
皆様おはようございます。
今回のブログですが、先日私の母が他界致しました。
こういう事をブログに上げていいものか?と思っているのが今の心境です。
でも決して、不幸をネタにそれをどうしようか?と考えている訳ではございませんので。
母は約2年程、施設でお世話になっていました。週に何度か顔を出して「お母ちゃんど~しとる?」
と親子の会話があり、また洗濯物を持ち帰り新しい物と交換する、そんな日常でした。
2月の中旬に体調を崩しベッドから起きる事が困難になりそれに伴い、食も細くなります
ですから、3月初旬 施設の人に「好きな物を食べさせてあげたいのですが」と申し入れをして
許可を頂き母の好きだった「すいとん汁」を作って持ち込みました。
勿論、すいとん汁の要であるお団子は食べる事は出来ませんが、味や香りなら・・
それから暫くそんな日が続きました。日に日に衰弱していく母の姿を見て心で泣きました。
でも気丈に振舞いますし、会社でもそんな事は言えません「ば~ちゃんしっかりしてな!」と声を
掛けます。
施設の職員さんがこう言いました。「てうてう1さん、いつでも連絡が取れるようにしておいて下さい」
私「そうですか、解りました!」
もうごはんを食べる事が出来なくなった母を見舞い、胸が焼けるような想いでした。
そして「真鯛の潮汁」を作り母に差し入れました、大好きな潮汁なら香りで判るんじゃないか?
まだ、この時期は木の芽が有りませんから、柚子を散らします。
しかし、時々目を開けるものの喉を通る事はありませんでした。
水の摂取も困難になります。人は亡くなるのが近づくと水を飲むのも拒否します。
眠っている時間が多くなります。旅立つ準備をしていると人は言います。
勿論全ての方がコレに当て嵌まる事はありませんが、刻一刻と確実に死へ向かっている事は誰の目にも明らかです。
「今、会わせたい人がいらっしゃるんでしたら今ですよ!」
「そうですか。」
親戚の方、古くからの知人の方に声を掛けさせて頂きました。
「みっちゃん(母の愛称)頑張るんよ!」「おばちゃん!元気出すんで!」
みんなの心遣いに胸が一杯になりますm(__)m
でも、死は静かに忍び寄って来ています。もう母に残された時間は僅かです。
3月15日早朝、私は仕事の関係で遠方に居ました。
家を出る時後ろ髪を引かれる気がしていましたが、予感は当たるんですネ
携帯に着信です「今、施設に来とる!直ぐ帰れ!」と親族のおじさんから連絡が来ました。
「解った!でもどんだけ飛ばしても3時間位掛かる!持ちそう?」
「解らん!もうダメかも知れんが、気を付けてな!」
出先から最短距離を考えアクセルを踏み込みます。
高速に乗ります。床板が抜ける位に踏み込みます!(いけませんネ)
明け方の高速を飛ばして!飛ばして! 「ばあちゃん・・」
家内と子供達は施設へ急行して母の元へ駆け寄りました。「酸素マスクを外します」
看護師さんが静かに言いました。
午前7時01分Dr.が死亡確認、「ご自宅に帰られますか?」「はい」
私が家に着いたのは母が帰って来る10分前でした。ご近所の方や町内会の方に迎えられ
無言の帰宅となりました。
仮通夜でみんなが帰った後は夜伽で私が起きています。母と過ごした思い出を語り掛けました
「そー言やぁこんな事があったなぁ~ばーちゃん怒っとったな~」「ゴメンなぁ」
会話になる筈もなく自分一人が語り掛けます。
「ゴメンな」「ごめん」もうコレしか口を伝って出ません。元気になって帰宅を夢見た母でした。
お通夜も知人や町内の方が弔問に来て下さいました。喪主である私は気丈に振舞います。
そして、葬儀の日、よく晴れた空でした「こんなイイ日に逝けるんじゃ、良かったなぁばーちゃん」
2人の孫 息子とお嬢が手紙を棺に入れました。
粛々と式は進行し、喪主挨拶
何度も何度も頭の中で練習し、涙は見せまいとしていましたが、読んで行くに従い
手に持った原稿が涙で曇り読めなくなります。
「今日は、ばあちゃんではなく、久し振りにこう呼ばせて下さい!」「お母ちゃん!」
もうダム決壊!(ToT)/~~~
「・・・そして、今度私が生まれて来る時も、あなたの息子で生まれたい!」声が震えているのが
自分でも解ります。
式場のあちこちから、すすり泣く声が私の耳にも聞こえました。
お別れの時、棺がリンカーンタウンカーの霊柩車に納められます。
そういえば父親の時もリンカーンだったな・・
クラクション・・大きな車体が静かに県道に滑り出しました。
息子に「ばーさんに手紙、何書いたん?」
息子「子供の頃にレトルトのハンバーグ作ってくれた・・」
私「あーよくブクブクハンバーグ言うてなぁ~」
お嬢「サンタクロースの皿に入れて~」
懐かしいなぁ。
孝行したくても親は無しと言います・・
皆様、親御さんと離れていても節目節目で、会ってお話をしてあげて下さいネ。
最後まで読んで頂きました方、有難うございましたm(__)m