
1990年に「三菱GTO」は発売開始となりました。
サイズ
全長4555mm×全幅1840mm×1285mm
幅が大きくて低いクーペ。
そのスタイルは異彩を放っていました。
ちなみに全くの新設計ではなくて、エンジンや基本シャシはディアマンテと共通です。
そのため、サスペンションは 前:マクファーソン式ストラット/後:ダブルウィッシュボーン。
ディアマンテ用マクファーソン式ストラットは高さがある設計でした。
GTOはボンネットを下げたデザインに苦慮することになったんです。
エンジンは6G72型。排気量2972㏄
V型6気筒 DOHC 24バルブ
最高出力:225 PS / 6000 rpm
最大トルク:28.0 kg⋅m / 4500 rpm
V型6気筒 DOHC 24バルブ・ツインターボ
最高出力:280 PS / 6000 rpm
最大トルク:42.5 kg⋅m / 2500 rpm
ツインターボのタービンは、三菱重工のTD-04。
チューニング用タービンでしたが、排気量が2972㏄ありますので採用となりました。
このパワーに対応すべく、ビスカス式センターデフのフルタイム4WDと4WSを採用していました。
ただ、重くて…。
NA/5MTは1640㎏・NA/4ATは1680㎏・ツインターボは1700㎏。
ちなみに、当時販売されていたスポーツモデル車重
スープラ3000㏄ターボ 1490㎏
R32スカイラインGT-R 1470㎏
NSX 1350㎏
アンフィニRX-7 1260㎏
圧倒的に重いのが判ります。
GTOは三菱にとってチャレンジな車だったため、日本初の装備がありました。
・アルミ製4ポットブレーキ
・ゲトラグ社製5速MT マイナーチェンジ後は6速MT
・アクティブエグゾーストシステム
・可変リアスポイラー/アクティブエアロシステム
・18インチアルミホイール
・APロッキード製6ポットブレーキ(オプション)
ゲトラグ社MTはGT-Rより先に採用していました。
三菱の先見の明にあっぱれ。
GTOは毎年のように改良がくわえられていきます。
売れ行きは芳しくなかったんですが、三菱はGTOを放置せず。
1990年のマイナーチェンジで、固定式ヘッドライトへ変更。
スタイルは大きく印象が変わりました。
このマイナーチェンジで、ヘッドガスケットをメタルに変更しました。
ブースト圧アップが可能となり、最大トルクが、42.5 kg⋅m →43.5 kgf·mへ。
さらにゲトラグ社製6速MTへ変更。
最後のマイナーチェンジは1998年。
大型リヤスポイラーが採用になっています。
毎年の改良でスポーツ性を高めていきました。
三菱を代表するスポーツカー。
こういう弾けたモデルこそ、今の三菱に必要ではないでしょうか。
技術の三菱を見せてほしいものです。
Posted at 2022/02/06 18:56:48 | |
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