
ワゴンRがモデルチェンジしました。
通常、ワゴンRはモデルサイクルが5年でした。
が!今回は4年でのモデルチェンジ。
軽自動車の燃費が一気に向上したのが要因ですね。
特にダイハツは「イーステクノロジー」で各車の燃費を向上。
スズキはアルトエコで燃費競争に参戦しましたが、いかんせん燃費スペシャル。
特にワゴンRは燃費性能で遅れてました。
ワゴンRに搭載されたキーとなる技術は3つ。
○高効率リチウムイオンバッテリー+高出力オルタネーター=エネチャージ
簡単に言ってしまうと「減速エネルギー回生機構」。
自動車で使用する電気はオルタネーターで発電しています。
つまり、オルタネーターが抵抗なんですね。
じゃあ、オルタネーターを使用する時間を短くすればいい。
どうするか?
減速時にクルマの慣性を利用して発電します。
それをリチウムイオンバッテリーと鉛バッテリーに充電するんですね。
で、バッテリー内に溜まった電気を使っていく、と。
そのときはオルタネーターを使わないから抵抗が減る…つまり燃費が向上するわけ。
リチウムイオンバッテリーに溜めた電気は、エンジン電装部品・オーディオ・メーターに使用。
鉛バッテリーに溜めた電気は、ヘッドライト・エアコン・スターターモーターなどに使用。
○エンジン停止中でも涼しい風が!エコクール
アイドリングストップするとエンジンが停止します。
当然コンプレッサーは動かないので、エアコンは送風になります。
夏場はぬるい風になってすかさずエンジンスタート。
結果、夏場はアイドリングストップの時間が短くなってしまうんですね。
そこで、エバポレーター内に蓄冷材をセット。
エアコンの冷気で凍らせることにしました。
アイドリングストップするとエアコンは送風になりますが、蓄冷材を通過してきた風は冷たいまま。
つまりアイドリングストップは長く設定できるわけです。
○新アイドリングストップシステムは13km/h以下でエンジンを停止
アルト エコは9km以下でエンジンがストップするアイドリングストップシステムでした。
ワゴンRでは13km以下に。
これでエンジンが止まる時間が長くなるわけで、燃費が向上します。
スターターモーターは特別品でして「エンジンが止まった直後に加速」なんて情況にも対応してます。
燃費向上策を徹底的に磨きこんで搭載してますね。
さらにスズキは徹底しました。
それは「軽量化」。
コストが厳しい軽自動車は軽量鋼板をたくさん使えません。
その中で軽量化するのはまさに「技」。
新型ワゴンRは70kgもの軽量化を達成しました。
これ、すげー。大人一人分を軽くするって大変なんですけど。
エンジンは新世代の「R06A型」をやっと搭載。
しかも今回はエンジンをさらに改良してきました。
組み合わされるのはCVTだけ。5MTと4ATは消滅。
JC08モード燃費はかなり向上しました。()内は旧モデルの燃費です。
NA FF 28.8km/L (25.0km/L)
NA 4WD 27.8km/L (22.5km/L)
ターボ FF 26.8km/L (21.5km/L)
ターボ 4WD 25.0km/L (20.5km/L)
スタイルはほとんど変わっていませんね。
たぶん、ぱっと見ただけだと違いは判らないんじゃないかと…。
そのかわり中身は激変。
軽自動車業界のNo.1を狙える車に変わりました。
熾烈な販売台数競争を勝ち残れるでしょうか?
Posted at 2012/09/07 08:09:52 | |
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