2019年02月16日
ガソリン直噴にも規制 PM多いぞ
国土交通省は、ガソリン直噴車に対してディーゼル車などと同水準のPM排出量規制を導入すると発表しました。
ガソリン直噴はPMが多いといわれていました。
PMはパティキュレートマータ。
微粒子の煤です。
ディーゼルエンジンは構造上このPMの排出が多いので、DPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集フィルター)や尿素SCRシステム(Selective Catalytic Reduction:選択触媒還元)が必要となります。
ガソリンポート噴射はPMが少ないので規制がありませんでした。
しかしガソリン直噴はPMが増加。
そのため、規制が入ったというわけ。
一説には、直噴のPM排出量はポート噴射の10倍とか。
ポート噴射は、シリンダーの前で空気と燃料を混合して、シリンダーへ送り込みます。
直噴は空気をシリンダーへ送ります。
点火の前に高圧縮した燃料をシリンダー噴射します。
なぜ直噴?
それは「シリンダーの温度を下げられるから」。
ピストンが圧縮を始めると温度が上がっていきます。
するとガソリンが圧縮途中で自然着火しちゃう。
これがノッキング。
エンジンに多大なダメージが残ります。
なので、ポート噴射は圧縮比をどんどん高くできないんです。
たいして直噴は、シリンダー内にガソリンを噴射します。
すると…ガソリンで冷却ができるんです。
温度が上がらないなら、圧縮比があげられる。
効率が上がるので、パワーも燃費も良くなる方向になるんです。
直噴は、燃料を噴射します。
この時に圧縮して霧状にして噴射することで、点火しやすくしているんです。
ただ、シリンダー内に均一に燃料が広がるわけではなく…
濃淡が発生したり、燃料が完全に霧状では無かったりします。
これが不完全燃焼を誘発して、PMの発生につながるんです。
さらに困ったのはPM関連して煤が発生してしまうんです。
エンジン内部に煤が溜まるということになります。
この煤、ほぼ取れません。
エンジン不調につながってしまいます。
さらに直噴では、シリンダー内部からオイルととも煤が混ざって出てきます。
オイル交換をまめにしないといけないんです。
ガソリンエンジンへ採用が続いた直噴。
排気ガス規制になって、排気ガス処理のPF(Particulate Filter:微粒子捕集フィルター)が必要となればコストアップは避けられません…。
今後の各メーカーのエンジン展開が気になります。
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Posted at
2019/02/16 17:34:38
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