2018年09月30日
秘密の練習 最終章・・・8 「泥酔」
「もしもし・・教官・・さん?ですか?」
聞き覚えの無い声?でも発信された携帯番号は彼女さん・・あれ?
皆様おはようございますm(__)m
突然始まりました「秘密の練習」でございます。
先日の連休の事、Aくんの彼女さんからの着信がありました。
私「もしもしてうてう1です」(聞き覚えのない声に戸惑う私)
電話の相手「教官さん?で宜しかったでしょうか?」
私「・・・失礼ですが、どちら様でしょうか?○○(彼女さん)のお電話ですよね?」
電話の相手「失礼しました、私○○(彼女さん)の友達のFと申します」
私「はい?」
事情を聞けばどうやら彼女さんは学校の同窓会らしく皆で集まっているようです。
その2次会で飲み過ぎたようで「教官を呼んで!」と言っていると言います。
私「私ですか?・・・はい・・」
私は自宅に居ましたので、Aくんに連絡を取ります
私「もしもし・・○○さんがな同窓会で飲み過ぎた言うて電話してきたぞ」
聞けばAくんは長距離に出ていて、遠方から帰って来ているようです。
Aくん「まだ無理です、あと3~4時間は掛かりそうです、済みませんご迷惑掛けてしまって」
私「親御さんに電話してみるか?」
Aくん「どうしましょうか?ホントにご迷惑掛けます!」
私「俺のご指名なら俺が迎えに行くのがいいかなぁ?一応Aに聞いてみんと・・」
Aくん「お願いします。帰ったらあいつによく言っときますから!」
再度、彼女さんに電話を掛けます。が・・なかなか繋がりません(ーー;)
盛り上がってるんでしょうね、きっと・・
何度か呼び出しの後「もひもひ~○○れすぅ~あはは~」(泥酔の彼女さん)
私「もしもしてうてう1ですが」(ダメかなこりゃ?)ヾ(・_・;)チョット‥
彼女さん「あはは~きょ~か~ん♪」(呂律が怪しいですね)
私「誰かに代わって頂けますか?」
電話の相手「教官さん?」先程私に電話を掛けてきた方のようです。
場所を聞き、私が迎えに行く旨を伝えます。
が、彼女さんは「バスで帰る!」と言っているようです
こんな泥酔した若い女の子をバスに・・物騒な世の中ですから、保護?に向かいます。
ウチから1時間位で彼女さんの居る居酒屋に到着しました。
グーちゃん(ラクティス)を停めて店に入ります。
店内は混雑しています。
彼女さんの姿を見つけ、そのテーブルに近づきます。7人くらいで盛り上がっています。
私「こんばんは。てうてう1です」
電話の相手「きゃ~ホントに来たぁ~」(この人も酔ってますね)(^_^;)
彼女さん「きょ~かん!私帰りま~す」
私「飲み過ぎですよ、Aに叱られますよ」
支払いは後日にという約束で連れて帰ります。
同級生の男子「○○に変な事するなよ~」
他の女子「そ~だそ~だ!家に送り届けてよ~」
私「ε- ( ̄、 ̄A) フゥー 」
私「解っております」
グーちゃんの後部座席に座らせます。「忘れ物はないですか?」
彼女さん「な~いれ~す」(もうグダグダやな・・ヾ(´゚Д゚`)
私「気分が悪くなったら言うて下さい」(吐かれると困りますからね)
私は黙って彼女さんの家を目指します。
時折ミラーに映る彼女さんに目をやりますが、眠っているようです。
30分位経過したでしょうか「教官、停まって下さい」
私「はい」道路脇に寄せます
彼女さん「きょ~かんゴメンなさい・・・(´_`illi)」
私「ちょっと飲み過ぎですね、ポカリか何か買って来ます」
彼女さんに飲み物を渡し「大丈夫ですか?まだ家までは距離があります」
彼女さん何を言い出すのかと思ったら「Aのバカ!アホ!早く迎えに来い!バカ!」
私「 ? 」
彼女さん「お父さんの所にこれから行きたいです!」唐突にΣ(゚Д゚;o)
私「無理です!もう10時です、明日夜が明けたら行けばいいですよ」
(彼女さんの父親は入退院を繰り返しています、今は入院中だそうです)
彼女さん「A~のバカ・・クスン・・・」
私「じゃあ家に帰りますよ」
彼女さん「潮風に当たりたいです」
私「遠回りですが、海沿いの道を帰りましょうか?」(彼女さん家へ行くには随分遠回りです)
暫く走って海岸線に出ました 沖合いを航る船の灯りが見えますし、遠くの工業地帯の不夜城の明かりが夜空を照らします。
私「海に出ましたよ」
彼女さん「・・・・・・」
眠ったのかな?
私「帰りますよ」
彼女さん「窓開けていいですか?」
私「起きてたんですか、どうぞ、夜風が少し秋の風に変わりましたね」
彼女さん「わぁ♪」初秋の夜風が潮の香りを伴って車内に流れ込んで来ます
私「少し酔いが醒めましたか?」
彼女さん「教官、ありがとうございます」
私「・・・・いいえ」
彼女さん「私・・・Aと上手くやっていけるのかな?」
私「・・・・」
彼女さん「父の事もあるし、Aとこのまま・・」
私「・・・・・・」
彼女さん「娘が嫁に行くってどうなんでしょう?親って・・?」
私「寂しいでしょうね、でも親としては嬉しいです、きっと」
彼女さん「寂しいですか?」
私「その立場になっていないと解らない部分もありますけど、やはり寂しさは隠せませんね」
彼女さん「そうですよね・・A・・・」
私「Aは今こっちへ帰って来てますからね」
彼女さん「待つのって・・長いですね」
私「はい、長い長い航海に出て何ヶ月も家族の顔を見れないのは辛いですよ」
彼女さん「仕事の時は忘れちゃうんですね」
私「そうです、出港の号令でスイッチは切り替えなくてはいけないんですよ」
彼女さん「私はAが無事に帰って来てくれるのを待つんですネ」
私「そうなりますね」
彼女さん「航海・・かぁ・・」
私「Aは陸という海を航海して○○さんの港に帰って来ます」
彼女さん「窓閉めます、酔ってたのが醒めちゃいました」
私「もう直ぐ家に着きますよ」
彼女さん「教官、ありがとうございました」
彼女さんの家で下車させました。玄関を入るのを見届けて
「おやすみなさい」
翌日Aくんから「昨日はご迷惑を掛けました。ありがとうございました。」
私「長い航海お疲れ様でした。待つ人の所へ無事に帰って来てくれてありがとう」
Aくん「 ? 」
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Posted at
2018/09/30 10:15:21
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