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日産は「e-Power NISMO-S」のリコールを届け出ました。

リコールは「e-Power NISMO-S」だけです。
「e-Power」や「e-Power NISMO」はリコールではありません。


リコールの内容
リチウムイオンバッテリ内部ヒューズにおいて、ヒューズの仕様設定が不適切なため、運転の仕方によっては早期に劣化が促進することがあります。
そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、ヒューズが溶断し警告灯が点灯するとともに、モータへの電力供給が停止し走行不能になるおそれがあります。

改善措置
リチウムイオンバッテリ内部ヒューズを対策品に交換します。

リコール対象
4856台

「e-Power NISMO-S」はどんなモデルかというと…

「e-Power」のNISMO仕様が「e-Power NISMO」。
「e-Power NISMO」のハイパワーバージョンが「e-Power NISMO-S」。

「e-Power NISMO-S」変更点
・EM57型モーター最高回転数：10000rpmから11000rpmに変更
・インバーター内部素子強化
・専用チューニングVCM（車両コンピューター）
・専用チューニング駆動用リチウムイオンバッテリー

この特別なチューニングは「e-Power NISMO-S」だけ。
結果、今回のリコールになってしまいました。
「e-Power NISMO-S」はチューニングカーだったんですね。

新型セレナ(C28型)は、e-POWERと2000ccガソリンが設定されています。

ノートやエクストレイルはモデルチェンジで「e-POWERのみ」になりました。
しかしセレナは2000ccガソリンが残りました。
先代(C27型)はe-POWERと2000ccガソリンの販売比率が「50％vs50％」だったんです。

2000ccガソリンエンジンは「MR20DD型」。
排気量 ：1997cc
最高出力：150ps/6000rpm
最大トルク：20.4kgf･m/4400rpm

WLTCモード燃費：13.0km/L
市街地モード：9.8km/L
郊外モード：11.4km/L
高速道路モード：15.4km/L

しかし、先代(C27型)は搭載エンジンが異なりました。
「MR20DD型」+「SM24型モーター」のスマートシンプルハイブリッドだったんです。
排気量 ：1997cc
最高出力：150ps/6000rpm
最大トルク：20.4kgf･m/4400rpm
SM24型モーター最高出力：2.6ps
SM24型最大トルク：4.9kgf･m

WLTCモード燃費：13.2km/L
市街地モード：10.3km/L
郊外モード：13.5km/L
高速道路モード：14.8km/L

スマートシンプルハイブリッドが効いて、先代(C27型)は新型(C28型)より市街地モードで圧倒します。
郊外モードも先代(C27型)が良いんです。
ただ、高速道路モードでは新型(C28型)が良くなります。
WLTCモード燃費は、先代(C27型)と新型(C28型)でほぼ変わりません。

日産は「WLTCモード燃費が変わらないからOK」なのかもしれませんが、市街地モードと郊外モードの差が気になります。
新型になって燃費性能が落ちるって…。
セレナ、e-POWERを売りたいようです。