ホンダの作ったまじめなセダン「コンチェルト」

1981年にホンダはオースチン・ローバー・グループと提携関係を結びました。
1988年、共同開発したセダンが発売されます。
それが「ホンダ・コンチェルト」。

4ドアセダンと5ドアセダン
サイズ
全長4415mm×全幅1690mm×全高1395mm

エンジンは「ハイパー16バルブエンジン」。
ボア中心上にカムホルダーを配し、カムシャフトをオフセット。
結果、プラグをセンター設置できました。
DOHCに匹敵する出力をSOHCで可能としたんです。

エンジンは3種（表示はネット）
1590㏄　PGM-FI
120PS/6,300rpm
14.5kg-m/5,500rpm

1590㏄　DUAL CARB.
105PS/6,300rpm
13.8kg-m/4,500rpm

1493㏄　CARB.
91PS/6,000rpm
12.1kg-m/4,000rpm

サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン（リアはマルチリンク式）。

内装もベースとなったシビックとベツモノ。
本革風インテリアに木目が配されたインテリアでした。

室内が広く、エンジンは最新式の「ハイパー16バルブエンジン」。
しかし販売台数は伸びず。

1988年未曽有の好景気で、株価は上昇を続けていました。
そう、バブル景気。
この時は「高級で大きい車」が何より優先でした。

質の良い5ナンバーのセダンは求められていなかったんです。
勿体ない。

ちなみに、ローバーが欧州で販売していた兄弟車「ローバー200」は好調でした。