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1980年代、バブル景気のちょっと前。
車の販売の主力は「ハイソカー」でした。
ハイソサエティー（high society）の略でハイソ。

このハイソカー、ボンネットといトランクを持つ3BOXがキモでした。
1BOXや２BOXは認められなかったんです。
さらに、白いボディーカラーにワインレッドのシート。
これがお約束。

このハイソカーで一番売れていたのが、マークⅡ・チェイサー・クレスタ。
兄弟車でしたが、最近のようにバッチだけ変えたしみったれた兄弟車じゃないんです。
それぞれに狙いがありまして。

クラウンの弟分としてマークⅡ。



トヨターオート店でスポーツ性に向いたチェイサー。



ビスタ店の最上級車として落ち着いたセダンがクレスタ。

トヨタとしちゃ、スカイラインつぶしにチェイサーを用意したんですが相手にならず。
マークⅡ・チェイサーは4ドアハードトップなのにクレスタはセダン。
2トーン塗装を採用していたのはクレスタだけ。

この3台、一番揺れたのが1987年３月です。
マークII：2万5514台
チェイサー：1万11556台
クレスタ：7523台
合計はなんと4万4593台！
これが年間販売台数じゃなくて月間販売台数ですから…

リヤに「TWINCAM24」のエンブレム。
憧れましたねぇ。
個人的には2トーンのクレスタが大好きでした。