2023年09月26日
秘密のハンカチの話・これで終わりにしましょう。
一体どうしたのだろう?
秘密のハンカチの話の続きです。
「私を嫌いになって欲しい?」「訳は後で話す?」全く見当がつかない・・
それが気になって、ずっともやもやしていた。
○○美の事で悩み苦しんだ苦い過去が脳裏を過ぎる。
「私達・・もうダメかも・・」
「友達は誕生日もクリスマスも一緒に居るんだよ」
「すまない・・ごめん」
「日本の海を護るのが仕事なんだ」
「海なんて護らなくていい!私は・・」
「ごめん・・」
雨の日の別れの言葉が思い出される
今は付き合っている訳ではないが、元・カノ・元・カレで友人という関係であり
昔を知る旧知の仲
憶測は尽きないと思うが、これを言うとあやふやな関係性なのか?という疑問も生まれるが、互いに嫌いではなく良好な関係と言える。

ある時、携帯に着信があった。
「もしもし」
「ごめん・・この前はホントにごめん!大事な話があるの」
「なんだ・・?」
「実は・・付き合ってる訳じゃないのは解ってる・・だけど、もう逢えない」
「何でだ?どうした?言えない事か?」
「てうてう1・・を・・困らせたくないの、だから!」
「何故オレが困る?どう困るんだ?電話で言えない事か?」
「私の事なの・・てうてう1を困らせたくない!だから!もう・・」
「困るかどうか解らんだろうが!言ってみろ!」
「・・・・・私・・私・・」感極まって涙声になり 声が震えている
暫く○○美の様子を伺う
「電話で言えんのなら逢うか?」
「だめ!絶対に!顔を見ると泣いてしまうから!」
「オレが嫌になった?こういう事か?」
「違うのっ!大好きだよ!私は!でも!」
「どうしたら納得する?オレが望み通り嫌いだ!と言えばいいのか!」
次第に苛立ちを覚え始め語気が強くなるてうてう1
「ごめん!正直に言う・・私・・病気なの・・」
「えっ?何の?」我に返る
「実は半年・・もう少し前か・・な、身体がおかしいの」
「病院へは?行ったのか?」
「うん・・あまりよくないんだ・・私・・皮下出血が出たり・・鼻血が」
頭の中で思い当たる病名を探す・・
「医者は何て?それにオマエも素人じゃない」
○○美さんは今の仕事の前に看護師さんとして病院へ勤務しています。
外来、そして病棟のどちらも経験アリ
「おい!」
「はい・・お願い私を嫌いになって!」
「待て!オマエのいう病気は治療すれば良くなるんだろう?」
「・・・・・わからない・・」
「おい!どういう事なんだ!どうする気だ!」
「お医者さんが言うには入院しなさい・・って」
こうして会話に中から病状に関する情報を得ようとする
「微熱もあるのよ・・最初は貧血で調子が悪いのかと思ってた」
「なんで!なんでもっと早く病院に掛からない!看護士だろうが!」
極めて強い口調で一喝する
「来週から入院するの・・だから!」

「おい!何処の病院だ?」
「言えない!てうてう1にだけは!私の!一番好きな人にだけは!」
「教えろ!言え!」
「言わない!私が変わっていく姿を見られたくない!」
「だから・・お願い!嫌いって言ってよー!嫌いになってよ!」
「おい!オレに2度もこんな想いをさせるんか!」
「今度は海はない!陸に居る!いつでも逢いに行けるぞ!それでもか!」
「嫌いになってくれたらもう何も要らない!思い残す事はない・・」
「オレが辛い!友達でも!前から居なくなるのが!辛い!」
「もう・・決めたの・・だから!私を迷わせないで!」
涙声で懇願する
「治らないと決まった訳じゃないんだろう!諦める気か?」
「確率は低い・・私もこういう患者さんを看て来たもの・・解るの」
「おい!勝手に好きになってまたオレの前から居なくなる気か!」
「てうてう1・・大好きだ・・よ・・」
そこで電話は切れました。
何だか書いていてやり切れない感情が湧き、筆が重く感じられます。
ご拝読頂きました方、ありがとうございました<(_ _)>
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Posted at
2023/09/26 18:10:35
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