X(Twitter)の方で、Gen6に乗っておられる方からちょっとした相談のDMをもらいまして、その話の流れでGen6の写真画像も拝見する流れになりまして。
久しぶりにGen6見たら、やっぱGen6良いなぁw
ってなりまして。
MadoneらしいMadoneというか。
私がロード趣味を初めて認識したのはヴェクターウィングを装着するMadone9(Gen5)
そして、満を持してモデルチェンジしたGen6 Madone
Madoneと言えばコレ!
という認識が強いんですよね。
もうちょっと前にロードを始めた方なら、エモンダが誕生する以前のTREKのレースバイクと言えば「Madone」という時代のMadoneを連想されるでしょう。
そちらのMadoneも好きなんですけれどねw
DMに触発されて、久しぶりにGen6に乗りたくなったんですよね。
それで、Gen8からホイールを外してGen6に移植する。
チェーン長さは10-33Tスプロケに合わせてあり、チェーンリングは両方とも同じ大きさなので、ホイール互換性があってスコスコ入れ替えるだけなんですよね。
ただ!
SWISS STOPのローターから、EKARに変更しているのでキャリパー位置調整は必須です。
そして、私がここ最近あまり乗れてなかったので体幹筋力が落ちている為に、絶好調の頃に出しているポジションのGen6に乗るとちょっと前傾が強すぎて今の私には辛いんですよねw
キャリパー調整も私自身でできますが、店長にしてもらった方が確実なのでキャリパー調整とサドル位置調整をお願いしにショップへ。
ついでにKingzydecoから外したSCOPE R4.AをGen8に使えるようにする為に、フリーボディ(スプロケ固定する部品)をXDR(SRAM 12速用フリーの名称)へ変更する為に、XDRフリーボディ発注も兼ねていきました。
キャリパー位置とサドル位置を調整してもらってバッチリ。
サドル位置も5㎜調整したのがばっちり。
そして、日曜日は北摂にいきます。
ただ、春特有の強烈な向かい風。
全くもって進みません。
クランクを回しても回しても、パワーを出しても23~26km/hがやっとです。
それでいつもより時間が掛かった上で、やっと中橋ローソンへ到着。
今日はもうここがゴールでいっか!?
なんて冗談を言いつつ、歓談しながら休憩していると私たちとは別で走っておられて、中橋ローソンで合流したベテラン先輩二人が「いつ出発するの?身体冷えるよw」と発言。
これにはギョッとしまして、私たちではついていけませんw
ご迷惑をおかけしちゃいますよw
と言うと「大丈夫、我々も今日はリハビリ(彼らの中ではそう)だから、合わせますよ!」と言われ、怖いモノ見たさもあって引き返す案は却下となって、本来の目的地までGO!
中橋ローソンから、猪名川道の駅あたりで休憩を取る事があるんです。
そこで休憩取らなくても一緒に走っているメンバーでキツそうな人が居たら、猪名川道の駅横から里山街道を登って行った先で休憩取ったりなど、適宜そうやってみんなで目的地まで行くのです。
そこで、日曜日は終始向かい風でみんなの疲弊度が高いので、猪名川道の駅でトイレ休憩しますか?と声を掛けると先輩二人が「大丈夫デース」と言うのにつられて、みなさん遠慮したのかそのまま休憩なしでGO!
ただし、先輩一人がトイレに向かわれます。
私が「あれっ!?」と言うと、残った先輩が「トイレ行ったあと、すぐに追いつくから大丈夫。いきましょう」とおっしゃってくださるw
休憩ありのセンはこれでなくなって、里山街道を登る。
久しぶりに乗ったGen6 Madoneはやはり素晴らしい。
SLRらしく、踏んだ瞬間のパワーが推進力に変わる解像度が高いというとうまく表現できているのかわかりませんがw
とにかく無駄がなく、かけたパワーが全て推進力に変わる。
向かい風や横殴りの風が強かったので、良い比較になったんですが。
純然たる前からの風に対しては、ひょっとするとエアロエアロな形してないGen8の方が空気抵抗は少ないのかもしれない。
私が乗るGen8は、まだハンドルがエアロハンドルではないにも関わらずです。
それくらいGen8は風が強くてもスッといなしながら進む。
エアロロードらしい、風の壁を抜けるような印象は確かに持てないけれど。
ただ、Gen6は横からの風に強い。
どう強いのか。
横殴りの強い風が吹いた一瞬は、ドン!とくるけれど、その後なぜかフッと前に車体ごといく。
何を言ってるのかわからない(ポルナレフ風)と思いますが、これは本当に実際に体験してもらわないと何を言っても伝わらないと思います。
そんなにグン!と前に進むわけではないです。
横からの風と言っても、正確には斜め前からの強烈な抵抗を生む風。
それがドン!と吹いた瞬間は、確かに車体にグッ!と抵抗がかかるんです。
ですが、それは本当にほんの一瞬。
そのあと、風がフレームやホイールを巻き込んで流れていくじゃないですか。
その巻き込む動きで推進力を生んでいるんでしょうね。
ドン!ときた抵抗が一瞬でフッと軽くなる=乗ってる人は進む感触。
ヨットの帆のセーリング効果と似た働きだそうです。
これ、マジで私も店員さんから聞いた時に「何を言ってんのw」と信じられなかったんですよね。
そういうのは、Gen8ではまだ感じられてないです。
Gen8は横からの風でも強いんです。
ドン!とも来ないというと語弊がありますが、なんて言えばいいんでしょう…。
まだ言語化できてないんですが、Gen8はそれまでのエアロロードと違った文法でエアロ化されているので、どんな風の向きでもスイスイ進む印象です。
Gen6は、既存のエアロロード特有の理論を突き詰めた頃のモデルなので、新機軸のGen8のようなエアロ性能とはまた違って、さきほどのような特徴を備えます。
話しがエアロ性能に関する話に逸れちゃいましたがw
そういった趣の違いに気付きながら、やっぱエアロロードって面白いなぁ!
なんて感嘆しつつ、休憩なしで里山街道を登ります。
里山街道を登り切った時に、ひとり脱落。
そりゃそうだ。
休憩ないだけで、ペースは我々に合わせてくれてるとは言ってもキツイでw
そうやって突き進む。
そこから里山街道はアップダウンを繰り返す。
ほとんど緩斜面ですが、時々10%前後の勾配も顔を出す。
そのまま進むと、いつも休憩を取るいくつか登った後の区切りが良いところに、今はもう廃止されたバス停と自販機がある場所があるのです。
時々このブログでも写真を撮ってのせていたんですが、その元バス停のところでも休憩…なしw
登りが苦手な私が後からみなさんに追いついた時に、休憩所手前の分岐のところで先輩が道路を渡った先で手招きしているw
ここでも休憩ないのねーんw
覚悟を決めて、車両の通行が落ち着いた時に道路を渡って目的地まで。
ベテラン先輩二人は、せっかく美味しい蕎麦屋さんに着いたのに
「私たちはここからまだ行かないといけない所があるから!」
「じゃっ!」
とか言って、颯爽とまるで疲れてない様子で私たちとはまるで違うペースで加速して離れていく…
無尽蔵な体力に舌を巻きます。
我々も頑張らないとなぁw
なんて言いつつ、蕎麦屋さんで食事を摂るのは写真の三台=3人だけになりましたw
何人か脱落しちゃったんですよね。
これは後程の課題につながりますね。
やり切った私たち三人は、モチベーションが上がりますが…。
脱落した人たちは、はっきりいってつまんないでしょう。
今後はちょっと気を付けないと…。
兵庫県三田よりちょっと北側に位置する、木器と言われる地名の場所にある「山穫」という名前の蕎麦屋さんへいきました。
ここはジビエの焼肉も食べられるお店です。
10月から、4月末までの限定メニューで猪そばがあります。
それをいただきました。
蕎麦はもちろん、大盛りでw
向かい風で消耗しきってますからね~www
それにしても、休憩なしのノンストップでそこそこ出せる巡航速度で到着しましたが、それでも開店ぎりぎりの時間(11:30から開店)である、11:25頃到着になっちゃいました。
それくらい、速度が出せないw
下り基調のところで、そんなにパワーが要らんところでも出せて26~28km/hですよ。
それ以外のところでは、出せてもMAX26km/hです。
だいたい21~23km/hでした。
緩いとは言え、基本的に北摂を走ると登り基調でもあるんで。
巡航速度が全般的に遅かったのもあって、休憩なしでも時間ギリギリでした。
美味しい、暖かい蕎麦をいただいて帰着。
ミドルグレードのGen8 Madone SLは、形状はハイエンドモデルと同じ。
カーボンレイアップはミドルグレード故にいい意味で「柔らかい」
その為、無駄なく走れて速いのに疲れにくい。
最新のエアロ性能も相まって、そのバランスがとても良い塩梅の単なるミドルグレードと片付けて良いものか?と思うほどのスーパーミドルグレード。
という印象が強まりました。
今回の久しぶりのライドで乗ったGen6 Madone SLR
「SLR」の名に恥じない、ハイエンドらしい反応性の高さと剛性バランス。
車重自体はISO SPEEDや、エアロ形状を追求したフレーム形状からGen8 Madone SLよりもGen6 SLRの方が少しだけ重いんですよ。
ですが、乗ってクランクを回すとGen6の方が軽く感じるんですよね。
それくらい、反応性が高い。
剛性があって堅い。軽くて堅い乗り物特有の少し乾いた感触がするというと伝わるでしょうか。
そんな印象も相まって、乗っていて高揚感が強い。
やっぱMadone SLRは素晴らしい。
むちゃくちゃ風強くてしんどいのに、ニッコニコしながら乗っていたのが印象的です。
様々な場面で頼もしい。
MadoneがMadoneらしく、軽やかに。しかし、重厚感も伴いながら鬼のような安定感を感じつつ、アジリティが高い走りをするという矛盾極まりない文章になっちゃうんですけどw
私の少ない語彙力でGen6 Madone SLRとGen8 Madone SLを比較した時に感じる印象的な話しはこうなります。
ちなみに、使用しているグループセットはGen6もGen8もSRAM RED D1です。
使用しているホイールは、兼用している為まったく同一のAeolus RSL62です。
タイヤももちろん、全く同じです。
なので、相当な機材統一性がある状態での純然たるフレーム差のみを感じ取りやすい状態で乗り比べています。
結論をいいますと、私はどちらもとても好きw
Gen6はGen6でMadoneらしくて、正にMadone(語彙力w
Gen8は、しっかりとMadoneの血統を感じる乗り味が残っていて、それなのにEmonda的な良さもMadoneなのにちょっとあって、Madoneなんだけどちょっと違う。
うまく表現できませんが、それだからダメ!なんではなくて、むしろ良い。
ちゃんと時代の流れに合わせて、進化している。
競技前提のモデルなのに、ホビーユーザーにとっても良い方向に進化している。
どちらも甲乙つけがたい。
まさにそんな印象が強まりました。
いい体験ができて幸せです。