
先日「
1月電費(ミニキャブ・ミーブ) 」内にて、私の利用している中部電力管内では夜間電力の価格が高いということを話題に挙げました。
各電力会社の夜間電力を比較してみようとしたところ、一部電力会社にて旧プランから新プランへの変更が計画されていて、過去の安い価格での新規契約ができない会社があることに気が付きました。
ということで、EVをこれから購入して自宅充電する方の参考になるべく、2019年4月1日に新規加入できる各社の夜間電力プランを比較してみました。
今回比較する電力会社は、いわゆる「
一般電気事業者」一般の需要者に電力を供給する事業者での比較になります。
北海道電力
東北電力
東京電力
北陸電力
中部電力
関西電力
中国電力
四国電力
九州電力
沖縄電力
これらですね。
では上から順に…
●北海道電力
スマート電化住宅用の料金プラン「
eタイム3プラス」にて夜間電力が選べます。
1kWh当り
\14.37 で、22時~8時の
10時間 が夜間電力時間になります。
過去には「ドリーム8」・「ドリーム8エコ」・「eタイム3」・「eタイム3〔Sプラン〕」・「eタイム3〔Mプラン〕」という料金プランがあったようですね。現在はeタイム3プラスしか契約できないようです。
3~4年程前に電気料金調査を掲載していたブログ等で北海道と沖縄が電気代が高いという話をよく見かけましたが、夜間電力に関してはそんなことはなさそうですね。
●東北電力
こちらには驚くほど多数の夜間電力が選べるプランがあります。
・
よりそう+シーズン&タイム 1kWh当り
\14.37、22時~8時の
10時間
・
よりそう+ナイト12 1kWh当り
\11.71、21時~9時の
12時間
・
よりそう+ナイト&ホリデー 1kWh当り
\15.59、平日は22時~8時の
10時間、休日は
24時間
・
よりそう+ナイト8 1kWh当り
\10.92、23時~7時の
8時間
・
よりそう+ナイト10 1kWh当り
\11.22、22時~8時の
10時間
・
よりそう+ナイトS 1kWh当り
\11.22、22時~8時の
10時間
よくまぁこれほど(^^;
しかし安いですね。驚くのは「よりそう+ナイト&ホリデー」です。これ中部電力の私の夜間 \16 より安い上に、休日(土日、国民の祝日に関する法律に規定する休日、1/2、1/3、1/4、4/30、5/1、5/2、12/29、12/30、12/31)がまる一日24時間だなんて羨まし過ぎます。
これならリーフ e+ も土日のどちらかで時間を気にせず満充電にできますね。
●東京電力
・
夜トク 夜トク8 1kWh当り
\20.78、23時~7時の
8時間
・
夜トク 夜トク10 1kWh当り
\22.55、21時~9時の
12時間
・
スマートライフ スマートライフS 1kWh当り
\17.46、1時~6時の
5時間
東京電力は高いです。そのうえスマートライフSは夜間時間が5時間と短い。40kWhリーフを6kW充電器で充電しても満充電にできない。
中部電力を使っている自分からすると、東京電力でなくてよかった~と思いますが、2016年3月31日以前には1kWh当り \12.25 などの夜間電力が使えるプランが様々にありました。やはり原発事故処理費用の影響ですかね。
●北陸電力
・
くつろぎナイト12 1kWh当り
\12.28、20時~8時の
12時間
夜間と昼間の2パターンで、7~9月の昼間が 1kWh当り \34.31 と高めですが、土日休日の昼間が \19.28 と魅力的な価格ですね。
●中部電力
・
スマートライフプラン 1kWh当り
\16、3選択いずれも
10時間
私の電費レポートで、自宅充電時に1kWh当り16円としている元です。
その昔には
深夜電力のプランが契約できましたが、その当時でも 1kWh 当り \13.45 と、そんなにお得ではありませんでした。orz
●関西電力
・
はぴeタイムR 1kWh当り
\14.93、23時~7時の
8時間
「
はぴeタイム」「
時間帯別電灯」の新規受付が3月31日で終了します。
これらプランなら 1kWh当り \10.51、23時~7時の 8時間 と、結構安く充電できていただけにちょっと残念ですね。
関西電力管内でEVを購入される予定の方は今のうちに「はぴeタイム」に契約をしておくのがよいのかな?
●中国電力
・
ナイトホリデーコース 1kWh当り
\17.87、平日は21時~9時の
12時間、休日は
24時間
・
電化Styleコース 1kWh当り
\14.06、平日は21時~9時の
12時間、休日は
24時間
ん?ナイトホリデーコースの立ち位置がよくわからない…
こちらも昔は \10.08 の深夜電力が契約可能でした。
●四国電力
正直こちらの電力会社の料金プランが一番難解でした。(^^;
・
でんかeプラン 1kWh当り
\19.12、平日は23時~9時の
10時間、休日は
24時間
割高に見えるのですが、平日昼間使用量70kWh、夜間休日使用量240kWhまで\7,632の定額制で、これを越えると平日昼間 1kWh当り 28.71、夜間 \19.12の課金が始まります。
なんじゃこれ…携帯電話の料金プランかぃ!
というかこの料金プランだとV2Hを導入しても、基本\7,632の金額がかかるので、夜間の安い電気で充電し、昼間の電気を賄うということができないですね。
●九州電力
・
電化でナイト・セレクト 1kWh当り
\13.02、22時~8時の
10時間
いたって普通、といった感じでしょうか。
その昔には 1kWh 当り \10.2 という
時間帯別電灯などの夜間電力プランがあったようです。
●沖縄電力
・
Eeホームホリデー 1kWh当り
\10.97、23時~7時の
8時間
・
Eeホームフラット 1kWh当り
\10.97、23時~7時の
8時間
両プランの違うところはEeホームホリデーが夜間時間以外を昼間時間と生活時間の2区分に分けている点です。
正直沖縄でこの価格というのには驚きました。
他より割高かと思っていたのに…
面白いのは「
離島のお客さま向け電気料金メニュー」がある点、静岡県の人間からすれば沖縄が離島なんですけど。(^^;
と、さらっと各電力会社の夜間電力について調べた結果です。
間違い等ありましたら、修正しますので指摘ください。
少なくとも中部電力は東京電力と四国電力よりはマシということがわかりましたが、\10台の電力会社と比較すると \16 と割高感は強いです。
今回の比較はEVを安い夜間電力で充電することを目的に夜間料金のみを比較しましたが、生活をするうえでは昼間の料金も重用です。決して生活するうえでの安い電力料金比較ではないことにご留意ください。
ちなみに電力自由化により選択可能になった会社は今回調べていません。これらの会社で夜間電力が選べる所ってあるのかな?
少なくとも自分の住んでいる浜松地域で選択できる会社では夜間電力が選べるところはない状態です。
今回関西電力で料金プランの変更がありますが、夜間電力は徐々に上がっていく傾向がありますので、EV購入にはこういった情報にもアンテナを伸ばしておかないといけないですね。
過去に安い夜間電力プランを契約した方は「今はこんなに高いのか!」と驚いていただければ幸いです。w