
先日自転車で豊橋鉄道 田口線の2021年現在の跡を辿りました。
その時のブログ記事はこちら
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豊橋鉄道 田口線(1)
前回は稲目トンネルまででしたが、今回は稲目トンネルから終点の三河田口駅までの現在の状態確認と、田口線で使われていた車両を見てきました。
今回も自転車でのライドと一緒に楽しんできました。

目的地に向かう途中に天竜浜名湖鉄道の車両に遭遇!
今日このあと見るのは動かない車両です。
さて、前回は本長篠駅からの最初のトンネルである内金トンネルに立ち寄り忘れるという痛恨のミスをしています😅
最初はその内金トンネルからです。

地図上では「ほうらいじぐち」駅の表記ですが、これが現在の本長篠駅、田口線の起点の駅です。
そこから湾曲して北上した最初のトンネルが内金トンネル。

現在の地図で見ると湾曲部分含め、そのまま道路に残っています。
この内金トンネルの南口側には河津桜が植えられていて、河津桜並木としてこの辺りでは知られたスポットになっています。

内金トンネル南側
当時のトンネルのまま道路にしたので結構狭いです。
自転車なら楽勝!

内金トンネル北側
これで前回の宿題はクリア!
ということで、先に進みますが、稲目トンネルは自転車で通るのは厳しいので、迂回する必要があります。
①国道257号を使う
②四谷の千枚田の手前から与良木隧道
③四谷の千枚田から神田(こだ)に抜けて国道473号で設楽経由で大迂回
与良木隧道は斜度が厳しそうなのでパスして、自転車乗りらしく③を選択しました。
先に道の駅したらでの車両撮影や、そこから北にはどこまで行けるかを確認していますが、稲目トンネルを抜けたポイントから紹介。

これが稲目トンネルから北の鉄道跡です。
田口線とは関係ないですが、稲目トンネルを抜けた先にある「田峯駅」から、田峯森林鉄道が伸びていました。この地図には路線は記載されていません。
その田峯森林鉄道のトンネル跡が今も残っています。

これがそのトンネル。
田峯駅の跡として石積が残っているのですが、ちょっと分かりにくい😖
そして先ほどの地図で、田峯駅から北は寒狭川(実はこれが今の豊川)の東沿いに田口線が通っていて、いくつかトンネルがありますが、現在の道路は豊川の西側を通っていて、この線路跡はかなり険しい状態ですが、確認できるそうです。
トンネルのいくつかは足元が水浸しとか。
さらにこの地図では清崎駅が終点になっていますが、このあと田口の町まで路線は伸びました。
ちなみに清崎駅の手前に現在の「
道の駅したら」が存在します。
道の駅したらには、田口線の車両「モハ14」が展示されています。
この車両は古くは田峯駅構内に展示されていて、その後奥三河郷土館に展示されていたのですが、「道の駅したら」の建設に合わせ移転してきたものです。

屋根が付いて、プラットフォームも作られています。
ちなみにこの車両、木製です。
道の駅したらが清崎にあるからか...行先板が「清崎」になっています。

車両内、シートの片側には色々と珍しい田口線の貴重な資料が展示されています。

運転台

反対側は「本長篠」のプレートになっていますね。

360℃ぐるりと車両を隅々から眺められます。

あれ?型式は「モハ10」...モハ14じゃないの?

正面には「14」って書いてあるけど...
モハ10型はモハ1型として豊川鉄道向けに5両、鳳来寺鉄道向けに1両が日本車輛製造本社で製造され納品。
昭和13年に両社ともモハ10型に改称され、鳳来寺鉄道のものは10号、豊川鉄道のものは11~15号に。
昭和24年に14号と15号は田口鉄道へ譲渡、昭和31年に買収された豊橋鉄道に移管したそうです。

お!豊橋鉄道ではなく、前身の田口鉄道と書かれていますね。

木造ですが、内部を鉄骨で補強・腰板を鉄板と交換し、半鋼体化されてるとか。
いつまでも朽ちずに展示され続けて欲しいです。
さて、田口線車両の次は現在清崎から先の三河田口駅までの線路上はどうなっているかの確認です。
清崎から三河田口駅までの線路跡は設楽町道143号平野松戸線として道路になっていましたが、設楽ダムの建設に伴い、令和元年10月1日から三河田口駅近辺は通行止めになっています。
三河田口駅付近はダム完成と共に水没します。

これが清崎から北の現在の地図です。
豊川沿いにトンネルを通って田口駅まで続いていました。
最初は清崎駅から豊川を渡る鉄橋跡

跡とは言っても橋脚を利用して道路用の橋がかけられています。
車1台が通れる幅ですけどね😅
この橋を越えると、田内トンネルです。

田内トンネル南側
この先通行止めの看板があります。

田内トンネル北側
1km程道が続きます。

第5トンネル南側

第5トンネル北側

次の第4トンネルとは豊川を谷越えする橋ですぐ続いています。

第4トンネル南側

第4トンネル北側

第3トンネル南側

第3トンネル北側

第2トンネル南側
水が湧いてきていて、中も少し水溜まりがありました。

第2トンネル北側
そして...

通行止めです。
第1トンネルにはもう行けないようです。
この道もどこまでが水没するのか詳しくは知らないですが、確か最初の計画図では第1トンネルの付近にダム本体ができる計画でした。
ダムは2026年度の完成予定だったかな。
この道も最終的にどうなるのかは知りません。
少なくとも2021年11月現在では、第2トンネルの少し先までは行けることが確認できました。
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Posted at
2021/11/06 18:49:18