復活してほしいのは日産S-Cargo

1987年1月、日産から「S-Cargo(エスカルゴ)」が登場しました。

当時パイクブームを巻き起こしていた日産。
他のパイクカー(Be-1・PAO・フィガロ)がマーチをベースにした乗用車。
当時の開発陣は、パイクカーの商用車が作りたかったんです。
そこで登場したのが「S-Cargo」。

ベースは、パルサーバン＆ADバン。
足回りは前マクファーソンストラット／後トレーリングアーム
エンジンはE15S型1487cc直列4気筒OHC
ミッションは3速AT

内装は「S-Cargo」オリジナル。



テーブルタイプのダッシュボードにセンター配置の大型スピードメーター
インパネ中央ATシフトレバー
平織の生地を用いたセパレート式のベンチシート
サイドウィンドウは開閉部の全開を可能にするために2分割式デザイン

商用車のため積載性も考慮されていて荷室高1230mm。
さらにバンをベースにしたのでフラットな床面を確保。
リアシートは可倒式でした。

サイズ
全長3480×全幅1595×全高1835～1860mm
ホイールベース2260mm
最小回転半径は4.7m
最大積載量300kg

価格122.0～133.0万円

「S-Cargo」は2年間の期間限定発売。
価格は当時の商用車として高額でしたが、販売は好調でした。
2年間の販売台数は1万650台。

特徴的な弧を描くフロントフェンダーとボンネット。
当時のプレス技術ではできず、職人による手叩きでした。

こういった商用車、日産からもう一度販売してほしいです。
平日にたくさん走る商用車ですから、町中の雰囲気が良くなりますよね。