受注残解消後の新規受注が伸びない＜焦＞。

２０２４年はこんな嘆きが聞かれそう。

　２０２３年の国内市場の乗用車総販売台数は前年比１１９%と大きく増加しました。　昨年は各ブランド共にホームページで車種毎に具体的な "工場出荷時期目処" を示して待たれるお客さんにお詫びする対応をしていました。 コロナ感染の拡大並びに世界的な半導体部品不足の影響が薄らいだ２０２３年は、受注待ちのお客さんに一日も早くクルマを届けようと各ブランドが頑張って生産した様子が見て取れます。　しかし「トヨタ」の様に販売を抑制しても受注が増え続けて、少しも受注残が減らないメーカーもあれば、「日産」や「マツダ」のように受注残特需を解消後の新規受注が伸びずに月販台数で前年割れしてしまうブランドも現れて、明暗が分かれだしています＜汗＞。

　上のグラフに昨年１年間の毎月の各ブランドの前年同月比のパーセンテージの推移を折れ線グラフにしてみましたが、１２ヶ月通して前年比増となったのは「トヨタ」と「レクサス」のみ、年末のホームページを覗いてみると最近好調な「ホンダ」は受注残３〜５ヵ月程度、「日産」はタイトル画像に例示したようにほぼ受注残解消の様子、「マツダ」は工場出荷時期目処の開示が無くなったのでこちらも受注残解消の様子です。　売り手市場が続いているとして、受注残を早く解消すれば順調に新規受注が取れると踏んでいたブランドは、２０２４年はかなり苦労しそう＜汗＞、今年の干支の様に "登り龍の如く" とはならないかも知れませんね。