
1990年代に巻き起こったRVブーム。
基本は本格的なクロカンをベースに、アウトドア風+上級化でした。
ここでクロカンがなくFFしかないホンダは、RVブームに乗り遅れていました。
ホンダは「FFでRV風に仕上げる」ことを決意。
「クリエイティブ・ムーバー」として市場へ投入されることになりました。
まず最初が、アコードをベースにして作成した「オデッセイ」。
大ヒットしました。
さらにシビックをベースにして作成されたのが「ステップワゴン・S-MX」。
1996年に発売開始となっりました。
ステップワゴンは3列シートのミニバン。
S-MXはステップワゴンのショートタイプ…だけではありませんでした。
Sストリート・Mムーバー・X未知数 を組み合わせて「S-MX」。
ちなみにステップワゴン開発時は、Fファミリー・ストリート・Mムーバー・X未知数で「F-MX」と呼ばれていました。
当初、S-MXは「2列のステップワゴン」というコンセプトでした。
しかし個性が足りないと路線変更。
ワルな車を目指したんです。
フロントベンチシート・エンジン透過音が大きい・ローダウン仕様の設定・普通車なのに乗車定員は4名。
従来のホンダ車には考えられない車がS-MXでした。
サイズ
全長×3950mm×全幅1695mm×全高1750mm0
車両重量:1330kg
乗車定員:4名
エンジン
B20B型 水冷直列4気筒DOHC
排気量:1972cc
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:18.7kgm/4200rpm
CMは「恋愛仕様」というキャッチコピーでした。
しかし、S-MXはまじめに作られていました。
ボクシーなデザインは居住性が高く、しかも運転しやすさに繋がっていたんです。
登場時は「ステップワゴンにない個性」が受けて販売台数を伸ばしました。
しかしその後は急落。
ライバルは「ステップワゴン」でした。
トヨタ・ノアや日産セレナが登場して熾烈な販売合戦が生じました。
となると対策でお買い得車を設定。
魅力的な価格になるんです。
結果、ステップワゴンはS-MXの価格帯にかぶってしまいました。
となると2列シートより3列シートが欲しくなります。
S-MXではなく、ステップワゴンが選ばれるようになりました。
S-MXは2002年に終了。
2代目はありません。
全長が短い2列シート車は終了となりました。
Posted at 2022/05/08 19:59:33 | |
トラックバック(0) |
クルマ | 日記