2017年03月31日
現在、カタログ等に掲載する燃費の計測方法は「JC08モード」。
日本では「10モード」が長く使われていました。
一定のスピードで走るモードが主で、止まることはあまり入っていませんでした。
そぐわない部分があるというので5モードを追加。
「10.15モード」が登場しました。
それでもだめってことで2011年に登場したのが「JC08モード」。
アイドリングがモードに入りましたが、平坦な道をエアコンOFFで走るという常識外のモードでした。
日本のメーカーはCVTをフルに使ってモード燃費を稼ぐ!
ところが、これは海外メーカーからすれば「非関税障壁」。
そしてWLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure)が採用されることになりました。
WLTPは欧州が主流で作られた燃費計測方法。
違いを比較するとこんな感じ。
最高速度
JC08 81.6km/h
WLTP 97.4km/h
平均速度
JC08 24.4km/h
WLTP 36.57km/h
総走行距離
JC08 8.17km/h
WLTP 15.01km/h
アイドリング比率
JC08 29.7%
WLTP 15.4%
アイドリングが減るので、アイドリングストップがついている車が圧倒的に有利!…でもないです。
平均時速が高くて走行距離も長いのは現実に近そうですね。
さらに良いことが1つ。
JC08モードの計測時に等価慣性重量区分(シャシダイナモに設定する負荷抵抗)を設定します。
等価慣性重量1020kgでテストする車両があったとすると、実重量971~1080kgといった段階的区分に入ることになってるんですね。
だから境界あたりの重量のクルマは燃料タンク容量を縮小して装備を削って、何とか車重を減らして下の区分へ移行しようとしたわけです。
これが、WLTPでは全くなくなります。
車重通りの等価慣性重量区分になるので、燃費スペシャルを作ってもメリットが少ないわけ。
アホなカタログスペシャルが消えるのはありがたいです。
さて、燃費の数値がどのように変わるんでしょうか?
Posted at 2017/03/31 08:22:56 | |
トラックバック(0) |
クルマ | 日記