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オーテックは日産の特装車事業を行う会社として設立。

しかし1992年
スカイラインオーテックを発売します。
ベースは2000㏄ターボ（RB20DET型）搭載の4WD「GTS-4」。

エンジンはスカイラインGT-Rの2600ccターボ（RB26DET）をNA化。
専用ハイコンプピストンとカムシャフトを組み込んで、等長ステンレス製エキマニと専用マフラーを装着。
専用ECUでコントロールしていました。

ブレーキはGT-Rと同じものです。
キャリパーはアルミ製。
フロント対向4ポットφ296、リヤ対向2ポットφ292。

組み合わされるのは4AT。
ATのCPUにもオーテックは手を入れてました。

最高出力　220ps/6800rpm
最大トルク　25kg・m/5200rpm

拘りの詰まった、オーテックの造ったスカイラインでした。

このころはスカイラインGTS-t(5MT)に乗ってました。
RB20DET
最高出力　215ps/6400rpm
最大トルク　27.0kg・m/3200rpm



スペックではオーテックより優れてましたが、低速トルクがからっきしダメなエンジンで…。
2600cNAのオーテックを羨ましく思ったものです。

日産キックスに「AUTECH」が追加になります。
発売は3月3日。

AUTECHは、日産のカスタマイズブランド。
プレミアムスポーティがコンセプトです。
今まで設定されたのは、セレナ・ノート・エクストレイル・リーフ・ルークス・エルグランド。


キックスAUTECH　特別仕様

・ダーククロームグリルフィニッシャー
・メタル調フィニッシュフォグランプフィニッシャー
・メタル調フィニッシュフロントプロテクター
・メタル調フィニッシュリアプロテクター
・AUTECHエンブレム
・専用シグネチャーLED
・メタル調フィニッシュドアミラー
・専用17インチアルミホイール＆205/55R17 91Vタイヤ
・ブルー／ブラックコンビレザレットシート
・ブルーレザレットドアトリム
・ルーステッチ入インストパッド
・ルーステッチ入シフトノブベース
・ルーステッチ入センターコンソール
・専用本革巻きステアリング
・インテリジェントアラウンドビューモニター
・インテリジェントルームミラー
・前席ヒーター付きシート
・ステアリングヒーター
・寒冷地仕様

価格311万4100円

カスタマイズモデルで特別装備が多いのでしょうが無いんですが…高い。
キックスはガソリンモデルが無いので「妙に高いSUV」だったりします。
e-powerだけってハードル高いような気がします。

ヤリスを3ドア化してワイドフェンダー・ワイドトレッドになったのがGRヤリス。
3ドアというかクーペみたい。

このGRヤリスより先に、3ドアの限定車がありました。
それが「GRMNヴィッツ ターボ 」。
海外で販売されていた「3ドアのRS」を使ったんです。


1500ccエンジンのスペック
INZ-FE型
109PS/6000rpm
14.1kgfm/4400rpm

これをターボ化して
152ps/6000rpm
21.0kgm/4000rpm

ヴィッツG’sはロッカー部にスポット増し打ちしてますが、GRMNヴィッツ ターボは側面まで増し打ち。
専用セッティングのサスペンションとLED.
対向4ピストンのフロントブレーキキャリパーを採用しています。
ミッションは５MTだけ。
価格は270万円で200台限定

G’sはスペシャルモデルでしたが、GRMNヴィッツ ターボのほうが圧倒的にスペシャル。
いいなぁ。

昨日のブログで、1987年にトヨタはハイソカーのマークⅡ・チェイサー・クレスタの販売台数が一番多かったとアップしました。

じゃあ、ライバルの日産は？

日産はスカイラインとローレル。
この2台、基本コンポーネントを共有する兄弟車です。

この時期はハイソカー全盛。
スカイラインはR31型。通称7thスカイラインを登場させました。
CMのキャッチコピーは「都市工学」。
スポーティからハイソカーに振ったスカイラインでした。
このスカイラインのコンセプト変更に、スカイラインユーザーが猛反発。

で、ローレルはカチカチの直線基調スタイルで大型グリル。
押し出しの強いスタイルになってました。
クレスタそっくりの2トーンでしたが、カッコイイかというと…。



エンジンは新型直6エンジンRB型。
このRB型がトヨタの1G型ほど出来が良くなくて。
結果、スカイラインもローレルもあんまり売れなかったんです。

慌てた日産はRB型を熟成。
さらにスカラインに2ドアスポーツクーペを追加して、スポーツへコンセプトチェンジ。



ローレルは少しエッジを落としたデザインへ変更。

日産はハイソカーに出遅れましたし、全くトヨタのライバルにはなりませんでした。

1980年代、バブル景気のちょっと前。
車の販売の主力は「ハイソカー」でした。
ハイソサエティー（high society）の略でハイソ。

このハイソカー、ボンネットといトランクを持つ3BOXがキモでした。
1BOXや２BOXは認められなかったんです。
さらに、白いボディーカラーにワインレッドのシート。
これがお約束。

このハイソカーで一番売れていたのが、マークⅡ・チェイサー・クレスタ。
兄弟車でしたが、最近のようにバッチだけ変えたしみったれた兄弟車じゃないんです。
それぞれに狙いがありまして。

クラウンの弟分としてマークⅡ。



トヨターオート店でスポーツ性に向いたチェイサー。



ビスタ店の最上級車として落ち着いたセダンがクレスタ。

トヨタとしちゃ、スカイラインつぶしにチェイサーを用意したんですが相手にならず。
マークⅡ・チェイサーは4ドアハードトップなのにクレスタはセダン。
2トーン塗装を採用していたのはクレスタだけ。

この3台、一番揺れたのが1987年３月です。
マークII：2万5514台
チェイサー：1万11556台
クレスタ：7523台
合計はなんと4万4593台！
これが年間販売台数じゃなくて月間販売台数ですから…

リヤに「TWINCAM24」のエンブレム。
憧れましたねぇ。
個人的には2トーンのクレスタが大好きでした。