる傷は取れて見えなくなっていきました(^^)/
いや~よかったっすぅ~(*^_^*) コーティングの表面が少し削れて傷になっていただけのようで、ボディの塗装までは痛んでなかったんですね。これだけでもコーティングをした甲斐があったというものです(^o^)
汗をふきふき、ディーラーのメカさん二人がかりでGRBろくむし号をキレイに仕上げてくれました。
なんだか自分がしでかした傷なのに、こうしてキレイに丁寧に磨いてもらっちゃって、私はなんだかもう恥ずかしいやら恐縮するやら(^^;)
すっかりぴかぴかになったGRBろくむし号の脇で、丁寧にお礼を言ってからディーラーを後にしたのでした。。。
いやはや、一時はどうなることかと思いましたが(滝汗)・・・逆上して怒鳴り込んだりしなくて、ホンマによかったっす(^^;)
ってことで、とんでもないオチの付いた今回の検査入院騒ぎでしたが、とりあえずは一件落着です(^^)
今回の一件で、良くない印象を持ち始めていたこのディーラーさんに対する印象がかなりよくなっちゃいましたよ。 でへへ(^^;)
あとはメーカーであるスバル本社の解析にかかってくるわけですが・・・頼みますよぉ~ ご本尊さまっ!m(_ _)m