
ホンダは1991年にオースチン・ローバー・グループと提携関係を結びます。
1988年に登場したのがコンチェルト。
クリオ店から販売されていました。
きちんと造られたセダンでしたが、バブル期の日本では市場をつかめず。
ローバー400として欧州で販売され、好調なセールスでした。
コンチェルトについては2021年10月09日にブログにしてます。
ホンダの作ったまじめなセダン「コンチェルト」
共同開発はコンチェルトで終わりました。
1992年10月、日本専売モデルとしてEGシビックフェリオをベースにした「ドマーニ」が登場。
EGシビックフェリオをベースと言っても、内装もスタイルも全く別でした。
共有パーツは、ボディの骨格・エンジン・足回り・ミッション。
バブル期ということで、兄弟車にコストをかけていたんです。
ドマーニ
シビックフェリオ
ハイデッキスタイルのおかげでトランク容量は415Lとなりました。
ドアのウインドウは、サッシュレスからフレーム付へ変更
剛性確保につながったのです。
サイズ
全長4415mm×全幅1695mm×全高1390mm
シビックフェリオのサイズ
全長4395mm×全幅1695mm×全高1375mm
エンジン
B18B型
直列4気筒DOHC16バルブ 1834㏄
最高出力:140ps/6,300rpm
最大トルク:17.4gm/5,000rpm
ZC型
直列4気筒SOHC16バルブ 1590㏄
最高出力:88kW(120PS)/6,300rpm
最大トルク:142N·m(14.5kgf·m)/3,000rpm
直列4気筒SOHC16バルブ VTEC 1590㏄
最高出力:130PS/6,600rpm
最大トルク:(14.8kgf·m/5,200rpm
D15B型
水冷直列4気筒SOHC16バルブ VTEC-E 1493㏄
最高出力:94PS/5,500rpm
最大トルク:13.4kgf·m/4,500rpm
ボディサイズはシビックフェリオより大きくなっていました。
シビックフェリオに設定されていた1300㏄は無し。
その代わりに1800㏄が搭載されていました。
ドマーニは「シビック以上アコード以下」のポジションを狙っていました。
クリオ店にはインテグラドアがありましたが、スタイルとスポーツ性優先のセダン。
ドマーニは正統派のセダンでした。
ピラーを立てて乗降性とスペースを向上させ、リヤシートはフロントシートより20mm高くなっていました。
一部改良を繰り返しながら販売が続きました。
シビックフェリオがモデルチェンジ後もそのまま継続。
1996年12月に生産が終了し、在庫限りで終了。
当時はスポーツ性に拘っていたホンダ。
そのホンダが作った、スポーツ性が皆無の快適性の高いセダン。
それがドマーニでした。
Posted at 2022/04/12 21:37:06 | |
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