
先日久々にクロスバイク
ESCAPE R3 に乗って、ロードバイクとのポジションの違いに違和感を感じました。
ESCAPE R3 はクロスバイクではありますが、かなりロードバイクに近いジオメトリになっていることから、ポジション調整すればロードとほぼ同じ姿勢で乗ることができます。
ドロップハンドルとフラットバーという違いはどうにもなりませんが...
ポジションについては、あまり拘りがありませんが、車に乗る時のシート位置(ペダルまでの距離とハンドルまでの距離)を合わせる必要があるのと同じで、自転車でもこれらは合っていないと違和感があります。

ロードバイクを複数所有していますが、極力揃えているのはこの3点
①ボトムブラケットセンターからシート座面までの長さ
②地面からステムのハンドル固定部分までの高さ
③シート中心からステムのハンドル固定部分までの長さ
①の長さは...おっと!短足がバレるので数値は明かせませんw
自分の脚の長さに合っていないと効率よく力を伝達できないし、疲れる原因になります。
②に関してはボトムブラケットのハンガー下がり寸法が違えば、この値も変わるので、本来ならボトムブラケットとハンドルの落差になるのですが、シクロクロスバイクでなければ、メーカや車種が変わってもハンガー下がり寸法は1cmや2cmも変わりません。なので、あまり気にせず地面からの高さで合わせています。
③は、長くなるほど腕を前に投げ出す形になるので前傾姿勢になり、自分は座ってハンドルのバー部分を握った際にほどほどの前傾になるようにしています。
この状態であればドロップハンドルの下ハンドルも無理なく握れます。
S-Works Tarmac のステム長は2cm程ほかの Tarmac より長く前傾がキツイですが、まぁ S-Worksだしレーシーでいいかと、これは合わないまま乗っています。
ということで ESCAPE R3 と他のロードとの比較

丁度縦置きラックに3台並べているので比較しやすいです。
一番奥が ESCAPE R3
真ん中が FENIX
手前が Allez Sprint
どれも700cのホイールなので、ホイールセンターは一直線に並びます。
全長でいうと ESCAPE R3 が頭一つ飛び出している印象です。
この写真を撮る前に、ESCAPE R3 で①と②は合わせました。

シート位置は横並びです。
ハンガー下がりが各車似たようなもので、さらにシートポストの傾きも概ね同じなので、①を同じ長さにすると、地上からのシート位置もほぼ同じになります。

全長を比較すると、FENIXとAllez Sprintはほぼ同じ、ESCAPE R3がタイヤ分長いです。
この違いはチェーンステー長の違いです。
ESCAPE R3が425mm、Allez Sprintは405mmなので 20mm 違います。
タイヤ後端からボトムブラケットまでの長さを計測してみましょう。

ESCAPE R3 は 765mm

FENIX は 745mm
20mm違います。

シートポストの傾きも概ね同じなので、タイヤ後端からシート位置(本来ならシートポストセンターで比較したいですが)を確認すると、ESCAPE R3 だけ少し(約20mm)前位置になります。

そしてハンドルのバー部分の位置を確認すると各車後端からほぼ同じ長さ。
ハンドル位置が同じでシート位置が前にあるので、③に関しては、ESCAPE R3 は他の車より約20mm短いことになります。
ESCAPE R3 に乗って姿勢が窮屈と感じていたのは、この 20mm で前傾具合が立っていたから。
厳密に言うと、ロードの場合は常にはドロップバーのフラット部分を握っておらず、ブラケット(STIレバー)上を握るので、常にフラットバーを握るクロスは、もう少しステムが長くないと同じ前傾姿勢にはなりません。
この長さはステムを変えないと変更できません。
ESCAPE R3 のステム長は 90mm なので、110mm のステムに交換すれば、他のロードバイクと(フラットバー部分を握った場合と)同じポジションになります。
ESCAPE R3 のステムは、ハンドルクランプ径が 25.4mm で、フォークコラム径が オーバーサイズ(1-1/8インチ)です。

DIXNA(ディズナ)のステムを手配してみました。これは角度73°
NITTO(日東) UI-75もいいかな?と思ったのですが、角度82°だったので、DIXNAを選択。

下が DIXNA で、上は元から付いてた 90mm のステムです。
恐らく元からのは、NITTOのUI-75と同じ 82°じゃないかと思われます。
実は DIXNA にしないと、②が高くなってしまうのでした。

少し分かりにくいですが、FENIXと比べて 20mm 程ハンドルのバー部分が前に移動しました。
③のシート中心からステムのハンドル固定部分までの長さがこれで、他の車と同じになりました。
横からの全体写真でポジションを再確認!

これが従来

これが調整後
間違い探しのような微々たる変更で、違いが分かりにくいと思いますが、ロードから乗り換えても違和感がなくなりました。
のんびりお気楽に乗れるクロスバイク...のつもりだったけど、これでほぼロードバイクと同じポジションになりました。
コンポーネントはだいぶ前に購入時の ALTUS の 3×8速 から、古いですが Tiagra の 2×10速 (RNC3に付いてたロードコンポ)に換えてあるので、変速操作も快適です。
次に手を入れるとしたら、クランクをコンパクト(50-34)からセミコンパクト(52-36)に変えたいかな。
ESCAPE R3 はGIANTの5万円台で購入できるお手軽なクロスバイクですが、侮る事なかれ、結構走ります。