2016年09月03日
マツダはスカイアクティブD 1500ccエンジンのリコールを発表しました。
対象
デミオ 2014年8月~2016年8月
CX-3 2014年12月~2016年8月
アクセラ 2016年5月~~2016年8月
3車種5型式で計11万7030台。
不具合発生件数
846件
不適合状況
エンジン制御コンピュータの吸入空気量の制御が不適切で、気筒内の燃料濃度が部分的に濃くなり、燃焼時に煤が多く発生することがある。
これにより、排気バルブが開いたときに煤が排気側バルブガイド周辺に入って堆積し、バルブが動きにくくなる。圧縮不良により加速不良や車体振動が発生するほか、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあるとしている。
対策
不具合に対する改善措置として、全車両で制御プログラムを対策プログラムに修正。
また、インジェクターと排気側バルブ周辺に堆積した煤を清掃する。
不具合発生件数が多いですね。
このトラブルは市場で多く発生していたということ。
ディーゼルエンジンはすすが発生してしまいます。
すすはDPF(Diesel particulate filter)で集めます。
で、このすすを取るには定期的に排気温度を高めて燃やすんです。
この排気温度は大事。
ディーゼルはエンジンが冷えていると排気温度が上がりません。
すると、湿り気のあるすすが発生するんです。
これがエンジン内部に残りやすい。
排気温度が上がるとすすは乾いて発生します。
湿り気のあるすすも乾いて取れて、DPFに向って飛んでいきます。
日本は、短い距離で使うケースが多くてスピードが低い傾向にあります。
どうしてもすすが溜まりやすいんです。
これが今回のリコールの要因に繋がっているんでしょうね。
マツダはスカイアクティブDを拡大採用しています。
デミオは1500ccガソリンエンジンが無くて、スカイアクティブD 1500cc。
CX-3は、スカイアクティブD 1500ccだけ。
アクセラは2000ccガソリンエンジンがなくなって、スカイアクティブD 1500cc。
ユーザーががすべて長距離使用や高速道路使用ではありません。
販売台数が多くなれば使用する状況も多岐にわたるわけで。
今回のリコールはディーゼルエンジンだとどうしても発生しがちです。
対策だけで治るのかなあ。
Posted at 2016/09/03 21:38:10 | |
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