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2023年01月01日

秋葉第三発電所

秋葉第三発電所 秋葉第三発電所は電源開発株式会社所有の発電所で、天竜川水系の秋葉ダム右岸に位置し、秋葉ダムに溜めた水を利用する水力発電所です。

秋葉ダムに関連する発電所は3つあり、前回までに紹介した秋葉第一発電所と秋葉第二発電所は秋葉ダムと一緒に施工され1958年(昭和33年)に運用開始されましたが、ここ第三発電所は後年増設された発電所で1991年(平成3年)の運用開始です。


こちらが秋葉ダム。

写真左側、ダムの右岸にある白い建物が秋葉第三発電所になります。


こちらですね。

ん?

建物にも「秋葉第三発電所」のプレートが!


発電所正面の門扉から。


門扉には冒頭写真の銘板が埋め込まれています。

こちらの取水口は秋葉第一発電所と共用で、ダム右岸にある取水設備から取水しています。


こちらですね。


秋葉第三発電所にはこの写真手前から天端下のダム右岸を通って導水されています。
この水路は秋葉第三発電所を建設する際にダム堤体に穴を開けて作られました。


天端から
なんとなく水路の位置がわかりますよね。

これまで紹介した秋葉第一発電所は取水、秋葉第二発電所は放水とそれぞれ特徴がありましたが、ここ秋葉第三発電所も紹介すべき特徴があります。


これは秋葉第三発電所上空からの写真。


これはダム正面から見た秋葉第三発電所。

ありそうなものが無いことに気が付きましたか?
そう、放水口!


建物の土台部分には土砂履き側面(右の赤丸)と正面(左赤丸)に穴っぽいものがありますが、これはメインの放水口ではありません。
右の赤丸は管理用発電機の放水口かな?
左の赤丸は謎。


こちらはサイフォンTVさんの秋葉ダム放流中の動画、この4:00頃に右赤丸からの放水の様子が見れます。

ここ秋葉第三発電所は50/60Hz両方の発電が可能な発電機を2機装備しています。
メインの発電機は立軸フランシス水車で常時出力38,700kW、最大出力46,900kWの発電が可能です。
管理用発電機は横軸フランシス水車で常時・最大出力1,700kWの発電が可能です。

紹介の動画にて1,700kWの横軸フランシス水車の放水の様子が見れますが、この約25倍の発電を行う放水がこんな小さな穴で済む筈がありません😅


こちらが秋葉第三発電所の放水口。

この放水口がどこにあるのかというと...


秋葉第三発電所のある秋葉ダムから直線で約3.6km離れた天竜川下流に位置しています😨

先ほどの写真でわかりにくいですが、川の先写真中央付近に白い建物がありますが、あれは秋葉第一発電所です!
もう少し上流で放水してもよさそうなのですが、何故にわざわざこんな遠くまで放水路トンネルを作って放水しているのか...謎です。
ちなみに放水路は直径6.5mの口径だそうです。


これは放水口の上空写真。
放水口を正面から撮影できる場所を探したのですが、対岸は工事中で立ち入り禁止になっていて撮影できませんでした😖

放水口は静岡県道360号沿いにあるので比較的簡単に上から眺めることができます。
放水口の道路脇に何やら人工的な箇所を見つけることができますが、実はこれも秋葉第三発電所に関係する構造物。


秋葉第三発電所の放水口ゲート室です。

月にある天竜ボート場月艇庫から天竜川西岸を県道360号線で北上すると
秋葉第一発電所

秋葉第一発電所サージタンク

秋葉第三発電所放水口ゲート室

秋葉第三発電所放水口
このような順で発電所関連設備を見ることができます。

秋葉ダム1つで発電所3つ、さらにそれぞれの発電所の取水、放水と特徴もあり、何度でも楽しめるダムの1つです。

ぜひ天竜の山奥まで行った際には立ち寄られることをおススメします😉


・おまけ
秋葉ダムの目的はAWIPで
A:Agriculture(農業)
W:Water Supply(上水道)
I:lndustrial Water(工業)
P:Power Generation(発電)
このような用途に使われています。

Pに関しては3つの発電所が役割を担っていますが、AWIの設備も紹介。


何度か登場している秋葉ダム右岸の取水口の写真。
この写真の中央付近に白い建物があるのがわかると思いますが、これがその設備。


対岸の県道285号線から。

これは浜松市の三方原用水の取水口です。
三方原用水は多目的用水で三方原台地に水を供給する役割を担っています。


取水設備部分をズーム。
ゴミ避けのフェンスと白いゲート、上はゲート室かな。

この取水口から天竜の山々を計15kmの導水トンネルを通して、都田町で各地に分水されています。


熊トレコース途中にある通称「空中土管」はこの導水路のサイフォン部分です。


こちらは国土地理院の地理院地図ですが、三方原用水の水路位置が秋葉ダムの取水設備から開始されていて間違っています。
赤矢印先の建物が今回紹介した三方原用水の白い取水口なので、ここから開始されているのが正解です。
ブログ一覧 | ダム・発電所 | 趣味
Posted at 2023/01/01 12:46:18

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この記事へのコメント

2023年1月1日 17:29
正月らしからぬブログありがとうございます。
喪中?につき、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
が、今年もよろしくお願いします。
コメントへの返答
2023年1月1日 18:11
私にとって1月1日は単に月が変わる毎月の1日と同じなので通常営業です(汗
ネコちゃん達が少なくなるのは寂しいですね。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
2023年1月1日 22:03
新年明けましておめでとうございます😃
本年も宜しくお願い致します。

秋葉第三発電所の放流口もけっこう離れた場所にあるのですね!
あそこにあったとは全く知りませんでした😳
今回のブログより先に秋葉ダム方面へ行っていたなら完全に見落としていたでしょう。
先月裏熊ルートを走る際に県道360号線を北上したのですが、ちょうど放水口ゲート室の扉が開いていて何か作業しているようでした。
もちろんその時はそのような施設とは知らなかったのですが。

船明ダムの発電所と違い、秋葉の発電所は取水口や放水口が遠く離れた場所にあるのは工事の手間もかかるでしょうが、当然意味ってのことでしょうし、理由が気になりますね🤔

またまた次回ライドの見所が増え、嬉しいです。
「船明・秋葉ダムと発電所及び関連施設散策+五平餅」ライドに決定😆
コメントへの返答
2023年1月2日 6:03
新年明けましておめでとうございます😉
今年もよろしくお願いいたします。

放流口のある所は天竜川が曲がった見晴らしのよい場所なのでわかりやすいですよね。
その昔、放水口ゲート室は形状から夢のかけはしやワインセラーと同じで旧国鉄の線路計画跡だと思い込んでいたのですが、位置的におかしいな?と思い調べたら放流口とセットで秋葉第三発電所の設備だということを知りました。

放水口の場所ですが、気田川との合流箇所より下流にしたかったのかな?というのが私の素人予想です。でも秋葉第二発電所の竜山大橋での放水は謎です。

ライドへのモチベーションの1つになってくれると幸いです。
私はダムや堰、発電所が好きなのですが、他に趣味のある人ならまた違ったその地域の見方がありそうで、それを知りたいな、と思っています。
史跡とか知ってるとまた違うのでしょうね😄

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