2020年06月27日
酷い…ハイクガソリン、実は各メーカー混合
ハイオクガソリン
「オクタン値が高い」なんて言われます。
オクタン価の数値は…
・自己着火しやすい「ノルマルヘプタン」
・自己着火しにくい「イソオクタン」
この2つの液体を混ぜた際の「イソオクタンの割合」を示しているんです。
JIS規格で「オクタン価数が96以上はハイオクガソリン」と決まっています。
ちなみにレギュラーガソリンは「オクタン価数が89以上」です。
イソオクタンの混合具合でコストが決まっているんですね。
そして、ガソリン各ブランドは「ハイオクガソリン」に名前と特徴付けをし始めました。
コスモ石油 【スーパーマグナム】
出光興産 【出光スーパーゼアス】
エッソ・モービル・ゼネラル 【シナジーF1】
エネオス 【エネオス・ヴィーゴ】
昭和シェル石油 【Shell V- power】
エッソ・モービル・ゼネラルはエネオスと統合した際にハイオクガソリン名を変更。
【エネオスハイオクガソリン】
エンジンをきれいにするとか、排気ガスがキレイになるとか、パワーが上がるとか…各社「ハイオクガソリンは独自の技術で開発した」と宣伝してました。
謳い文句通りなら、ハイオクガソリンは独自性のあるすばらしいガソリンでした。
しかし…
1996年の石油輸入の完全自由化。
これをきっかけに、物流の効率化が進みます。
精油後の貯蔵タンクの共同利用・バーター取引(自社の製油所やタンクがない地域で他社のガソリンを買い取って販売する)がレギュラーガソリンでは行われ始めました。
このとき「ハイオクガソリンは各社の独自商品」と発表になってまして、独自性をアピールしていたんです。
石油元売りは5社。
エネオス・出光昭和シェル・コスモ石油・キグナス石油・太陽石油
各社がハイオクガソリンを精油所で精製します。
ハイオクガソリンは大型貯蔵タンクに貯蔵されます。
各社の貯蔵タンクに、各社それぞれの特徴を持ったハイオクガソリンが貯蔵されている。
今までの「各社独自の技術で開発した」という謳い文句からすればそう思ってました。
しかし、ここで問題が。
貯蔵タンクは各社が独自に膨大に持っているわけではありません。
各社の精油所で精製されたハイオクガソリン。
ところが、貯蔵タンクを数社で共同利用していたんです。
「各社独自の技術で開発した」なんて無い。
貯蔵タンクに数社のハイオクガソリンが混ざっているから。
ガソリンスタンドを利用するユーザーは、石油元売りにすっかり騙されていたんです。
昭和シェルは「Shell V- power」は混合して貯蔵していないと発表しました。
石油他社はまだ。
ハイオクガソリンは、「Shell V- power」以外はどれを入れても変わらないみたいです。
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Posted at
2020/06/27 18:53:07
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