2015年05月03日
一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。
昨日の五月二日は八十八夜でしたね。
八十八夜とは立春から数えて八十八日目であり、ここが春から夏に移る節目の日であり、縁起の
良い日とされてきました。
私の住む静岡県菊川市はお茶処で、現在一番茶の収穫が最盛期を迎えております。
さて先日のことですが、ネットにこんな記事がありました。
ある地方都市の新興住宅地での話です。
「 高さ3メートルの壁 保育園は迷惑施設か 」
住民 「ついの住みか・・・戸惑い」 園 「まちづくりに理解を」
安心して産み育てる環境を整えるため、保育園や幼稚園の整備が急がれる。
しかし、「子供の声がうるさい」 「親の送迎のマナーが悪い」 など近隣住民の苦情で建設が難航
したり、園児の活動を制限したりするケースも出ている。
子育て施設は迷惑施設なのか-。
4月の陽光が降り注ぐ園庭で保育園の理事長は高さ3メートルの防音壁を寂しそうに見上げた。
「子供の声は不快なのか・・・」
ある地方都市に新設された認可保育園は、建設を計画した2年前から近隣住民の反対運動に
遭ったそうだ。
建設する際の条件として、騒音対策に防音壁を設置することと、住宅側にある幅6メートルの市道
を送迎に利用しないことなどを求められた。
資金不足のため保育園の理事長は、ブロック塀での代用や高さ1,5メートルの防音壁などを提案
したが、「民家側の約60メール全てに高さ3メートルの防音壁を設置」 は譲ってもらえなかった。
結局、約600万円掛けて防音壁を設置。
理事長は 「いろんな意見があると思うが、子どもの存在が活気あるまちづくりに繋がると理解して
ほしい」 と話す。
一方、約20年前に今の家を購入し7年前に退職した男性は、「この辺の静かな環境が気に入って
家を購入した。 夫婦で老後を過ごしてきたが、子供の声や送迎で環境が激変してしまう。 子ども
たちには何の罪も無いし、保育所が必要なのも分かる。 でも自分たちには死活問題ということも
理解してほしい」 と訴える。
この保育園の建設計画当時、近隣200世帯への説明会や意見交換会は4回開かれたが、住民で
つくる「新保育園建設計画」の再考を求める会」 は、見直しを求める3717人分の著名を市に提出。
同会代表の男性は 「保育園が迷惑施設とはこれっぽっちも思っていなかった。 でもここは住宅
地。 60代、70代を超えた住民が多いことを配慮してほしかった」 と振り返る。
今のところルールは守られ、トラブルは起きていないようだ。
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昔は子供は元気が一番とよくいわれたもので、子供の声はその街の活気のバロメーターでもあった
と思います。
いつの頃からか、子供たちの声もただの騒音になってしまったということか。
もちろん父兄の送迎の渋滞やマナーの問題も大きいと思います。
以外に思うのは、記事を読む限りでは先頭に立って反対しているのは既に定年された方たちで、
いってみればこの保育園の園児たちのお爺さんやお婆さんの世代の方たちなわけです。
しかも死活問題だとも言い切っている。
私は保育園が近くにあった方がむしろお年寄りには嬉しいものとばかり思っていました(笑)
何故昔はこの問題がなかったのでしょう。
ちょっと不思議な気もしますね。
実際にその土地に住んでみないとわからないことが多々あるのでしょうが、これが 「時代」 という
ことなのでしょうか。
はたまた新興住宅地ゆえの問題なのか。
保育園に入所できない待機児童の問題がある反面、保育園を作ることで近隣住民との軋轢を生
むという、なんとも皮肉な話でもあると思います。
しかし園の周りに防音壁とは・・・
なんとも世知辛く温かみのない殺伐とした時代になったなぁと感じるのは私だけでしょうか。
以上。
Posted at 2015/05/03 20:30:17 |
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