
現在、DAPはONKYOのDP-X1Aでカーオーディオと散歩のお供として活用してますが、持ち歩くには少々重くてかさばるので、昨年末まで愛用していたDP-S1の後継機DP-S1Aの中古品を購入
◆DP-X1Aと色々と比較してみると、かなり違いがありますね
⇒DP-X1A設定:アップサンプリング192kHz/?Bit デジタルフィルター Short
⇒DP-S1A設定:アップサンプリング192kHz/32Bit デジタルフィルター Short
①起動時間⇒S1Aの方が圧倒的に早く、ストレスを感じない
ボリューム設定関係では
②Line Out mode⇒S1Aは自動的にMAX設定となるが、X1Aは[Balance]または[ACG]モードを併用する必要あり(その分DIRECTORのボリュームを上げればいい話でもありますが(笑)、とは言え入力側は高い方が情報量も増える※ノイズの影響が無い前提で)
◆参考まで(1000Hz 0dB信号音出力のLINE出力電圧)
・[ACG]≒2V
・[Balance]≒4V
※DSPの入力感度調整を[ACG]モードで行った後で[Balance]モードで再生した場合、DSP本体の[CLIP]エラーランプが点灯する場合があるので注意
※[ACG]⇔[Balance]切替えて試聴する方は、[Balance]で感度調整した方が無難
但し、[ACG]モードに於いて、入力感度的にロスが生じるので、どちらで聴くかを明確にし入力感度を調整するのが理想的です。
③USB-HD mode⇒X1Aは自動的にMAX設定となるが、S1Aは任意設定(USBケーブルを外すかDSP電源を切ると調整前ボリュームに自動復帰する)
④Vr.の安定性⇒S1Aはボリュームを上げようとすると急に下がる現象が多発(DIRECTORの逆パターン)
音響関係では
⑤イヤホン(Pioneer SE-CH5T-L)
⇒段違いでS1Aの方が重低音の質感や高域の伸びが素晴らしい
本田美奈子の「私のお父さん~」を試聴した時に、絶妙なビブラートの響きと声量を上げた時に迫ってくるようなリアル感に、思わず「おぉ!」と感動!!
オーケストラの立体的再現力も素晴らしい!
⑥⑦省略
⑧画面操作関係⇒S1Aは画面が小さい関係で最悪、特にWiFi設定時のパスワード入力時は卓袱台を何度もひっくり返したくなる。
こんな小さな画面で、入力文字を●に替えて隠す意味が解らん(==#
但し一旦設定してしまえば文字入力する機会は殆ど無いと思うので、音楽再生に特化ししてしまえば特に問題なし
⑨再生時間⇒両者共にカタログ数値は到底望めない。持ってイヤホンで5時間程度か?、車載デジタル接続時は4時間持つか不安
但し、下記で説明するがS1Aの方はLine Out接続であれば常時充電可能
◆カーオーディオに特化した際の評価
[ラインケーブル:Yodonami® 2.5mmバランスRCA(\12,000) / OTG USBケーブル:デジパラMiniB⇔MicroB OTG 1m(\234)]
・DP-X1Aの場合、情報量の多さで「Line Out」よりも「USB」の方が優位
・DP-S1Aの方は、逆に「Line Out」の方が、音場感と質感に優れて聴き応えがある(アップサンプリング32Bitモード時のみ、24Bitは同等)
例えば、本田美奈子の”アヴェ・マリア”
曲冒頭からグランカッサやコントラバスの重低音が鳴り響くが、嫌な押し付け感が皆無で上質に響く。2分33秒からコントラバス、チェロの低音系、ビオラ、ヴァイオリンの中高音系弦楽器が、それぞれ混濁することなく明瞭な質感で鳴り響く
Julie Londonの”The Days Of Wine And Roses”
ビブラートの揺らぎがリアルで、消え際も艶っぽく耳をくすぐります。
Julie Londonの曲はともすれば、密度感が薄く、高域音で”チャリチャリ”感となり易いですが、調整の出来が良いと”チョリ~ンチョリ~ン”と、倍音と残響音が伴って魅力的に響きます。
※LINE OUTの場合、[ACG]/[Barance]との組合せで音響特性が大きく変わるので、曲のジャンルにマッチングした設定にすることで満足度も変わる。
DP-S1Aは”USB HD"に対し"Line Out"では、情報量が多少減るだろうが、それ以上のメリットがあると思います。
またLine接続時には充電しながら長時間試聴が可能なので安心です。
・なおUSB-HD modeに関しては、両者とも音響的に大差ないと思います。
・X1Aは再生画面上に(EQ)などの切替ボタンがあるが、便利な反面、意図せず触ってしまい音響が変って戸惑うことが(==??
その点、S1Aの方は幾つかの階層を経なければ変更できない。人によっては不便かも(笑)
◆他にDP-X1AとS1Aの違いに、USB OTGケーブル挿した時の認識方法が異なります。
・X1Aは、USB OTGケーブルを挿すか、DSPの電源を入れる度に、アクセス許可の確認画面が出て「OK」を押す必要がある。続いて各種情報が表示されるので、こちらも[OK]を押して、やっと再生が出来ます。これを毎回やる必要があります。

・S1Aの方は自動接続なので、上記操作は不要で再生可能です。
また、再生デバイスの切替えが再生画面から直接できるのも利点です。

LINEケーブルとUSB OTGケーブルの両方挿した状態で、デバイスの切替え設定だけで双方の音響の違いを比較出来るので便利です。
◇PCとの接続関係では
・X1Aは、USBケーブルを挿しても液晶画面上は何も変化なくPC側からファイルのコピー・削除・名称変更など、ほぼダイレクトに編集できるが、MP3tagなどのタグ編集ソフトは直接編集不可
・S1Aは、USBケーブルを挿したら液晶画面上に”USBマスストレージモードに移行しますか? いいえ はい”とメッセージが出て”はい”を選択すると、PC側で無条件で編集できますが、S1Aはリセットされてしまうので、再生する場合は曲の選択からやり直す必要があります。
◇その他
・S1Aは旧型のS1からのDNAを引き継いでおり、欠点も殆どそのまま継続している。
①ボリュームノブのガタ付き、ラッチ音は個体差がある。特にラッチ音は殆ど無音の物もあれば、40cmほど離れた位置からでも聞こえるものもある。
②イヤホンのコネクター(2.5mm、3.5mm)のグリップ力不足でイヤホンが抜け易い。X1Aの方は全く問題無し
※あくまでも私の体感によるものですので、また好みには個人差があります。
※カーオーディオの場合、機材や調整の出来具合で音質に大きく差が出るので、上記の体感効果が得られない可能性もあります。
ブログ一覧 |
オーディオ | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2020/12/15 15:39:39