
現行型GK5ことフィットRSのMTに乗り始めて半年、良くも悪くもいろいろと感じることがあるのでちょっと書いてみます。
車両本体に加え、オプション周りにもちょっと触れます(^^;;
■乗り換えてよかったこと
・先進装備
これはもう、ただただ便利!
ホンダセンシングは安全面で活躍する出番が今のところほぼ無いのでさておくとして、クルコンとレーンキープはもう「コレ無しでは高速道路に乗れない」というくらい楽チン過ぎます。
クルコンは30~115km/hで設定可能で、ミリ波レーダーの力で設定速度までは先行車の速度に追従します。
大きく曲がるようなところでは隣の車線の車を補足してしまうので注意が必要ですが、そういう区間は限られているので問題ないかなと。
設定で先行車の捕捉毎にビープ音を鳴らすようにしておくと、ドライバーの認識と異なる状況で補足された時は自ずと注意するようになります。
レーンキープはカメラで車線を認識して自車位置をキープするので、車線が削れてしまっている路面ではうまく作動しません。
また、60km/h以上じゃないとキープしてくれないので、たまに路面が荒れて車線が消える一般道では出番はほぼ無く、実質的には高速道路専用な機能かなと。(新4号バイパスみたいな信号少なめ流れ早めな一般道でも使えるかも)
ただ、高速道路でも路面が濡れてて車線がわからないとキープできません。
ちなみにウィンカー出すとその間は制御が切れてくれるので、車線変更に介入することはないです。
「車線逸脱警告」はハンドルが振動して警告してくれます。
長時間ドライブなどで漫然と運転してて寄ってしまったときなどありがたい。
衝突被害軽減ブレーキは「右折待ちの車に近づきすぎた時」に一度だけ作動したことあり。
別によそ見してたわけではなく「道路状況的に自分が交差点に差し掛かるまでに右折するだろう」運転の結果です。
アクセルは踏まずブレーキペダルに足乗せて惰性で進んでるような状況でいつでもブレーキは踏めるようにしてましたが、ホンダセンシングの方が判断が早かったです(笑)
衝突軽減ブレーキによるブレーキ介入のせいなのか、動作するとその後しばらくはブレーキペダルが硬いように感じますね~
誤警告が出ることがあります。
しかし、決まった場所での誤警告なのでレーダーに干渉する何かがあるだけかもしれません。
ちなみにMTなので誤発進抑制機能はありません(^^;;
・クルコンの減速制御が秀逸
例えば、100km/h設定で巡航中に80km/h前後のトラックに入ってこられた時、自動で減速する場合の制御がかなり自然。
前世代?の制御ではカックンブレーキ的減速だったのが、エンジンブレーキを上手く使ったなめらかな減速で不快感が殆ど無い。
もしかしたらMTでエンジンブレーキが強めなのが奏効しているのかもしれないが、こういう制御のおかげもあって高速道路が非常に楽チン。
あと、加速時にアクセルペダルが動かないのも◎。(2代目オデッセイはクルコンの加速を物理的にアクセルペダルを動かすことで制御していて気持ち悪かった。)
ちなみに、速度域とシフトポジションが合わない時はインジケータで「シフトアップ/ダウン」が指示され、無視すると解除されるようになっている。
この時、クラッチ踏むとアクセルが一時的にオフ、シフトチェンジ後にアクセルオンとちゃんとやってくれます。
クラッチ踏み続けたりニュートラルにしたりするとクルコンは解除される模様。
・設定が豊富
詳細はマニュアル参照してもらうとして、オートロック機能だったりロック時のアンサーバック音の設定ができることも地味に便利です。
仕事でもプライベートでも深夜早朝に帰宅することがそこそこあるので近所に配慮できます(笑)
他には、CMBS検知距離だったり先行車発進通知とその感知距離だったり、オートライトの感度だったりマルチインフォメーションディスプレイでいろいろ設定できます。
面白いところではトリップメーター関連(距離、平均燃費)を給油と連動して自動リセットしてくれる機能なんかもあります。
個人的には「アイドリングストップメッセージの表示」をオフにしています。ONだと「アイドリングストップできない」とかいちいち表示されるのが鬱陶しくて。
アイストした場合は専用のランプがメーター内に点灯するのでわざわざメッセージ出さなくていいかなと。
オートリトラミラーも動作する/しないが設定できるので、イベントとかでは「しない」としておくと写真映えしますね(笑)
オートロック設定ではスマートキーを持ったまま降りると自動でロックしてくれて地味に便利ですね〜
ちなみにトリップメーター切替/リセットがステアリングのスイッチで操作できるのも便利ですね。
キリ番目当てに総走行距離も見たいので結構小まめに切り替えますから。
・ディーラーオプションナビとの車両側の連動機能
最近では割と当たり前な装備としてステアリングリモコンがありますが、これで接続中のiPhoneで再生中の音楽もスキップ出来るのってとっても便利!
ボリュームも操作できるのも嬉しい。
音声認識も「一人で、静かな状況で喋れば」認識率高く、エアコンをオートで動かしていると風量を下げて風切り音を小さくしてくれる細かな配慮をしてくれるのが地味にすごい。
逆に音声認識能力が高すぎて、入力中に同乗者の会話を拾って全然違う検索をしてくれることもある(笑)
ナビ使用時は交差点が近づくとメーター内に「距離と曲がる方向」が表示されるので、たまに便利。
・トリップメーターがABの2種類ある!
これ、あるのが当たり前だと思ってたらGE8は無くて、給油を挟む長距離ドライブの時に距離をリセットせざるを得ないのが不便でした。
(ハイドラは距離が伸びるほどフリーズ回数増えてダメ)
・ワイパーデアイサー、ドアミラーヒーター
この時期、前者はワイパーを上げなくても問題なくなるので便利。
後者はたまにある「雪が付着して取れない。特に助手席側!」という時や霜ってる時にすごくありがたい。
当地域ではワイパー立たずともひん曲がるほど積雪することは無いので(そんな時は大体早めに雪下ろすし)、一手間減るのが地味に便利。
あと、ワイパーのアーム外して戻す時にバミっとかなくても位置合わせができるのも便利(笑)
・アイドリングストップ
ストップ後、クラッチ踏めば任意で再始動しラグも少ないのでかなり自然に再発進できる。
・ヒルスタートアシスト
坂道でフットブレーキ使って停車した後、ブレーキ離しても3秒位下がらない。
一瞬も下がらないので余裕を持ってクラッチ操作できる。
・エンストからの復帰が楽
エンストした時、クラッチを踏み直すと再始動する。
たまにしない時もあるけど、そもそもエンスト自体滅多にしないから気にはならない。
・エンジンルームに余裕あり
GE8よりもエンジン周りにスペースが有って何かと取り回しが楽そう。
ウィンカーは助手席側が少し狭かったけど(^^;;
運転席側は問題なし。
・フロントカメラ便利
見通しが最悪な近所の交差点やバンパー擦りそうな輪止めに対して効果大!
前向き駐車でもどんとこい。
■いまひとつ気になること
・ホンダセンシングの誤動作がままある
ホンダセンシングと言うか、車線が誤認識され「車線逸脱警告」が出る時がある。
警告が出る時はハンドル操作に介入があるので切らないとうざいです。
前述の濡れた路面や雪の轍があるようなところでも誤警告してきますし、峠道なんかではコーナーでも不意に警告出るのでそういう時はOFF推奨かもしれません。
ちなみに、みんカラ内でも誤動作が一時期盛り上がってましたが、世代が進んだからか今の所そんなことはないです。
VSAはまだ役に立っていませんが、発進時のTCS機能は「滑ってから制御が入るよりアクセルを抜く方が早いか、同じくらいのタイミング」なのであんまり役には立っていないかな~
特に発進に関しては、そもそも凍ってそうな路面でガバっとアクセルを踏むことがないのと今までの運転経験から「即座にアクセルを緩められるように発進する」というクセが強いのでTCSが効いてもその頃にはアクセル離している感じです。
とりあえず、これからの寒波に期待ですね(笑)
・クルコンが30km/h未満で自動解除
要は、渋滞で追従してくれないのがいまひとつ。
某T社のCというコンパクトSUVに乗った時は先行車に合わせて停止→発信したらアクセルちょい踏みで追従再開とするのがかなり便利だった。
これに慣れると危険な気もするけど、便利なものは便利。
・かゆいところに手が届かない設定
かゆいところっていうか、リアワイパーのバック連動は任意で切り替えられるようにして欲しかった。
・ACC→OFF、ON→ACCが出来ない
スマート系プッシュ式エンジンスタートなので始動が「クラッチ踏みつつ1回押す」なのは良いとして、クラッチ踏んでないときの「1回押しでACC」なのも良いとして、「2回押しでON」なのもまあ仕方ないとして、問題は「ON→ACC」と「ACC→OFF」が出来ないこと!
マニュアル見ても書いてなかった。AT車は出来るらしいけど。。。
クラッチ操作との組合せとかで裏技的に出来てもいいと思う。
そんなに頻繁にやることはないけど、地味にストレス。
・アイドリングストップ状態からエンスト状態になる
駐車した時などでアイドリングストップ状態になった時、放って置くとエンスト状態になる。
アイドリングストップだとオート設定のエアコンが弱くなってくれるがエンスト状態になるとON状態と変わらずエアコンがフル作動してしまうのでバッテリーが減るのが気になる。
エンスト状態は2段階あって、1段階目ではクラッチ踏み直しで再始動、2段階目はさらにスタートボタンを押さないと再始動しなくなる。
ちなみにエンスト状態からアイドリングストップ状態にはならないのも微妙に気になる。
・ワンタッチウィンカー
習慣的に「3回以下しか出さない」ことはほぼないので、誤って触った時に3回点滅するのが気に食わない。
・クルコンの車間距離設定が自分の車両感覚と合わない
4段階設定できるけど、高速巡航中だと2~3の間くらいが割り込みも誘発せず近づきすぎもせず走りやすいのだが。
・エアコンがタッチパネル
触覚で操作ができないし指紋が付きまくる。
こまめに拭き取るようになってキレイが保てるという側面も無くはない。
・給油口カバーがレバー式
GE8はドアロックがアンロックならカバーをプッシュして開いたが、GKは運転席のレバーを引かなければ開かない。
セキュリティ的な意味だったりオートロックとの相性を考えるとアリなのかもしれないが未だに慣れず、「降りる→給油口カバー開けてない→運転席に戻る」のコンボをかます時がある。
・収納が少ない
GE8比で「助手席ドリンクホルダー」「グローブボックス上の収納ボックス」「後部座席下収納」「ラゲッジ脇ポケット」「センターコンソールドリンクホルダー(但しアームレスト付き収納になった)」が無くなって単純に使い勝手悪化。
特に「後部座席下収納」に入れてた車検証類はグローブボックスに入れざるを得ず、「グローブボックス上の収納ボックス」に入れていたティッシュは未だ行き場がなくラゲッジに転がっている。
ティッシュはヘッドレストにでも付けようかな。
・ナビの通信ユニットが行き場をなくしている
DOPナビなどの通信ユニットがセンターコンソールに転がってて邪魔。
ただでさえ収納が少ないので苛立ちに輪をかける(笑)
ちなみに、私はナビ周りをバラした時についでにグローブボックス送りにして、それでも邪魔だったので次のバラしの時にナビの下、エアコン操作部横辺りに括り付けて事なきを得た。
通信障害等は発生していないのでたぶん問題なし。
・中途半端な灯火類のLED化
ヘッドライト、フォグ、テールランプがLEDなのにウィンカー、バックランプ、ルーム&ラゲッジランプが電球。
結果、全部LEDにした。
・純正LED灯火類はASSY
ヘッドライト・テールランプはともかく、フォグもLEDでASSY(色は白)なのはイエローフォグ信者として信仰に関わる由々しき問題。
でも、工賃込み4万払ってまで純正イエローフォグASSYには替えない程度の信仰心。
・伝統のスイッチなしラゲッジランプ
相変わらずラゲッジランプにスイッチがないので昼間開けっ放しで作業する時に気になる。
でも、10分位するといつの間にか消えている。
現在はLEDにしたので(消費電力的な意味では)あまり気にならなくなった。
・ボンネットの隙間広い問題
ボンネットとフェンダーの隙間が広い。
個体差?
とりあえず、モール貼って対処したがヒンジ部分の可動域の問題で中途半端なのが目下の悩み。
・タコメーターがデジタル
なにか支障があるわけではないがMTなのにアナログメーターじゃない、という気分の問題。
また、デジタルだから表示が変えられるというメリットもない。
でも、レブリミットまで回すとレッドゾーンが激しく点滅してスポーティなのは◎。
開発者の最後の抵抗が感じられる。
最近は気にならなくなってきた。
・ナビのキリ番通知が地味すぎる
「あと10kmでキリ番」「あと5kmでキリ番」と通知する時は「ピー!」と大きめの音量で教えてくれるのに、いざキリ番になると「ピポ」って鳴って終了。
確かにファンファーレで持って祝われても安全性的な意味でクレームが来そうだけど、これはこれで静かすぎてどうなのかと。
トリップ表示だといちいち切り替えないと見られないから、通知してくれるだけありがたいかもしれないとは思っている。
ちなみに、2週間ほど前に10000km超えましたがフォロー機能騒動で上げそびれてました(笑)
・アイドリングストップに振り回される
信号変わりそうな時、クラッチ離さない。
停車したと思った先行車がちょっと進んでつられてクラッチ踏んでしまい再始動の憂き目。
渋滞時、先行車との車間距離、燃費、後続車から感じる(半ば言いがかり的な)プレッシャーとのせめぎあい。
市街地走行中でアイドリングストップオフ、そのまま郊外に出て長めの信号待ちでストップしてないことに気づいて後悔。
車というよりドライバー側の問題であり気にしすぎることではないと頭ではわかっていても、そういうメンタルの人にの心には地味に気になる問題。通勤時の憂鬱が少し増えた(笑)
そのくせ、強制オフにして燃費を悪化させるのもどうか、とか考えている。
・アイドリングストップに振り回される2
クラッチスタートシステムが気に食わないので切ろうと思ったら「常にクラッチON」=「アイドリングストップしない」となるらしく、電子制御てんこ盛りな昨今では何が起きるかわからないので結局切れず、結果、リモコンスターター付けられず。
・ボディラインにエッジ効きすぎ
汚れがたまるのに洗車しにくい形状。
あと、雪が積もる。
見た目の良さ(※感じ方には個人差があります)とトレードオフと思えばまあ仕方ない。
・フロントガラスとAピラーの間に謎の隙間
納車後、最初の方の洗車で気がついてから折に触れて気になるし、今の時期は雪も落としにくい。
ここは見た目の良さ(※感じ方には個人差があります)とは関係ないような謎のデザイン。
■乗り換えに関して
・やっぱりハイブリッドが良かったかな?問題
燃費が伸びるとか、家族が運転できる車なら何かと楽だったかも。
だったらハイブリッドも選択肢としてはアリだったのではないかと思ったり。
でも、多分ハイブリッド買ってたら「やっぱりMTにすべきだった」ともっと後悔していたと思うので今の選択は間違ってなかったはず。
・やっぱりスイスポが良かったかな?問題
運転する楽しさ、コックピットの見た目の良さ、価格ではスイスポに軍配だった。
でも、多分スイスポ買ってたら「MTB全然入んない!」ともっと後悔していたと思うので今の選択は間違ってなかったはず。
・やっぱりもっとGE8に乗り続けるべきだったかな?問題
未練たらたら。
GE8はいい車で不満がなかったので、乗り続けてもう少し資金を作れば買い替えの選択肢は増えたよな~と今でもたまに思ったり(^^;;
買い替えて良かったと思ってるけど「買い替えなくても良かったかな?」と思うのもまた事実。
時間薬が解決してくれるでしょうか(笑)