
Amazonのタイムセールにて、メーカ名不明なノイズキャンセリング イヤホンが安く売られていましたので、ポチってしまいました。
冒頭写真の製品がそれ、
HolyHighとプリントされていますが、どうやらこれがメーカ名のようです。製品型式は
ANC-03(安易だな)おそらく、Active Noise Cancelling 3号機といったところでしょうか。
先日の
JVCのノイズキャンセリング イヤホンに引き続き、首の後ろに紐を回すタイプの製品です。
最近では本体がU字型で首に後ろからひっかけて、その本体からイヤホンが紐で伸びてるタイプが主流になりつつあります。

これですね。2019年12月7日発売予定の
WI-1000XM2になります。
私は首が太いのと、汗だらけになるのでこのタイプのは苦手です。
以前、普通のイヤホンの製品を買いましたが、ほぼ使わず電池が駄目になって今に至ります。
なのでSONYの最新のものも手が出せず、手持ちのSONY製品では有線タイプではMDR-NC100D、無線タイプではMDR-EX31BNが最終製品になっています。
さて、今回購入したANC-03の各部です。

これがイヤホンの耳に刺さる側です。
ノイズキャンセリングで使うマイクのスリットかな?

こちらは外側、こちらにも2箇所穴があります。
形状から、JVCのHA-FX87BNよりよい音が出そうな雰囲気ですが、それほどでもありませんでしたw

コントローラ部の操作スイッチ、真ん中が電源のON/OFFで周囲は音量調節ボタンです。

ノイズキャンセリング機能のON/FFスライドスイッチ。
さて、ANC-03の肝心のノイズキャンセリング性能はどの程度かと期待して試したのですが、JVCのHA-FX87BNと似たり寄ったりでした。まぁタイムセールで安かったからよしとします。
なかなかBOSEやSONYの性能に近い品はないですね。
と、ここでANC-03のレビューを締めようと思ったのですが、折角なので手持ちのノイズキャンセリング イヤホンの比較レポートをします。
あくまで私の主観なので、他の方との内容とは異なると思いますが、その点はご容赦を...
手持ちのノイズキャンセリングイヤホンは次の機種になります。
・BOSE QC20 有線・内臓バッテリ
・SONY MDR-EX750NA 有線・内臓バッテリ
・SONY MDR-EX31BN 無線・内臓バッテリ
・SONY MDR-NC100D 有線・乾電池式
・SONY MDR-NC33 有線・乾電池式
・SONY MDR-NC22 有線・乾電池式
・JVC HA-FX87BN 無線・内蔵バッテリ
・HolyHigh ANC-03 無線・内蔵バッテリ
・SONY NW-X1050 WALKMAN
SONYが多いですねw
NW-X1050はXシリーズのWALKMANでノイズキャンセリングイヤホンではありません。
ノイズキャンセリング機能についての順位は
QC20 ≒ MDR-EX750NA > MDR-EX31BN > MDR-NC100D > NW-X1050 ≫ MDR-NC33 > MDR-NC22 > HA-FX87BN ≒ ANC-03
このようになります。
1位が QC20 と MDR-EX750NA
3位が MDR-EX31BN
4位が MDR-NC100D
5位が NW-X1050
能力的には5位と6位の間にはだいぶ差があって
6位が MDR-NC33
7位が MDR-NC22
8位が HA-FX87BN と ANC-03
では1位から簡単な説明を...
BOSE
QC(QuietComfort)20は所有のノイズキャンセリングイヤホンの中で長く単独トップの座に君臨していました。

QC20は大きく分けて前期・後期の2種類に分類できますが、こちらは後期型の写真です。
全くもって惜しいのが内蔵バッテリな点で、バッテリが駄目になったらゴミと化します。
QC20の後継機はQC30になるのですが、残念ながらU字フックタイプですので、自分としては事実上後継機は絶たれた状態です。
SONY
MDR-EX750NAはQC20とほぼ同等の性能で、現在はこのツートップです。

QC20によく似た外観ですが、性能もほぼ同等です。
国内品はグレー一色でしたが、海外品は多色展開をしていて、この写真の品は海外品になります。
価格的にもQC20より安く「やるなSONY」と感心した品です。
内蔵バッテリな点が惜しいのはBOSEと同じ、もう一点「ちょっとこれは」と感じているのがバッテリの入っている部分がアルミ筐体な点です。
3.5φジャックから伸びている線が短いので、スマートフォンに挿した際は自ずとスマートフォンとバッテリケースが重なります。お互いにキズになるのですよね。
ちなみにBOSEのは外周がゴム素材でキズにはなりません。とはいえこちらはゴムが加水分解でペトペトしてくるのが難点です。前期型はこれが原因で手放しました。
MDR-EX31BNはQC20とMDR-EX750NAに比較してちょっと落ちますが、現行品で値段も安く、ノイズキャンセリング イヤホンを初めて購入するという方にはお勧めな品です。

内蔵バッテリな点が惜しいですね。
SONYから似た製品として
MDR-NWBT20Nが本機より安くリリースされていますが、私は所有していません。
MDR-NWBT20Nはソニーストアでの販売は終了しているとのことなので、以降はMDR-EX31BN一択になるのかな。
MDR-NC100DはMDR-EX31BNに比較してちょっと落ちますが、乾電池式の製品としては最高峰の位置に存在する製品です。

乾電池式なので、バッテリが駄目になってゴミと化すことはありません。
電池切れの際も乾電池さえもっていれば交換してすぐに使えます。海外の不便な地域でも電池は入手できます。
おそらく所有している中で、一番使っている時間が長いのはMDR-NC100Dです。
先日電池式で唯一無二の存在であることに気が付いたので、慌てて予備機を中古で入手しましたw
NW-X1050はWALKMANですので、純粋なノイズキャンセリングイヤホンではないですが、デジタル式でかなり強力なノイズキャンセリング性能を誇る製品です。

SONY初のデジタル式ノイズキャンセル製品としては、2008年4月にヘッドフォンタイプのMDR-NC500Dが発売されました。
NW-X1050は翌年の2009年4月に発売された製品で、同年6月にデジタルノイズキャンセリングイヤホン MDR-NC300D(\30,975)とヘッドホンMDR-NC600D(\49,350)が発売されています。
NW-X1050(16G)は\39,800でした。(32GメモリのNW-X1060は\49,800)
MDR-NC300Dを買うならNW-X1050を買えば音楽再生機能も付いてくるということで、飛びついて購入しました。
このNW-X1050はWi-Fi機能が付いていて、無線ネットワークに接続することでYoutubeが視聴できたり、PodCastを自動的にダウンロードしてくれたりと、当時としては2007年に発売されたiPod touchに次ぐ強力な機能を搭載した音楽再生プレーヤでした。
とはいえバッテリ内蔵の宿命、2年も使いまくっていればバッテリも劣化していきます。
そんな中2011年夏にMDR-NC300Dの後継としてMDR-NC100Dが発表され、購入したのが先ほどのMDR-NC100Dになります。
MDR-NC33はアナログ式ということもあり、MDR-NC100Dからはだいぶ落ちますが、アナログ式では一番な製品ではないでしょうか。

アナログ式なので分解して基板上のL/R用の各可変抵抗を精密ドライバで回すことで、自分好みのノイズキャンセル具合に調整できます。
オーディオテクニカでもアナログ式の製品をリリースしていて、所有していましたが、MDR-NC33の方が優れていました。
MDR-NC22はMDR-NC33の一つ前の製品になります。

私が最初に購入したノイズキャンセリング イヤホンになります。2006年冬に発売だったかな?
さらに前のMDR-NC11に比較して、格段に性能が上がったという話をwebで見て購入しました。
購入してすぐに「これは凄い」と驚いて、これ以降、飛行機・新幹線・バスでの移動にはほぼノイズキャンセリング イヤホンを使っています。
ちなみに、SONY初のノイズキャンセリングイヤホンは1995年に発売されたMDR-NC10で、これは市販品としては世界発だったそうです。
・
ヘッドホンの歴史 HISTORY PART3 (SONYサイト)
HA-FX87BNはおそらくデジタル式の筈ですが、MDR-NC22と同等か、それより悪いです。

MDR-NC100Dには届かなくてもMDR-NC33よりはよいことを期待していたので、ちょっと残念でした。
そして今回入手した
ANC-03はHA-FX87BNとほぼ同じ性能でした。
ひょっとして中身は同じ?と思ったのですが、HA-FX87BNは電源のON/OFFとノイズキャンセリングのON/OFFがそれぞれ別のボタン式、ANC-03は電源ON/OFFはボタン式、ノイズキャンセリングはスライド式なのでちょっと異なります。
また、ANC-03ではノイズキャンセルのON/OFFや電源ON/OFF時に外人女性の声でアナウンスがある点も異なります。
以上が、手持ちのノイズキャンセリングイヤホンの比較になります。
参考までに、私の比較についても紹介しておきます。
ノイズキャンセリングの性能比較の一つとして、普段使いの環境での比較のほか、決まったパターンのノイズを再生してくれるwebを使っています。
・SimplyNoise
↓このようなweb画面で、右側にノイズ再生をしてくれるwebアプリがあります。

パターンは全部で7種類
1.Thunderstom
2.Brown Noise
3.Summer Waves
4.Pink Noise
5.Babbling Brooks
6.White Noise
7.Winter Nights
これらを選択して再生できます。
連続音のなかでもBrown Noiseは、ノイズキャンセリングの効果が高く、この音で最初の優劣の判断ができます。
連続音のPink NoiseやWhite Noiseをどこまで消せるかが次の鍵。
Thunderstomなど単発音で最終の優劣を決めます。
あとは乗り物に乗るタイミングの時に複数製品を持っていって試したりしています。
最後に私としては期待が持てないのですが、今後のノイズキャンセリング イヤホンについて。
SONYのwebを見るとU字式のWI-1000XM2(12月7日発売予定)の製品のノイズキャンセリング性能がSONYの中では最高峰の☆5つになっています。
MDR-EX31BNが☆3つなので、後継品が性能アップしてリリースされるのは嬉しいのですが、自分としては買うことができないので残念な事実です。
というか世間の流れから取り残されているんだよなぁ...
でもU字型の製品って、実際皆さん使ってどう思っているのだろう。?
自分は首が太いから(&汗っかきで汗だらけになる)という理由だけど、このタイプの製品って服装によって合う合わないがデザイン的に気になるところです。
SONYの評価性能では左右ワイヤレス式のWF-1000XM3が同じく最高峰の☆5つ。購入した人の評価ではBOSEと同等か越えたという意見と、BOSEよりやはり少し落ちるという意見に分かれています。
ならばMDR-EX750NAの☆は?と興味があるのですが、終了品なので☆表示さえなくリスト落ちしています。
MDR-EX750NAがQC20とほぼ同じと感じている自分がいるので、MDR-EX750NAはSONY基準で言えば☆5つなのかな。なら、BOSEを越えた品はないということで、まだ性能的には悔しい思いをしないで使えそうです。
先日Air Podsにノイズキャンセリング機能が搭載され、ちょっぴりうどん感が減ったAir Pods Proが発売されました。
これのノイズキャンセリング性能のレビューを見るとQC20やWF-1000XM3を凌駕しているとの結果を目にします。
まぁApple信者のバイアスのかかったレビューとして考えても、QC20並の性能は持っていると考えてもよさそうですね。
とはいえ、この手の製品の方耳をトイレに落とした者としては、手が出せませんw
しばらく、というか今後は手持ちの機種を使い続けるしかないですね。