
私が自転車でよく訪れる東三河では、ダム工事が現在着工中です。
それは設楽町(したらちょう)にできる設楽ダム。
当初予定の2026年の完成時期から工期延長が発表され、最新の完成予定時期は2034年になります。
ダム工事はすでに着工されていることから、ダム周辺では立ち入りできない場所が増えつつあります。
そんな場所の一つ、旧田口線の跡を自転車で辿った時の記録がこちら。
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豊橋鉄道 田口線(2)
この設楽町道143号「平野松戸線」は設楽町に抜ける国道257号線を迂回できる自転車にとって貴重なバイパス路だったのですが通れなくなってしまいました。
工事によって通れなくなってしまった道路は他にもあり、その一つが愛知県道33号線「瀬戸設楽線」です。
この道は段戸湖(だんどこ)まで行った際に田口の国道257号に合流するまでほぼ下りで合流できる貴重な道だったのですが、大名倉(おおなぐら)から田口(たぐち)の区間がダム本体工事の影響で通行止めになり、険しい町道で国道257号に迂回することを余儀なくされてしまいました。
数年前から日本道路交通情報センター(JARTIC)では愛知県道33号の大名倉⇔田口の区間が通行止め表記になってしまいました。
が、数か月前から通行止め表記が消えました😨

Google MAP で言うと赤線の区間になります。
通れるようになったのかな?🤔
ということで自転車で確認に行ってきました。
段戸路で段戸湖まで行って、県道33号で設楽町に下ります。
県道33号から「さいの神峠」を通る町道387号名倉宇連(なぐらうれ)線への分岐に到着!

お!通行止めの案内が消えている。

これは2022年8月初旬の様子です。
これは通れるということなのかな?と先に進みます。

大名倉まで来たら通行止め案内😖

JARTICでは通行止め案内は出ていませんでしたが、残念ながら通行止めのようです。
さてこれはどうしてか?
JARTIC の地図案内をよ~く見てみます。

赤線で図示した大名倉から田口の区間は通行止め表記がありません。
同じ地図の中に通行止め区間表示がありますが、これは愛知県道432号。
ここもダムで沈む国道257号線の新区間を作る工事で通行止めになっています。
県道33号は通行止め表示になっていないのに通行止め?
よ~く地図を見て見ると...

大名倉から田口の間の寒狭川(豊川)沿いの道路がひと際細い線の表記に変わっています。

こちら国土地理院の地理院地図。
あれ?大名倉⇔田口の間の道路は黄色表記の道じゃない!
そして大名倉から国道257にうねうねと通ってる道が黄色になってる😨

これが Google MAP
実は事前に「愛知県道33号線の大名倉⇔田口区間は廃道申請され、先日それが通り廃道になった」という情報を入手していました。
存在しない区間になったので通行止め表記も不要になった模様。
今後しばらくは黄色い道に昇格した町道で国道257号に出るしかなさそうです。
ちなみに先ほどの通行止め写真の端に何故か標高表記があったことに気がつかれました?
拡大

標高450mと表示されています。
そしてその先には山肌の木を伐採した工事風景が...
標高450mは設楽ダムの天端高さ(実際は448mですが)になります。
設楽ダムの常時満水位は437m。
この近辺がダム湖のふちになるということです。

これは地理院地図で常時満水位の473m以下を水色にした地図。
赤丸位置が写真を撮ったポイントになります。
地理院地図では黄色い道の位置が正しくありません。
ちなみに赤く台形にした場所がダム位置です。
国道257号や各県道など、ダム湖に沈んで通れなくなるのは残念なのですが、現在少し期待しているのは工事による道路の付け替え。
写真のポイントからダム湖沿いにダムの天端まで行く道が新しく完成しそうです。
深い谷になった場所が平坦路に変わるので自転車には嬉しいかも😅
2034年のダム完成前には道路は通ると思うけど、10年後...自転車に乗ってるかな🤔
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Posted at
2023/08/16 19:05:06