最初のセレナは「バネットセレナ」

1991年に登場した「バネットセレナ」。

当時の日産は、世界の1位になるべく「901活動」に沿った開発をしていました。
R32スカイライン、S13シルビア、Z32フェアレディZ、P10プリメーラ。

バネットセレナも同時期の開発のため、走りに特色がありました。
駆動方式はFR。

フロントノーズを持つセミキャブオーバースタイルですが、助手席下にエンジンを搭載しています
結果的にフロントミッドシップになったんです。

サスペンションにもこだわりがありました。
リアサスペンションは、ガラス繊維強化プラスチック製の横置きリーフスプリングを使ったマルチリンクサスペンションを採用していました。

エンジンは4種
上級グレードはSR20DE型とCD20T型。

SR20DE型　直列4気筒DOHC
排気量：1998cc
最高出力：130ps/6000rpm
最大トルク：17.5kgm/4800rpm

CD20T型　水冷直列4気筒OHCディーゼルターボ
排気量：1973cc
最高出力：91ps/4400rpm
最大トルク：18.8kgm/2400rpm

下級グレードはGA16DEt型とCD20D型。

GA16DE型　直列4気筒DOHC
排気量：1596cc
最高出力：100ps/6000rpm
最大トルク：13.0kgm/3600rpm

CD20型　水冷直列4気筒OHCディーゼル
排気量：1973cc
最高出力：76ps/4800rpm
最大トルク：13.5kgm/2800rpm

サイズ
全長4355mm/全幅1695 mm/全高1825mm
ホイールベース2735 mm

長いホイールベースとフロントミッドシップとマルチリンクサスペンション。
走りに特化していました。
スーパーHICASをオプションで用意し、上級グレードはビスカスLSDを装着していました。

さらにSR20DE型搭載モデルは速さがあったんです。
（基本はシルビアと同じ）

バネットセレナは日産の走りが反映したモデルでした。