
私がジムカーナを始めたきっかけは2001年。フルパイロンコースのダイハツチャレンジカップ(=以下、「ダイチャレ」といいます)でした。
ダイチャレは2008年に終了し、以降、コースジムカーナでの走行が多くなりましたが、久しぶりにフルパイロンコースのジムカーナに挑戦しました。
それが姫路セントラルパークジムカーナシリーズ(以下、「姫センジムカ」といいます)です。
ダイチャレは、フルパイロンと言いながら、実質、パイロンの位置が微妙に変わるくらいで、毎戦大きくパイロンの配置を変えることがない、比較的初心者でも楽しめるジムカーナでした。
一方、姫センジムカは競技会毎にコースは変更され、当日にコース図を渡され、その場でコースを覚えなければなりません。
コースを覚えることが苦手で、走行ラインの幅が広く、その中で理想的なラインを見つけることが苦手な私にとっては、正直、不得意分野でした。
それでもフルパイロンジムカーナに挑戦してみようと思った理由は、苦手意識を持ったまま避けていても上手くならないと思ったからです。
今シーズン挑戦した中国地区の公式戦も同様です。
いつも走る場所(=ホームコース)を持つことは大事だと思いますが、いろいろと考えなくてもある程度のスキルになれば惰性で走れてしまいます。
また、コースに慣れてしまうとある領域からはスキルだけではどうにもならず、クルマをチューニングしないとタイムアップが厳しくなってきます。
スキルアップのためにホームコースを走るというよりも、タイムアップのためだけにクルマをチューニングするようになってくると、「速さ=マネー」の色が濃くなり、そうなると私はしんどくなってくるので、いろんな場所を走って「ホーム」との距離を上手く保つようにしています。
違う場所(コース)を走り、トライ&エラーを繰り返しながら身に着けたスキルはホームでも生かせることもあり、また違う場所を走ったときでも適応力に差が出てくるだろうと確信しています。
そう思い、近場ではなかなか体験できない公式戦のフルパイロンジムカーナができるとあって姫センジムカに挑戦しました。
忘れもしない姫センジムカ第4戦(10/29)では「One Try Challenge」でミスコースし、リザルトが残らず、挫折しました。
その翌週のJAF Cup(11/3・4・5)では遠く及ばずクラス最下位になり、更に挫折を味わいました。
コースを攻略できなかった悔しさ、ドライビングスキルが届かなかった悔しさ、いろいろあって、この2週間で今まで積み上げてきたものがガタガタと音を立てて崩れていくように感じました。
挫折を味わい、自分自身へのリベンジとして挑んだのが姫セン最終戦(11/26)。
テクニカルなコースで、他車とのパワー差が埋められたことや、ビートと私との相性が良かったこともあると思いますが、クラス初優勝。
100%満足のいく走りではなかったですが、久しぶりに思い切り走れました。
今シーズンは公式戦に対応するためのマシンリメイク(いわゆるデチューンの部分も含む)を行い、ヘルメットやレーシングスーツなどを揃え、エントリー代や遠征費などの資金面でもスケジュール面でも苦労しましたが、挑戦したことに大きな意味があった1年だったと思っています。
「苦手なことにチャレンジすること」はしんどいことですが、頑張ってそれを乗り越えられたときは、終わってみれば「やってよかった」と思えますし、普通では味わえない達成感がありますから、その繰り返しなのかなと思います。
最後に、気に入った格言を集めてみたので、私自身が振り返ることがあったときのためにも貼っておこうと思います。
「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。」
本田 宗一郎
「失敗しない人は成功しない。何故ならチャレンジしないからである。」
松下幸之助
「出来ない。そんな答えはない!」
松下幸之助
「現状維持では後退するばかりである。」
ウォルト・ディズニー
「達成感や満足感というのは味わえば味わうほど前に進めると思っている。」
イチロー
Posted at 2017/11/30 20:47:39 | |
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