
こちらの SPECIALIZED ALLEZ SPRINT はコンポーネントが105 5800です。
11速の機械式(ワイヤー引き)ですね。
FENIXのコンポを Di2 の電動式(ULTEGRA 67系と古いですが)にしたことで変速がすごく楽になりました。スイッチでポチポチですからね。
フロントディレイラーをアウターに変える時の「よっこいしょ」という操作が無くなったのには感動しました。
「アウターに変えるのが大変なら、インナーに落とさなければいいじゃない」などという某王妃のような暴言は無視ですw
あと何よりも便利なのはワイヤーの伸びを気にしなくてよくなったこと!
ワイヤーが伸びて微調整をするのが何気に面倒というか、大抵調整箇所を逆に回してハマります。
ということで、そのうちALLEZ SPRINTもDi2にしようと目論んでいたのですが、何気にフレームを見ていて気が付きました。
こいつ電動式対応のフレームじゃ無いんじゃないの?

電動式対応のフレームというのは、このように電動配線をフレーム内に格納できるフレームのことを言います。
ダウンチューブとシートチューブ、チェーンステーが全て内部で繋がっていて、電気配線を全てフレーム内で通すことができます。

リアディレイラー用のワイヤーは一度ダウンチューブ内に入ります。
電動式(Di2)にする時には、ここのグロメットはDi2ケーブル用に変えないといけないですが、納品時のスモールパーツ内にDi2グロメットは入っていません。
それどころか

おいおい、ダウンチューブのボトムブラケット前からまたケーブルが外に出てチェーンステー下を這っているよ。

途中でワイヤーむき出しになりながら、リアディレイラーまでその後は外装で配線されています。

フロントディレイラー用の配線も同様にダウンチューブ内に入ったらボトムブラケット前で外に出て

外のままディレイラーに向かっています。
これだとシートポスト内にバッテリーを仕込んでも、シートチューブから電線を出してくる穴がありません。
ボトムブラケットを避けるように配線が外に出ているということは、ボトムブラケット内をケーブルが通る場所がなく隔壁になってる?
どうやらこの ALLEZ SPRINT のフレームはダウンチューブとシートチューブ、チェーンステーが内部で空洞になって繋がってないようです。

今のところの不確定な情報では、電動式にするにはこの図のように配線類を全てフレーム外で引き回す必要があります。
黒いフレームなら黒い配線類が目立たないですが、この綺麗なオレンジのフレームに黒い配線は似合いません。
この ALLEZ SPRINT の正式名称は「Allez DSW SL Sprint」で、DSWとは「D'Aluisio Smartweld Technology」の略でスペシャライズド独自の溶接技術のことをいいます。
2016年当時のDSWの紹介をwebで見つけましたが、ボトムブラケット部分は隔壁がなさそうなんだけどなぁ。
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Specialized Allez Sprint 競技級鋁合金車款上市

おっと、でもチェーンステーには穴は開いてないみたい。
少なくともダウンチューブとシートチューブは空洞で繋がってそうですが。
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最高峰のアルミレーシングバイクの代名詞 スペシャライズドAllez
ボトムブラケットではなくヘッドチューブ部分だけど

隔壁はなさそう

このボトムブラケット部分もチェーンステー以外は隔壁になってないんじゃないかな。
実車があるんだからシートポストを抜いて調べればいいだけなんじゃないの?と思われるかもしれませんが...Allez SPRINTのシートポストは Venge と同じカーボンシートポストなので抜くと滑り止め剤塗りなおしたりと色々面倒で、何よりポジションが出て、現在長時間座ってもズレないシートポストを触りたくないのです。
ネット検索でこのような記事を見つけました
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湘南藤沢店ご納品車両:ALLEZ SPRINT LTD Di2!!
う~む、どうやら「電動コンポーネントに対応していない」模様。
さらに調べると、Diskブレーキモデルが登場する前ぐらいに電動対応したようです。
なんとなくの予想ですが、チェーンステー以外は隔壁は無いけど溶接部分のフランジ形状の部分があるので、ケーブル式のワイヤーをフレーム内に通す際にそこで曲率が変わってよろしくないので、ほぼ外装にしてるような気がします。
ダウンチューブとシートチューブは空洞で繋がっていそうなので、内蔵バッテリーまでは内部配線で行けますが、各ディレイラーは外部配線になるので中途半端です。
残念、電動化は諦めるしかなさそうですね。
アルミフレーム独特の硬さで、出だしはそれほどでもないけどグイグイと加速していく様が楽しいバイクなのですが...何より色がオレンジで気に入っているんだけどなぁ。
これは機械式のまま乗るしかなく、手を入れるとしてもULTEGRAにする程度かな。
などと思っていたら、この
ALLEZ SPRINT を買ったお店に、同時期に出た同じ色の
Tarmac SL4 SPORT の新車が売れ残って格安の値札が付いているではありませんか...え~
Tarmac SL4なら電動対応しているけど...

これは私の持っている Allez DSW SL Sprint Comp 2017年モデル

これが同時期に売ってた Tarmac SL4 SPORT 2017年モデル
2016年モデルの Tarmc SL4 SPORT にもオレンジ色がありましたが、これより2017年モデルの方が同時期ゆえに SPRINT と同じオレンジ色と黄色のコンビ色になっていて、鮮やかでこちらの方が断然好みなんですよね。

ただね~、tarmac はね~、すでに
Tarmac SL5 COMP を持ってるんですよね~、悩ましい。
普通の人から見れば全部同じ自転車じゃんと思われるかもしれませんが、Allez と Tarmac は全然形が異なります。
ちなみに SPECIALIZED は会社名、Allez と Tarmac は車両名です。
素材も Allez はアルミフレーム、Tarmac はカーボン。
Allez はフランス語で「進め」の意味で、SPECIALIZED のアルミフレームのロードバイクは Allez の名前が付きます。アルミ特有の硬さで、踏んだ分だけ矢のように進みます。
Tarmac はラリーでもお馴染みの「舗装路」の意味で、平坦から山岳まで幅広いエリアの舗装路をこなすカーボンフレームのロードバイクの名前です。
Tarmac の SL4 や SL5 というのはモデルチェンジ毎に変わる型式のようなもので、番号がそのまま世代になります。
SL4 と SL5 は世代が 4→5 と違うので形状も微妙に異なります。素材のカーボンも SL4 は Fact9r、SL5 は Fact10r が使われ SPECIALIZED 基準で1段硬くなっています。
現在の最新 Tarmac は SL7 です。 SL5→SL6でシートステーの取り付け方法が変わったので形状が大きく変わりました、SL6→SL7 はデザイン的には似てると思われるかもしれないですが、着実に進歩しています。
ま、興味のない人にはどうでもいい話題ですけどね...orz