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てうてう1のブログ一覧

2015年12月03日 イイね!

フネを降ります!

フネを降ります!埠頭の風でございます。

不快に思われた方はスルーして下さいm(__)m

A美「降りるの・・?」

T「・・・かも知れない」

A美「降りてどうするの?」

T「辞める!海の仕事はしない」

A美「私はずっと待ってる!Tくんの帰りを待つわ!」


T「A美・・一人でずっと待てるか?何年も・・」

A美「私は看護婦になる!正看護婦になります!」

T「俺は・・お前と居たい!日本に」

A美「急に・・何かあったの?今迄はそんな事言わなかったのに」

T「なんでもない・・」

前回の寄港地で日本人観光客からある事を言われたのでした。


暫く沈黙が二人を支配しました。



A美「もう帰らないと・・明日早番なんだ」

A美のクルマのコンポからお気に入りの曲が流れています。


X・JAPAN、山下達郎、プリンセスプリンセス、渡辺美里・・・

そして中島みゆきの「あした」 ♪イヤリングを外して綺麗じゃなくなっても、まだ私の事を・・



編集されたカセットから聞こえるのはこの頃流行っていた曲でした。



何となくギクシャクした雰囲気の中でTは彼女のクルマを降りました。

T「じゃあな・・また連絡するよ」

A美「はい。じゃあね・・」

なんか後味の悪い別れかたでした。

遠ざかるA美のクルマのテールを見つめて溜息が漏れました。
なんとも言えない寂しさを感じたTでした。

つづく・・
 

Posted at 2015/12/03 20:50:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | 埠頭の風 | 日記
2015年11月27日 イイね!

帰国、そして葛藤・・2

帰国、そして葛藤・・2帰国、そして葛藤の続きになります。

女の子は名前をA美といいます。
現在(当時)ある病院で准看護師として
勤務しているのでした。

女の子の愛車はダイハツミラ・ターボXX
カラーは黒です。


A美が看護師を目指したのは、母も看護師をしていて、姉もそういう道を選んだからなのです。

某・高校を卒業後、准看護師の免許を取得、と・ある病院に勤務しているのでした。

男の子はTという名で海を護るという仕事に就いています。

T「A美・・実は話があるんだけど」

A美「はい。」A美は必ず「はい」と答えるのです。

T「実は・・・・仕事の事なんだけどな」

A美「仕事?」愛車の運転席からTの方を見ました。

T「俺・・フネを降りようと思ってる」

A美「・・・!フネはTくんの誇りでしょ?」

T「俺が出港する時にA美は見送りに来るだろ・・」




A美「見送りするわ!Tいってらっしゃいって!私は手を振るわ!」

T「・・・辛いんだよ・・段々離れていくのが」

A美「・・・・・・・」

T「ごめんな」

A美「フネ・・替わるの?」

沈黙・・・・・・・

T「・・・この前の航海で、遠いアメリカの空を眺めてたら、この空は日本と繋がってるんだなぁって」



A美「私はTが出港の時と帰港の時に思うの・・無事に帰って来てって・・お帰りなさいって!」

T「俺は艦乗り失格だな」

A美「見送る時に戦争行く艦じゃなくてよかった・・って」

T「すまないA美・・艦は俺の家族みたいなもんだ・・でも!俺は!」

言葉が続いて出ません・・何が言いたいのか!何度もこう言おうと思ったのに


女の子の運転するミラ・ターボで海辺を走ります


綺麗な景色が二人を優しく包みました。

(このお話にはモデルが居るんですが、深く追求しないで下さいネ)

つづく・・
Posted at 2015/11/27 20:35:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 埠頭の風 | 日記
2015年11月22日 イイね!

帰国、そして葛藤・・

帰国、そして葛藤・・日本へ!舵中央の続きです。

日本に近づくにつれて、それまでの海の色から次第に
近海の色に変わって来ます。

懐かしい日本の影が見えてきました。
あの母国に女の子が待っている、そう思うと船足が極めて遅く感じられるのでした。

入港準備!号令が響きます。今回は錨泊等ではありません
ちゃんと岸壁に接岸します。

曳船が舫を取りに向かって来ます。入・出港共、傍から見れば簡単に見えますが、事故が起こったり
フネに損傷が出たり危険を伴います。ですから一連の動作は決まっていても必ず各部署を集め
連絡をします。

前部甲板で舫の用意をしています。同じように後部甲板も発動しているでしょう。
ブリッジのウイングから測距を行い、連絡員からどんどん報告が上がります。

「両舷停止!」「両舷停~止」 曳船に舫が渡されます。無線で交信
岸壁でも接岸作業が行われています。防舷物も下ろされフネの接岸を待ちます。


長かった航海も終わり、女の子の待つ日本に帰国です。

休暇があり、上陸!

彼は逸る気持ちで、女の子に連絡をしました。

男の子はその日当直でした。次の日の夕刻です、女の子は彼に会うことが出来ました。

「おかえりなさい!」

「ただいま!」

お互いに、今迄ずっと考えてきた事があります、今度会ったら必ずこう言おう。

「おかえりなさい!」だけじゃなくて、大好きな男の子にこう言おう・・
でも、女の子は「おかえりなさい」が精一杯の表現でした。

涙が溢れて次の言葉が出て来ません、あれ程何度もこう言おうと決めていたのに・・
練習したのに・・・何度も何度も・・

男の子は彼女を抱きしめました。

「ただいま☆・・○○(名前)ゴメンネ・・一人で寂しい思いをさせて・・」

「帰って来てくれてありがとう・・・無事で」涙が彼女の言葉を遮ります。

女の子は彼の胸で泣きました。

「看護婦さんが泣くなよ・・○○・・俺もどれだけ会いたかったか・・・」

「うん・・」

晩秋の冷たい夜風が彼らを包み、夜の帳が静かに下りて来ます・・

その夜はずっと彼らは一緒に過ごしました。

「今度はいつ出港なの?」

「定修に入るんで、暫く居るかな?」(定期修理で入渠します)

「日本に居られるのね!」

「うん」 とは言え遊んでいる訳ではないです。予め計画で決まっていて業務をこなします。

「私ね、今は准看だけど、頑張りたいの」

「正看取るんだね」


「そう、お給料はあんまり変わらないけど、看護婦ずっとしたかったから」
(当時は看護師ではなくて、看護婦)

「大事な仕事だね、夢を追いかけるって素晴らしいし、カッコイイ」

「うん、今、外来に出てるでしょ私、患者さんが言うの、Fさん(女の子)彼氏居ないんか~?」

「で?どう言うの?」

「居ますよ~残念でした~ぁ!って」(よく看護職員は冷やかしやナンパに遭遇するんです)

一緒に働く仲間達が援護射撃をしてくれるそうです。

「ダメですよ~Fさんは、彼氏居ますからね」

患者さんはチェッ!みたいな顔をして引き下がるそうです。もちろん強引に食事に誘ったり
ドライブしようと誘ったりしてくる方も居るそうで。

「浮気すんなよ、俺の居ない時に~」

「しません!バカ!」

女の子は当時、ポニーテールがよく似合っていて、タレントの大西○花に似ていました。
男の子はそんな彼女に白いリボンの髪留めをプレゼントしました。

いつも男の子に会うときは白のリボンの髪留めを着けて来ました。
男の子はそういう健気さが大好きで、いつもそれではいけないと感じて、次に紫色の髪留めを彼女に与えました。

後に この紫色のレースの髪留めが効いてくるのです。

つづく・・



Posted at 2015/11/22 10:49:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 埠頭の風 | 日記
2015年11月18日 イイね!

日本へ!両舷前進微速!舵中央~

日本へ!両舷前進微速!舵中央~前回の続きです

外国に居る彼が後10日程で帰国するという事を知った彼女
は彼に会える日を心待ちにしていたんじゃね。

彼の仕事は海の上での過酷な仕事なのです。
24時間で常にフネは動いています、当直の各科員は真夜中と言えど任務に就きます。

来る日も来る日も青い海の上を航り続けます。時には台風の影響でガブッて行足が落ちますし
慣れていてもフネの軋む音は嫌なものです。ギギギギ~いつ果てるとも解らない嵐の中を
目的地に向け航るんじゃ・・時には眠れない事もあるし、訓練もあるんです。

舳先から波がデッキを洗います。僅か数千トンのフネです、よく大波に揉まれる様を表現した
言葉に木の葉の様に見えた。とありますが、その通りですし、クルーは大変です。

キチンと固定していないと全ての物が散乱して泥棒に入られたのかと思うほどです。
陸ではあまりこういった経験はしないと思います。激しくローリング・ピッチングを繰り返し
スタビライザー効いてるのか?猿梯子、ラッタルの上り下りにもタイミングを見計らい
ここぞ!という時に行動です。

今回は嵐に遭遇はしなかったようです。気象情報では凪のようです。
しかし外洋ですから波と風はいくらかありますけれど・・

速力は12ktで航行中・・

碧い海原を一筋のウェーキが尾を曳きます・・
フネの艫から見ると結構な速度に思えます。2軸の可変ピッチプロペラが潮を掻き、足を進めます。

時々、日章旗を揚げたフネとすれ違うこともあります。互いの航海の安全を願い敬礼! 答礼!


(この辺、色々としがらみもあります関係上、追求しないで下さいネ・・)m(__)m


日本で待つ女の子はカレンダーに印を付けて、男の子と会える日を楽しみにしていたんじゃ。

        
           女の子の仕事は看護師さん





人の命を預かる大切な仕事に就いていたんです。

同僚から冷やかされる事もしばしば

「○○~彼・・海に出たん?」

「そう・・今度は50日くらいかなぁ?」

「アンタ寂しく無いん?毎日会えんで?」

「・・・寂しいけど・・仕事・・」

女の子の周りの同僚が「今度の休み彼氏とドライブ~♪」

「今日、ごはん行くんだー!」

と、こんな話を耳にすると悲しくなるのでした。私の彼は海の上・・
休日も一人で過ごさなければなりません、時々、友達と遊んだりするけど、複数の友達が集まれば
恋バナ・・



女の子は黙って頷くしかありません。いいなぁ・・みんな・・幸せそうで・・

つづく・・・


Posted at 2015/11/18 10:51:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | 埠頭の風 | 日記
2015年11月15日 イイね!

こういう話は如何ですか?

こういう話は如何ですか?こういうお話です。
不快に思われた方はスルーして下さい。

あるところに若い男の子が居ったそうな。

その男の子には好きな女の子が居たんじゃ・・

それはそれは二人共仲良くて周りが羨む程じゃった・・




後数日で、男の子は日本を離れなければならない・・命令だから!

時間を作っては男の子は、彼女との大切な時間を持っていました。

女の子もそんな彼が自分の為に一生懸命に尽くしてくれているのを知っていました。

やがて、そんな二人を分かつ日がやって来たんじゃね。
そうなのです、彼が遠くへ旅立つ日なのです。

「じゃあな・・行って来ます。」

「うん・・・・気を付けて・・」

もっともっと話したい事はある筈なのに、声に詰まります・・言えない!ここに居て欲しい!

「○○○くん!」

「○○!」

予定時刻になりました!

愛し合う二人を潮が裂きます・・・・涙が頬を伝います。





男の子は仕事の都合で中々女の子に会えない日が続いた・・
でも、女の子はずっと待ち続けた、遠いところに居て自分を想ってくれる彼を・・

男の子は毎日、明けても暮れても彼女の事を想い続けて、今どうしてるだろう?
自分が居なくて寂しくないか?困っていないか?とあれこれ考えていたそうじゃ。

男の子は遠い遠い異国から日本に居る彼女を想い、たった1枚の写真を支えに仕事に打ち込んだ

日本に帰る日を、そこで待つ彼女を想い・・・

今のように携帯電話という通信手段もありません、SNSもありません。

ある時、彼の元へ手紙が届きました。遙か遠くで待つ彼女からです。

拝啓

○○様

毎日のお仕事お疲れ様です。

月並みの言葉の羅列が綴られています・・・

手紙も中盤を過ぎて終わりに近づいて来ました。

  「あいたいよ!」

  「ずっと待ってます!」
  
  「日本は晩秋です・・寒くなって来ました」

  「○○と居た時は、秋も冬も、雪の積もる夜も寒くなかったよ」

   

  「いつ、帰れるのかなぁ・・・・・会いたいよ!」

彼はこの手紙を何度も読み返しました・・

そして遠い日本で待つ彼女を想い、澄み切った夜空を見上げました。
一筋の光るものが彼の頬を濡らしていました。

つづく・・






Posted at 2015/11/15 20:35:53 | コメント(6) | トラックバック(0) | 埠頭の風 | 日記

プロフィール

「@楽農家 さん 見る度にムカつきますねぇ!嘘・大げさの取り締まりはJAROへ通報~」
何シテル?   07/13 06:13
てうてう1です。120系ラクティスからカローラスポーツに乗り換えました。 宜しくお願いします。 とてもシャイです 一方通行の方は無理です! ご...
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